|
|
「ハハの幸せ コの幸せ」朝日生命ハハの幸せ コの幸せ(朝日生命)から続く
●「積立金」の機能
・この商品…「ハハの幸せ コの幸せ」は、単一の保険契約ではない。 「利率変動型積立保険」をベースとして、それぞれが主契約をもつ単体保険である「医療保険」「障害年金保険」等を2件以上組み合わせることで構成されている。つまり、複数の保険契約を締結する『保険ユニット』であり、その総称が商品名となっているのだ。
・一方、《貯蓄部分》であり契約のベースとなる「利率変動型積立(終身)保険」に「定期保険」「医療保険」等を《保障部分》として組み合わせることで構成される保険は、商品の分類上において『アカウント型保険』と呼称されている。 したがって、この商品は「保険ユニット」であり「アカウント型保険」でもある。
・「利率変動型積立(終身)保険」が「アカウント型保険」と呼称されるのは、この保険契約の内容である「積立金」が、一般的な貯蓄と同様の機能を備えていることに由来する。IT時代の現在、《アカウント》と聞くと情報サービス等を利用する際のIDを連想するが、「アカウント」は金銭勘定…預金口座に相応する意味合いも持っている。
・「利率変動型積立(終身)保険」では、毎回払い込む保険料とは別に、一時金を「積立金」に投入することができる。 そして、蓄えられた「積立金」の中から一定の金額を引き出すことが可能であり、「積立金」から毎回の保障部分の保険料を充当するという保険料調整もできるのだ。
・「アカウント型保険」は、「利率変動型積立(終身)保険」の「積立金」における保険料の積み立てと引き出しの機能を活用すれば、一般の預貯金に類似した利用法が可能だ。 さらに、保険契約全体に効果的な保険料調整の機能を熟知した上で使いこなせる契約者ならば、保障見直し等を効率よく随意に行うことができるのだろう。
●ユニットと単一
・「アカウント型保険」には、貯蓄部分と保障部分を成す仕組みの観点上、二つのタイプが存在する。「利率変動型積立(終身)保険」を主契約として「定期保険」「医療保険」等を特約として付加する単体保険…《単一契約》のタイプと、この商品のように複数の保険契約を締結する「保険ユニット」のタイプがあるのだ。
・日本で初めて発売された「アカウント型保険」…明治(安田)生命の「ライフアカウント L.A.」は、単一契約タイプである。 そして、現在販売されている「アカウント型保険」は、この商品を販売する保険会社…朝日生命の「保険王プラス」を除き、すべて単一契約タイプとなっている。
・単一契約タイプとユニットタイプを比較した場合、「利率変動型積立(終身)保険」における「積立金」の機能と利便性については両タイプにおいて同様であり、優劣は無いと思われる。しかし、デメリットを含め分かり易さの面においては、ユニットタイプに軍配が上がるだろう。
・「利率変動型積立(終身)保険」の「積立金」は、単一契約の主契約あるいはユニットのベース契約、どちらの場合でも単独で加入することはできない。 保障部分として、単一契約は特約を付加し、ユニットは別の単体保険にも加入する必要がある。そして、単一契約の中には「終身保険」への移行が前提のタイプがある。
・単一契約タイプの「アカウント型保険」の特徴であり課題となる点は、保険の《実質的主契約》と言える保障部分が特約であるため、必要な保障期間を必ずしも充足できないことにある。そして、保険料払込満了後等に「積立金」を「終身保険」へと移行するための原資に充当するのであれば、毎回それなりの金額を積み立てなければならない。
●保険料の自在性
・「アカウント型保険」に毎回払い込む保険料は、死亡や医療・介護等の保障部分に優先して充当され、残った金額が「利率変動型積立(終身)保険」の「積立金」に貯蓄される。単一契約の場合は特約保険料の合計、ユニットの場合は「利率変動型積立(終身)保険」以外の単体保険の保険料を合計した金額が、保障部分の保険料に該当する。
・「積立金」が一般の預貯金と完全に同一であり、単に保険料の受け払いをするための窓口…預金口座であるならば、毎回の保険料において「アカウント型保険」としての契約全体の《最低保険料》となる金額は、保障部分の保険料と同額になるはずである。 しかし、単一契約タイプにはこの理屈が通用しない。
・単一契約の「アカウント型保険」では、《終身保険移行タイプ》に限らず、毎回の保険料を「積立金」に貯蓄していくことが必須なのである。単一契約タイプの「アカウント型保険」は「利率変動型積立(終身)保険」が契約の全てであり、その主契約である「積立金」に保険料を充当せずに契約を維持するわけにはいかない‥ということだろう。
・一方、ユニットタイプの「アカウント型保険」であるこの商品は、ベース契約である「利率変動型積立保険」に対する保険料を払わずに加入することができる。 実際、HP上でこの商品を紹介し提案するプレスリリース資料や商品ページを閲覧する限り、「利率変動型積立保険」については《保険料0円》のみの記述で統一されている。
・そして、朝日生命は「保険王プラス」の中で…全ての指定契約が解約により消滅した場合や保険料の払い込みが無く3年経過して積立金額が3万円未満となった場合に、「利率変動型積立保険」は消滅する‥と説明している。 (http://www.asahi-life.co.jp/products/hokenou/keiyaku/tumitate.html)
●ユニットの優性
・この商品はユニットタイプの「アカウント型保険」であるが、加入時から「利率変動型積立保険」に保険料を充当せず契約し継続できる。《保険料0円》の「利率変動型積立保険」ならば、まさしく保険料の受け払い口座としてのみ機能する。保険料の積み立て・引き出し・調整の機能は、「積立金」に保険料を投入すれば、随時活用できるようになる。
・保険料の払い込みが無く「利率変動型積立保険」が消滅した時点で指定契約が継続している場合…以降は指定契約ではなく、通常の単一または複数契約として、必要な期間中に必要な保障を維持できる。ユニットの「アカウント型保険」における保険料払込システムは、契約者にとって(おそらく保険会社サイドにも)不利益は生じないと思われる。
・2000年に発売された日本初の「アカウント型保険」である「ライフアカウント L.A.」は単一契約タイプであり、「積立金」に関する制約が最も多い《終身保険移行タイプ》だ。そして、10年が経過した現在…革命的逸品のごとく現われた「ライフアカウント L.A.」は、後発の「医療保険」等に《主力商品》の座をも明け渡しつつある ようだ。
・《終身保険移行タイプ》の「アカウント型保険」に類似する保険商品に、第一生命の「堂堂人生」がある。この保険の主契約は「積立金」ではなく「生存給付金」であるが、特約保障部分の更新を繰り返し、最終的に「終身保険」へ移行する。 そして、「アカウント型保険」と同様に難解さと課題点を論じられた商品であった。
・「ライフアカウント L.A.」と同じく《主力商品》として登場した「堂堂人生」であるが、現在、新規契約の取扱いは停止となっている。第一生命の《主力商品》は、3年ほど前より「終身保険」へと《移行》していたのだ。保険契約者の多くは、難解な終身移行保険より、幾らかは分かり易い従来型の「終身保険」を望んだのかもしれない。
・「ハハの幸せ コの幸せ」の指定契約となる「医療保険」と「特定生活障害年金保険」は、「保険王プラス」の指定契約となる商品より若干給付範囲が限定される分、割安な保険料となっている。 つまり、この商品は「保険王プラス」の契約プランの一つ、と考えて良いだろう。
・朝日生命が「保険王プラス」の前進である「保険王」を発売したのは2001年である。
「保険王」は「アカウント型保険」でありながら、「利率変動型積立保険」について《保険料0円》を受容して10年にわたり改定を重ね進化し続け、この商品が発売されたのだ。 そして、朝日生命の「アカウント型保険」はユニットタイプであるがゆえに、今後も《主力商品》であり続けるのだと思う。
|
|
|
|
|
|
|
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/foot01.txt" );echo$data;?>
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/foot02.txt" );echo$data;?>
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/links_cccccc.txt" );echo$data;?>
|
|
|
この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
|
|
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/right01_s_soudan.txt" );echo$data;?>
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/right02.txt" );echo$data;?>
|