通信販売の医療保険パンフレット by しごとにん(36)
7311 メットライフアリコ
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通信販売の医療保険パンフレットを見極める
1回でもアリコジャパンに資料意請求をすれば、2〜3ヶ月に1通はＤＭ(ダイレクトメール)が届きます。
数ある保険商品の中から、対象者の年齢に合わせた商品を選りすぐって配信してくれます。
特に、大手国内生保でラインアップの充実が遅れている単品の医療保険については、実際にアドバンテージがあり、切り替える選択はありだと思います。
しかしながら、パンフレットの内容を見ると、「？」がつきます。
「保険料が安ければいい」という判断基準だけで保険商品を選ぶのは、愚の骨頂であることは、ご存知の通りですが、パンフレットを見ると、その「愚の・・」に誘導しているように感じざるを得ません。
本当に医療保険が必要になる次期は
今回は、長生きのリスクが高い、つまり入院のリスクが高い女性の入院保障で考えてみます。
まず、平均寿命ですが、男性が概ね76歳、女性が86歳となり、将来医療費の自己負担が増えることを考慮すると、なるべく負担が少なく、老後の入院に備えたいと考えるのは、特に女性にとって重要であると考えられます。
アリコジャパンの通信販売で、よく配信される医療保険でまとめてみました。
この表では、純粋に比較するために、死亡保障や健康ボーナスなど付加しないパターンで、75歳まで（10年更新で保障終了は85歳）掲載しました。
表を見ていただければわかりますが、45歳から55歳ではそれほど保険料が上がりませんが（52％アップ）、65歳から75歳になると大幅（99％アップ）となり、実際問題として70歳代の更新は極めて難しいのではないでしょうか？
以上までの事柄は、通信販売に限らず、「更新型」の医療保険についての全ての問題点ですが、通信販売の問題点は、「70歳代の更新は極めて難しい」という事実を隠蔽するかのような表記が一部存在することです。（すべてではありません）
パンフレットの問題点は
まず、この表が掲載されているパンフレットの最大の問題点は、表記が60歳までしかないことです。（10年後の70歳まで保障）
前記したように、「本当に入院保障が必要となる」70歳以降の保険料がどうなるのか表記しないで、10年更新タイプと終身タイプを比較していることが最大の問題点です。
終身タイプの「一生涯コース」は、ここでは"捨石"扱いで、この表でこの３つを比べた場合、「ボーナスコース」「おてがるコース」の方が「一生涯コース」より保険料が割安で、更に死亡保障や健康ボーナスがついている、保険料のアップもたいしたことない・・・となりそうです。
大幅に保険料がアップする70歳以降の保険料を表記していないこのパンフレットだけで見れば、10年更新タイプの方が良さそうだ、と判断する方が多くいると考えられます。
恐らく、保険会社の狙いとしては、70歳以降、入院給付金を支払うリスクが大幅に上がる時期、一般的には入院保障が最も必要とされる時期に、保障の継続が難しい状況をつくり出すことに思えてなりません。
70歳以降、入院保障が欲しければそれなりの高いコストを支払えばいいわけですが、「本当に医療保険が必要な時期」や将来の社会保障における医療費負担など考えた場合、目先の保険料の安さで「10年更新型」を選んでいいのか、お客様それぞれのご判断であると思いますが、「70歳以降の保険料を表記しない」極めて情報が不適格なパンフレットにて販売促進をする通信販売のＤＭは如何なものかと思います。
やはり、保険に加入する際には、誠実かつ情報をきちんと持っている担当者に相談するしかありません。
2007年10月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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