所得補償保険比較 by 田辺南香(4)
7140 アメリカンホーム保険
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所得補償保険比較・・・アメリカンホーム(お給料保険)、富士火災、日本興亜損保
働いて所得がある人が病気やケガで働けずに所得が減った時に補償を受けられる保険、それが所得補償保険です。会社員の人にとっては、長期療養でも有給休暇を利用したり、健康保険からの傷病手当金の制度(療養の為、連続して4日以上休んだ時に、4日目から1年半は標準報酬日額の6割が支給される)もあるので、収入の心配は少ないかもしれません。反対に自営業の方、特にフリーランスなどで仕事をしていて、本人が働けないと全く収入がなくなってしまう職業の方には、所得補償保険は関心が高いのではないでしょうか?
では、所得補償保険はどのような特徴があり、各社の商品の違いはどこでしょうか? どのような場合に保険金は支払われるのでしょうか? アメリカンホーム、富士火災、日本興亜損保の3つの損保会社の商品を比べてみました。
■シンプルなパッケージプランはアメリカンホーム 好みでプランが選べる富士火災、日本興亜損保 3社の商品を比べると、それぞれ特徴があります。
アメリカンホームのお給料保険は、入院して所得が減った時のみに支払われるシンプルな補償。自宅療法は対象ではありません。もう一つは、専業主婦でも加入できるというのが特徴です。
富士火災と日本興亜損保の所得補償保険は、基本プランである入院以外の自宅療養などでも保険料が支払われる<入院のみ担保特約を付帯しない>場合と、入院時だけ保険料が支払われる<入院のみ担保特約を付帯する>場合から選ぶようになっています。保険料は当然、入院のみに限る特約を付帯した場合の方が安くなります。
また、アメリカンホームは障害死亡・後遺障害補償や賠償責任危険担保補償が基本契約に含まれています。それに対して、富士火災と日本興亜損保は、特約として付帯するかしないか選べます。
単純でわかりやすいのがアメリカンホーム、自由度が高く、好みに合わせてプランを選べるのは、富士火災と日本興亜損保と言えるでしょう。
<表1> 保険内容の比較
| アメリカンホーム | 富士火災 | 日本興亜損保 | 基本契約 所得補償の対象 | ケガや病気で 8日以上の入院時のみ | ケガや病気での療養 (※1)特約で入院時だけにすることも可能 | | 補償額(プラン) | 6・9・12・15万円/月 | 1万円単位で設定 | 1万円単位で設定 | 保険期間 | 1年 | 1年 | 1年 | 支払い限度期間 | 2年 | 1年(2年にすることも可) | 1年 | 無事故戻し | 契約期間内に、無事故で保険金の発生がない場合、保険料の20%が戻る | | | 免責期間 | 7日間 | 14日間 | 7日間 | 障害による死亡保障 後遺障害の保障 | 基本契約内で保障 | 特約をつけることで保障 | | 賠償責任 | 3,000万円まで基本契約 | 特約(最高1億円まで) | 特約(3,000万円) | 専業主婦の加入 | 可 | 不可 | 不可 |
■所得補償金額の設定 所得補償保険は休業補償なので、最初の契約時にそれまで直近の1年の所得がいくらだったかを参考に補償保険金額を決めます。つまり、それまでの所得が15万円しかない人は、休業補償としてそれ以上の保険金額を受け取ることはできないという意味です。
アメリカンホームの場合は、税込み年収によって加入できるプランを制限しています。 例えば、所得金額15万円のプランは、健康保険に加入している方の場合の年収450万円以上、自営業の方で国民健康保険に加入している方の場合は、年収257万円以上の場合に設定できる保険金額です。また、補償金額は6・9・12・15万円の4つのパターンしかありません。
富士火災の場合は、加入している公的医療保険制度によって、平均月額所得額に対して保険金額割合が何%まで設定することが可能か決まっています。国民健康保険の場合は、70%以下、会社員など健康保険の場合は50%以下(企業の休業補償がある場合は40%以下)、公務員の共済組合の場合は40%以下となっています。よって、自営業で月額約22万円以上の所得の人ならば、15万円の保険金額を選ぶことができます。補償金額は1万円単位で設定できます。 日本興亜損保も、平均月額所得額の範囲内で公的医療保険制度による保険金額を1万円単位で設定します。
■保険料の比較 保険料は、職種毎、年齢(5歳きざみ)で異なります。男女による差はありません。 例として補償保険金額15万円、職種は一番危険度の低い1級(事務や医師、弁護士、公務員など)、年齢は30代前半と後半を比較しました。
全く同じ条件で3つを比較することはできませんが、アメリカンホームとなるべく近い条件で比較できるように、富士火災と日本興亜損保は入院以外の場合も補償がある基本契約と、<入院のみ担保特約を付帯する>をセットして、入院のみ補償がある場合の保険料を比較してみました。 3社とも、保険期間1年間全く保険金の支払いがなった場合に、20%の保険料が戻る"無事故戻し"があります。
<表2> 保険料の比較
所得補償額15万円/月 の保険料 職種1級
| アメリカンホーム | 富士火災 +障害特約(50倍補償) | 日本興亜損保 +障害特約(60倍補償) | 基本・入院時のみ | 基本・(入院以外も) | 入院時のみ特約付 | 基本・(入院以外も) | 入院時のみ特約付 | 障害死亡・後遺障害補償 | 1,000万円(基本) | 750万円(特約) | 750万円(特約) | 900万円(特約) | 900万円(特約) | 賠償責任危険担保 | 3,000万円(基本) | 特約なし | 100万円 | 3,000万円(特約) | 3,000万円(特約) | 30〜34歳(年払い) | 40,320円 ※1 | 26,400円 | 20,860円 | 33,800円 | 26,140円 | 30〜34歳(月払い) | 3,360円 | 2,430円 | 1,920円 | 3,100円 | 2,400円 | 35〜39歳(年払い) | 46,080円 ※1 | 31,200円 | 23,940円 | 39,050円 | 29,500円 | 35〜39歳(月払い) | 3,840円 | 2,870円 | 2,200円 | 3,580円 | 2,710円 | ※1) アメリカンホームのお給料保障は年払いがないため、月払い×12ヶ月分で記載
これを見ると保険料はアメリカンホームが一番高くなっていますが、補償期間が2年間と長く、それだけ補償が厚いと言えるでしょう。
それでも富士火災の保険料は安く、障害死亡・後遺障害補償を最高1500万円のプランに変更しても、保険料は30〜34歳で36,150円(入院以外も補償)です。逆に、障害死亡・後遺障害補償や賠償責任保険などの特約をなくして、もっと保険料を抑えることも可能です。
比較の為に日本興亜損保の保険料も載せましたが、実際に問い合わせた様子では実際に加入するにはハードルが高いと感じました。(積極的に売りたい商品ではないのでは?という印象でした)
所得補償保険は商品があまり増えてこないところを見ると、保険金の支払いなどに難しい部分があるのではないかと思います。入院時のみに補償を絞れば、入院証明書などで入院していたことが明確になりますが、自宅療養も補償してもらう場合、自営業ではその間所得がなかったことを証明するのは難しい。では、入院時のみ補償にすればいいのかというと、今度は医療保険との違い、所得補償保険の良さが減ってしまいます。
利用する側からすると、安い保険料で働けない時の補償がある所得補償保険は魅力的ですが、保険に入っても保険金が支払わなければ意味がありません。医療保険などよりも、補償条件に各社差があり、思い違いによるトラブルになりそうな部分がありますので、加入をする前にしっかり確認してから契約することをお勧めします。
もし、既に火災保険や自動車保険など損保に加入している場合は、その損保会社に相談してみるのもいいでしょう。
2006.06現在
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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