職業における保険加入の制限(こくみん共済) by しごとにん(48)
7355 全労済
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健康状態とともに、保険に加入する際職業の告知が必要となります。
特に入院保障の場合は日額の制限があり、加入するときに保険会社から調整するように言われることがあります。（たとえば日額1万円は引き受けられないが、5千円ならOK・・という具合）
特に危険を伴う業種やスポーツ選手、または危険な趣味（スカイダイビング等）を持っている方について入院日額、場合によっては死亡保障額の制限がかかることもあります。
健康状態と同じく、リスクの偏りをなくすために致し方ない側面があることは理解できますが、その選別があまりにも極端で、更に極めて分かり辛くだまし討ちのような事例がありましたのでご紹介します。
こくみん共済にご加入の皆様へ
県民共済も同じですが、こくみん共済においては特に専門のスタッフにアドバイスを受けることなくご自身の意思でパンフレットと一体になった申込書に記入捺印して郵送することで申込となります。
そこには「契約のてびき」というものがあり、通常の生命保険でいえば約款の中の「しおり」という位置づけでしょうか。
そこに以下のような記述があります。
一部の職業について
１、医療終身タイプ（内容省略）
２、その他のタイプ（医療終身タイプ以外）
下表の1.〜7.の職業に従事中の災害・交通災害による死亡・重度傷害・障害・入院・通院共済金、特定損失共済金はお支払できません。
また8.の職業でその運転業務中に生じた事故は災害・交通災害による入院・通院・病気入院共済金はお支払できません。
- 競馬・競輪・オートレース・競艇当の職業競技者の方
- 潜水・潜函・サルベージ等に従事される方
- 警察官・海上保安官・看守その他これに類する方
- 自衛官（防衛大学生を含みます）の方
- 坑内・隊道内作業に従事される方
- 近海または遠方漁業の船舶乗務員の方
- 総トン数１０００トン未満の船舶乗務員の方
- ハイヤー・タクシー運転手の方
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恥ずかしながら、この内容を知ったのはつい最近なのですが、こくみん共済にご加入の上記職業の方はご存知なのでしょうか？
20社ほどの生命保険会社の職業制限を見てきましたが、保険の加入金額の制限はあっても「職業に従事中の・・・共済金はお支払できません」というのはありません。
普通に考えて、ケガや疾病の要因となるのは職業に従事していることに起因するわけですし、ケガだけでなく病気入院までも共済金の支払対象にならいないというとんでもないものです。
つまりは、職務を離れたときのケガしか担保しないレジャー保険並の内容でしかないのです。
病気に関しては、職業との因果関係があった場合は共済金がでないと考えなければなりません。
例えばタクシードライバーの定番である腰痛や、過労やストレスから来る胃腸障害も職業との因果関係が明確であるという診断書が書かれた場合、共済金の支払い拒否がここで正当化されてしまっているのです。
一般的な生命保険と比べると
まず、絶対数が多く、実際にご契約をいただいている警察官や自衛官、タクシードライバーの方々について、職務中のケガについて担保されない、職務と疾病についての因果関係があれば給付されない保険など絶対にお勧めできません。
また、その他も含めて上記のすべて職業について、加入はできるが職務と因果関係がある事柄を担保できないのであれば、言葉は悪いですが「やらずぶったくり」と言えます。
気になったので、アフラックのEVERの約款を読み返してみましたが、職業による給付の制限はありませんでした。
加入する際の制限は多少ありますが、引き受けたからには悪質な告知義務違反がなければ職業に関係なく給付金を支払うということです。（当たり前です）
まとめ
今回はあえて強く申し上げますが、公務員である警察官や自衛官は国からそれなりの保障がありますが、タクシー・ハイヤーのドライバーでこくみん共済にご加入の方は、健康上可能であれば必ず保障の見直しをして下さい。
蛇足になりますが県民共済には、このようなとんでもない支払規制は「制度のご案内」にはありませんでした。
2008年6月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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