将来保険料が半額になるハーフプラン医療保険比較
保険選びネットでも60歳以降等保険料が半額になる医療保険を勧める記述を目にします。 幾つかピックアップしてみましたので検討の材料にして頂ければと思います。
余談ですが、この他には三井海上のVIV終身も無事故マイレージとして将来割引かれる保険ですが、同社のHP上から情報が削除されていますので割愛致します。
EVER HARF、終身メディコ、チューリッヒ終身医療 アメリカンファミリーのEVER HARFと日本興亜損保の終身メディコ、チューリッヒの終身医療保険を取り上げてみます。
| EVER HARF | 終身メディコ | チューリッヒ終身医療 | 保障期間 | 終身(災害90歳) | 終身 | 終身 | 1入院限度 | 60日 | 30日(60歳以降60日) | 30日(生活習慣病90日) | 総入院限度 | 1000日 | 1095日 | 700日 | 免責日数 | 0日 | 0日 | 0日 | 入院日額 | 5000円 | 5000円 | 5000円 | 手術給付 | 5・10・20万 | 5・10・20万 | 5・10・20万 | | EVER HARF | 終身メディコ | チューリッヒ | 30〜32歳 | 1,950 | 70,200 | 2,335 | 84,060 | 2,240 | 80,640 | 33〜35歳 | 1,950 | 140,400 | 2,218 | 163,908 | 2,240 | 161,280 | 36〜38歳 | 1,950 | 210,600 | 2,102 | 239,580 | 2,240 | 241,920 | 39〜41歳 | 1,950 | 280,800 | 1,985 | 311,040 | 2,240 | 322,560 | 42〜44歳 | 1,950 | 351,000 | 1,868 | 378,288 | 2,240 | 403,200 | 45〜47歳 | 1,950 | 421,200 | 1,751 | 441,324 | 2,240 | 483,840 | 48〜50歳 | 1,950 | 491,400 | 1,635 | 500,184 | 2,240 | 564,480 | 51〜53歳 | 1,950 | 561,600 | 1,518 | 554,832 | 2,240 | 645,120 | 54〜56歳 | 1,950 | 631,800 | 1,401 | 605,268 | 2,240 | 725,760 | 57〜59歳 | 1,950 | 702,000 | 1,284 | 651,492 | 2,240 | 806,400 | 60〜64歳 | 975 | 760,500 | 1,168 | 721,572 | 1,120 | 873,600 | 65〜69歳 | 975 | 819,000 | 1,168 | 791,652 | 1,120 | 940,800 | 70〜74歳 | 975 | 877,500 | 1,168 | 861,732 | 1,120 | 1,008,000 | 75〜79歳 | 975 | 936,000 | 1,168 | 931,812 | 1,120 | 1,075,200 | 80〜84歳 | 975 | 994,500 | 1,168 | 1,001,892 | 1,120 | 1,142,400 |
上記は30歳女性の月払保険料例です。
EVAR HARFとチューリッヒの終身医療は60歳以降保険料が半額になるタイプです。終身メディコは無事故割引として無事故(=給付金の支払がない)の場合に3年毎に5%づつ保険料が下がって いくタイプで自動車保険の無事故等級を意識した損保会社らしい内容です。
上記の例では終身メディコが安く見えますが、給付金を受取るとその次の3年間の割引率は据え置かれるので必ずしも上記の通りとなるものでもありません。
1入院限度についてはEVER HARFが60日(長期入院特約で180日)と一定なのに対し、終身メディコが30日・60歳以降60日型(60日、120日型のラインナップもあり)、チューリッヒが30日型・生 活習慣病90日と言う変則的な内容となっています。
一定の年齢で保険料が下がるのか、段々と下がるのかと言う違いがあり、比較的若い年齢であれば60歳を待たずに最大割引(50%)に到達する終身メディコが有利な面がありますが、それ以降だと EVER HARFの方が良いかもしれません。どれだけチューリッヒを選ぶ方がいるかは未知数ですが、60日を越える5大成人病の入院があれば加入していて良かった、と思えるのかもしれません。
ソニー損保SURE、終身メディコ、チューリッヒ終身医療
ソニー損保のSUREと日本興亜損保の終身メディコ、チューリッヒの終身医療保険を取り上げてみます。
60歳以降半額の先駆者と言えばソニー損保のSUREです。 がん保障重点保障をポイントとしておりますので、がん倍額の医療保険と比較してみます。
| SURE | 終身メディコ | チューリッヒ医療 | 保障期間 | 終身 | 終身 | 終身 | 1入院限度 | 60日 | 30日(60歳以降60日) | 30日(生活習慣病90日) | 総入院限度 | 1095日 | 1095日 | 700日 | 免責日数 | 0日 | 0日 | 0日 | 入院日額 | 5000円 | 5000円 | 5000円 | 手術給付 | 5・10・20万 | 5・10・20万 | 5・10・20万 | がん入院 | 10000円 | 10000円 | 10000円 | がん手術 | 10・20・40万 | 10・20・40万 | 10・20・40万 | その他4大成人病 | 5000円 | 10000円 | 10000円 | 4大成人病手術 | 5・10・20万 | 10・20・40万 | 10・20・40万 | その他 | | | 特定疾病入院一時金5万・特定疾病退院給付5万 | | SURE | 終身メディコ | チューリッヒ医療 | 42〜44歳 | 2,200 | 79,200 | 2,436 | 87,696 | 3,805 | 136,980 | 45〜47歳 | 2,200 | 158,400 | 2,284 | 169,920 | 3,805 | 273,960 | 48〜50歳 | 2,200 | 237,600 | 2,131 | 246,636 | 3,805 | 410,940 | 51〜53歳 | 2,200 | 316,800 | 1,979 | 317,880 | 3,805 | 547,920 | 54〜56歳 | 2,200 | 396,000 | 1,827 | 383,652 | 3,805 | 684,900 | 57〜59歳 | 2,200 | 475,200 | 1,675 | 443,952 | 3,805 | 821,880 | 60〜64歳 | 1,100 | 541,200 | 1,523 | 535,332 | 1,903 | 936,060 | 65〜69歳 | 1,100 | 607,200 | 1,523 | 626,712 | 1,903 | 1,050,240 | 70〜74歳 | 1,100 | 673,200 | 1,523 | 718,092 | 1,903 | 1,164,420 | 75〜79歳 | 1,100 | 739,200 | 1,523 | 809,472 | 1,903 | 1,278,600 | 80〜84歳 | 1,100 | 805,200 | 1,523 | 900,852 | 1,903 | 1,392,780 |
上記は30歳男性の月払保険料例です。
がん特約で付加できる医療保険がハーフプラン系には無いので、成人病倍額(生活習慣病倍額)のプランと比較してみました。
成人病とは、がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧症、糖尿病の5大成人病を言います。(これを成人病保障と呼ぶ会社と生活習慣病と呼ぶ会社とに分かれますが同種の保障です。)
がん倍額と成人病倍額とではやはり保険料差が出てしまいましてがんだけ取ればSURE、成人病を取れば終身メディコに軍配が上がりそうです。
ハーフプランに思う事
将来の負担が軽くなると言う選択肢がある事は非常に良いことだと思います。
一方で将来見直して乗り換えようと考えている方には向いていないかと思います。通常のプランよりも余分に保険料を上乗せして支払うわけですが、解約すると余分に支払ったものは帰ってき ません。
解約はご自分の意思ですからまだしも、途中で「失効」などあると泣くに泣けないケースは0とは言えないかと思います。
解約金が無い保険には自動貸付の取扱も当然ありませんので、二ヶ月続 けて保険料の引落しが出来ないと何年払っていても失効してまいます。健康上問題が無ければ復活も出来るのですが、通常保険会社が謝絶するような疾病に罹患した後の失効では復活できない恐 れがあります。(入院中に入金に行けなくて失効した、では洒落になりません。)
ハーフプランに限らず解約金の無い保険を選んだ方は、ご自分の銀行の総合口座に自動融資機能のあるカードローンをセットしておく事も失効予防になるのでお勧めします。(保険の保険みたい なものです。) 2006年6月
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