最低限の生命保険を考える byしごとにん(13)
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最低限の生命保険を考える
〜収入保障の現実的な活用〜
保険相談の際、必ず奥様に質問する項目があります。
- 生活の保障はいつまで必要ですか？
- 生活の保障は最低毎月いくらあれば大丈夫ですか？
いきなり切り出すわけではなく、現在加入の保険分析や生命保険に対するご不満、ご不明点、ご要望をお伺いした上で質問します。
前提として、遺族年金などのお話はもちろん、ご住居の状況（持ち家か、賃貸か、社宅かなど）や生活費と収入の収支バランスなどイメージしていただいきながら、上記の質問をします。
「２、生活の保障は最低毎月いくらあれば大丈夫ですか？」という質問に対しては、だいたい毎月10〜20万円の範囲でイメージしていただくようで、受け取る際の税金のことも認識していただいた上で金額を設定していきます。
「１、生活の保障はいつまで必要ですか？」という質問に対しては奥様のタイプにより、大きく２つのパターンがあります。
- お子様が独立する年齢（22〜24歳）まで生活の保障があればいい
- ご主人様が定年になる（60〜65歳）まで生活の保障が欲しい
Ａパターンの奥様については、比較的ご自身でお仕事をされている、または、万一のときは実家に帰れる、というケースに多く見られます。
Ｂパターンは生命保険提案の教科書通りとなり、販売側としてもやりがいがあるケースですが、現実的にはＡパターンになることも少なくありません。
「保険料は抑えたいが、最低限の保障は確保したい」という強烈なニーズは常にありますので、今回はＡパターンの場合で、いかに費用対効果を上げて行くかを検証してみます。
例題として、35歳のお父さんで末子が7歳、22歳までの生活保障毎月15万円（税込み）をなるべく安価な保険料で準備したい、というケースです。
| 35歳男性 収入保障比較 保障額：月15万円（年間180万円） 保障期間15年 | | タイプ | 非喫煙優良体 | 標準体 | | 保険会社 | あいおい生命 | ひまわり生命 | ◎ソニー生命 | あんしん生命 | オリックス生命 | | 月保険料 | 2,940 | 3,075 | 3,075
（2,550） | 3,120 | 3,294 | | 支払期間 | 15年 | ※17年 | 15年 | 13年 | 15年 | | 支払総額 | 529,200 | 552,960 | 552,960
（459,000) | 486,720 | 592,920 | | 最低保証期間 | 5年 | 5年 | 2年 | 2年 | 5年 | | 留意点 | コチニン（非喫煙）検査とともに、必ず嘱託医による診断が必要(健康診断書の提出可の場合あり） | コチニン検査と面接士でも可 | | |
◎ソニー生命の（ )内は主契約を終身として特約で収入保障を付加した場合の保険料
※ひまわり生命の設定は保障期間17年で支払い期間も17年で、支払総額は15年間で算出
略称：
- ひまわり生命→損保ジャパンひまわり生命
- あんしん生命→東京海上日動あんしん生命
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収入保障を設計する場合、保障期間15年は短い部類となり、各社様々な制約があります。
そのため、各社の条件がバラバラなのはご了承いただき、その違いをもって選択いただけると思います。
まずは非喫煙優良体で見ますと、保険料に差はほとんどありません。
ひまわり生命については、この条件下では17年以上の保障期間しか選択できませんが、保険料が同じであれば悪くありません。
15年後に解約すれば負担する保険料は同じですし、必要であれば黙って継続できます。
また、ソニー生命については、別のコラムでも触れておりますが、終身などを主契約とする特約で加入する場合、かなりディスカウントされます。（特約にして割り引きとなるのは、収入保障を扱う他社ではほとんどありません）
最大の注目はあんしん生命です。
非喫煙の料率はありませんが、支払い期間が短いため支払総額がかなり抑えられます。
非喫煙の方でも、最低保証期間が2年で充分とお考えで、終身保険が必要でない方であれば、あんしん生命にて収入保障（あんしん生命では「家計保障」という商品名）を検討する価値はあります。
収入保障タイプについては、上手に活用すれば安価なコストで必要な生活保障が確保できますので、保険の見直しやリフォームに役立ちます。
2006年11月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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by しごとにん
