生命保険で相続対策。税理士による「相続税対策も相続争いも保険なら」

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生命保険■独断解説


生命保険で相続対策。税理士による「相続税対策も相続争いも保険なら」

お金がすべてではありませんが、数ある相続問題のいくつかは、お金さえあれば解決できることも多いのです。
生命保険は、いざというときに現金を用意するいちばんの方法でしょう。

生命保険はいろいろな相続対策に使える


相続では、現金があれば解決することも多い


 相対対策の目的とはなんでしょうか。それは、(1)円満な財産分け、(2)納税資金の確保、(3)相続税の節税、の3つといわれます。




 それでは、なぜ相続対策をするのでしょうか。相続対策を行うことの目的は、「先祖代々の家系と財産を守ること」「残された家族が財産のことで苦労しないようにすること」でしょう。そのための実際の手続きが相続対策なのです。

 対策を行なうことによって、円満な財産分けと相続税の納税が確保でき、先祖代々のものを守り、家族が財産の問題で苦労しなくてすむのです。

 相続問題には、お金では解決できない問題がたくさんあります。しかし、お金さえあれば解決できる問題もたくさんあります。「不動産はあるけど現金がない」ということは大きな問題です。現金がないので、財産分けができない、相続税が払えないということになってしまいます。

 その大きな問題を解決するのに生命保険は大いに役立つのです。

少しずつの掛け金で必要な金額を用意できる



 生命保険とは、多くの人たちがいくらかずつの掛け金を負担しあい、その負担している人たちのなかに亡くなった人がでた場合には、その家族に必要な現金を用意するという、社会的なしくみです。

 掛け金(保険料)を着実に払っていけば、いざ相続のときには、死亡保険金としてまとまった現金が家族に支払われます。相続財産が土地ばかりで現金がなくとも、生命保険で現金を用意できて、相続問題を解決することが可能になるのです。




 高齢になって、自分の相続に必要な現金のことを考えると、気が重くなってしまいます。まとまった現金を用意することは大変です。とくに、高齢になってからは至難の技です。老後の楽しみに蓄えたせっかくの貯蓄や退職金なのに、自分の相続税や財産分けのために手をつけられないというのでは、なんのための貯蓄だったのわからなくなってしまいます。

 生命保険を使って相続対策を行ない、「自分が死んでも家族は困らない」と思えるようになれば、気軽になります。そして、貯蓄や退職金を老後の楽しみに思う存分使うことができれば、ハッピーな生活を送ることができます。

 生命保険は、そのように気楽になるための手段なのです。一度に用意できないまとまった金額でも、少しずつの掛け金を払うことで、いざというときに必要な現金を用意できるのです。


生命保険が優れている4つのポイント


 たくさんの相続対策のなかで生命保険が優れているのは、次のようなことでしょう。

  1. 現金が確保できること

    実際の相続で困ることは、土地はあっても現金がないことです。相続税が払えなかったり、代償分割の資金がなかったりします。生命保険で現金を用意できます。

  2. 安全確実なこと

    掛け金さえ払っていれば、余計な心配は不要です。不動産や株式のように値下がりすることは、まずありません。また、税務上の問題となることも、普通はありえません。

  3. すぐ効果がでること

    生命保険は、加入すればすぐに効果が生じます。納税資金や財産分けの資金を、銀行などの積立預金で確保することも可能ですが、長い期間を要します。また、不動産を使った節税対策のように、効果が出るまで何年もかかるということはありません。

  4. 税金が安くなること

    生命保険ならではの相続税の非課税枠があり(相続人1人につき500万円が控除される。)、相続税を減らすことにもなります。また、贈与などと組み合わせて、節税に活用することもできます。





相続税がかからなくても…








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