「明日のミカタ(明治安田生命)」は誰のミカタ?byしごとにん(73)
7425 明治安田生命
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「明日のミカタ」は誰のミカタ?世の中、感覚だけでモノを判断すると間違えてしまうことがよくあります。 それを実感したのが09年9月にプレスリリースされた生命保険文化センターのデータです。
一社専属の直販によるシェアは下がり、インターネットを含む通販やショップ販売、銀行窓販がここ数年は増えているだろうと確信を持っていましが、それは大きな間違いであることが判明してしまいました。
加入経路
通販については、インターネットは微増のようですがチラシ等の紙媒体について落ち込みが大きく通販合計では減少しており、AIGグループの破綻によるアリコジャパンの売り上げが影響していると思われます。
またショップや銀行窓販につきましては「○(□)」の大幅な縮小や銀行の体制不備が響いているようです。
前振りはこのぐらいにして、注目していただきたいのは、上記の表にある「営業職員」つまり一社専属社員からの販売が微増していることです。
新商品を検証
一社専属というと健闘しているソニー生命も含まれますが、シェアは圧倒的に大手国内生保が占めております。
ですのでソニー生命の微増が全体数字を押し上げていないことはわかると思います。
そこで具体的に、大手国内生保の一角である明治安田生命から昨年発売された新商品「明日のミカタ」を検証してみます。
これまで主力であった旧明治生命からの「ライフアカウントLA」における分かり辛い「アカウント」部分をなくし、日本生命の「生きるチカラ」と同様である終身医療保険を主契約としたものです。
まずは基本プランをアフラックの「新EVER」となるべく条件を合わせて比較してみました。
新EVERとの比較
ベーシックプランで一入院の日数が180日というのは、全く入院日数が短くなっているご時勢に合っていません。
また死亡保障も不要なケース(すでに他で付保している)が多く、手術給付も割愛されており話しになりません。
裸の勝負をされては勝ち目がないので、お得意の「充実したように見える特約テンコ盛り」もありますので、そちらも見てみます。
特約テンコ盛り
金額は30歳で加入したとして10年ごとの金額を概算で表したものです。 (更新の金額はそのときでないと確定しませんので概算となります)
目新しい部分としては、診療報酬点数に応じた給付がある点です。これを持って入院治療の実損填補を担う形となります。(診療報酬点数1点につき10円の請求となり、3割負担であればそのうち3円が自己負担となりますので、その金額をそのまま補填するようになっています)
ただ、内容的にはいいと思いますが、主契約である入院日額が低いことと手術給付がないこと、補填する(せざるを得ない)ことが大前提であることを十分考慮する必要があります。
アフラックやPCA生命などの合理的な終身医療保険の特約として同じかたちがあれば使えますが、主契約があまりにも貧弱なため、単なる「保険料嵩上げのツール」にしか見えません。
その他、先進医療、がんの保障、がん以外の重大疾患の保障など従来の特約がありますが、ここで注目したいのが「介護終身年金特約」です。
ネーミングから一生涯の保障であるように感じますが、飽くまで10年更新の掛け捨てで、該当する状態になって(要介護4以上などハードルは低くない)から亡くなるまでの間年金がもらえる、という保障です。
つまり、加入している期間にたまたま条件に該当することがなければ給付されず、30〜60歳の期間において極めて確率が低い保障です。
また60歳以降に付加できるのかはかなり不透明で、その時の被保険者の健康状態もどうなのか分からず、保険料もかなり高くなることが予想されますのでお勧めできません。
まとめ
大手国内生保において「1万円以下は保険料でない」という風潮があるようで、数千円の医療保険で勝負をする気がないように見えます。 (無為に高い人件費と広告宣伝費のため損益分岐点が高いようですから)
前記したように、一社専属である「営業職員」からの加入は他のチャンネルが減少している中で微増しています。
つまり裸ではアフラックに敵わないが、「良さそうに見える特約」を付加することで保険料を嵩上げして販売することは、まだまだ通用してしまっていることの証左だと推測できます。
大手国内生保の営業力のしぶとさと、よさそうに見える特約(実際にいいものも稀にありますが構造的な問題あり)を開発するエリート頭脳集団のすごさを垣間見ることができましたが、合理的、客観的に見て今回の「明日のミカタ」に限らず大手国内生保の商品が私たちのミカタなのか否か、きちんと見る目を養う必要があると思います。
2010年1月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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