AAA(あの・アカラックスの・アクチュアリー の)本音のアドバイス
200502「変額保険・変額年金保険」
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AAA−本音のアドバイス…目次
「変額保険・変額年金保険」 変額保険・変額年金保険が大きく変わりつつあります。
きっかけは2005年4月から始まる変額年金などの責任準備金の積み増しです。変額保険・変額年金保険は積立金を特別勘定で運用し、その運用成果が保険金・給付金・解約返戻金に反映されるので保険会社にはリスクがないようなものですが、その特別勘定の運用成果にかかわらず、保険金や年金・給付金・解約返戻金などを一定額より小さくしないという最低保証を付けているものがほとんどです。
そのような最低保証はそれだけ保険会社にとってはリスクですから、その分のリスクに対して責任準備金を積立てようという法改正です。責任準備金の積み増しだけでなく、ソルベンシーマージン比率の計算でもリスクの評価額の計算の所で、その最低保証に付随するリスクを評価して加えることになり、もしソルベンシーマージン比率を下げないようにしたかったら追加的なリスクに対応してソルベンシーマージンを積み増す必要があります。ソルベンシーマージンを積み増すというのは、具体的には資本金を増やすということです。
責任準備金の積み増しもソルベンシーマージンの積み増しも、保険契約が有効に続いている間だけの話で、契約がなくなってしまったらそれらはもはや必要ないので全部取崩してしまって構いません。ということは積み増している間だけ利益が少なくなったり、資本が余計に必要だったりしますが、契約が終わってしまえばその利益の少なくなった分は戻って来る、積み増した資本も不要になるということです。
通しで見ればどうということのない話ですが、一年一年の利益コントロール、資本コントロールをしなければならないような場合には厄介な話です。
そのため変額年金保険は色々な最低保証をはずした商品にシフトするとか、変額年金保険をやめて、このような責任準備金やソルベンシーマージンの積み増しが不要な金利変動型年金にシフトするとかという動きが出ています。このついでにドル建てにしちゃえ、なんていう動きも活発です。
変額保険の方でもこれを機に変額保険の販売をやめる会社とか、予定利率を引上げて保険料を高くする会社とか、それぞれ対応に追われています。
これまでは一部の変額終身保険は予定利率が極端に高かったので、「定期保険より保険料の安い終身保険」という売り方ができたのですが、これももう終わりです。
変額年金保険や変額保険を売るためには、責任準備金の積み増しやソルベンシーマージンの積み増しでコストがかかるんですが、契約が終わる時にはその分のコストは保険会社に戻ってきます。
契約に入る時の保険会社のコスト増は契約者が何らかの形で負担せざるを得ません。だからといって、契約が終わってそのコストが保険会社に戻る時にそれを契約者に戻すということにはなりません。契約者は取られ損ということになりそうです。4月以降、生保各社の対応に注目しましょう。
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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