「おススメしない保険リスト」 byしごとにん(81)旧AIGスター(現ジブラルタ)

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「おススメしない保険リスト」 byしごとにん(81)

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「おススメしない保険リスト」について


宝島社から2010年5月に発行されました「宝島07」の特集で「保存版 知らないと大損する コワ〜イ保険」という特集がありました。

細かく突っ込みを入れたくなるところはありますが、「大手国内生命保険・ベテラン保険レディのぼやき」など開き直った発言の記事など、概ね興味深く読ませていただきましたが、特集の後ろから二番目の「おススメしない保険リスト」はかなり杜撰というか、見過ごせない内容なので検証も含めて今回の題材にしたいと思います。

「宝島07」の50〜51ページの見開き2ページの記事で、右側には「あなたの保険がこのリストになければいいが・・・」のタイトルでコメントがあり、左側に「おススメしない保険」リストがあり、20社80種類ほどの保険商品が挙げられています。

半分以上は確かに、大手国内生保の抱き合わせ商品やアカウント型などお勧めできない保険商品だと思いますが、一部明らかにおかしいものが少なからず見られます。

具体的にピックアップしてみましょう。

○AIGスター生命:とく割終身保険

払い込む期間の解約返戻金が抑えられており、その分保険料も安くなっている終身保険ですが、もしこれが「おススメしない」のであれば、あんしん生命の
「長割り終身」など損保系生保が発売している同タイプも列挙しないのはフェアでないと思います。
それ以前になぜこの商品が「おススメしない」のか、まったく説明がありません。

○日本興亜生命:新収入保障保険

○あいおい生命:ジャストW

収入保障タイプが「おススメしない」に該当するのか、損保系だからNGなのかコメントがないので不明です。
損保系なら各社発売していますし、ソニーやオリックスなど損保系以外でも主力商品として活躍しています。

○アリコジャパン:10年払込(=更新型)と終身払込の保険すべて

○アメリカンファミリー:10年払込(=更新型)と終身払込の保険すべて

更新型は確かにあまりいいことがありませんが、10年だけ保障が必要な方の場合その限りではありません。
また、今回の検証のネタになりますが、「終身払込の保険のすべて」というところはどうなのだろうと思います。

まず、終身払込は上記のアリコ、アフラックだけだはなく、ほとんどの保険会社に存在します。

あたかもこの2社の終身払込だけが「おススメしない」保険となっている事事態意味不明です。

それはさておき、本当に「終身払込の保険のすべて」が「おススメできない」のか、医療保険の「60歳払込VS終身払い」にて検証します。

60歳払込VS終身払い


ここでは、保障内容が同じで支払の種類の違いを比較しやすいアフラックの「新EVER」を取り上げます。

医療保険支払種類比較


ここでの「損益分岐点」ですが、「保険料を払い続けたら60歳払済の金額と同じになる年齢」です。

40歳男性の場合、終身払いで76歳まで生存して保険料を払い続けると60歳払済の金額に達し、60歳半額(昔のEVER HALFですね)だと82歳で達するということになります。

まずは単純に保険料の負担を考えると、表で示したように定額で終身払込の場合は平均寿命まで生存して保険料を払い続けると、明らかに「60歳払込」の支払総額を上回ります。

しかしながら60歳までの短期払いの場合、月々の保険料負担が重く現実的に難しい面も否定できません。

言うまでもありませんが、早期に被保険者が亡くなった場合はかなり保険会社が得をすることになります。

実際の現場でも、このような議論をお客様としていろいろ試算するのですが、真ん中(?)をとって60歳で半額になるタイプを選ぶ方が少なくありません。

今回の「おススメしない保険リスト」はこの60歳半額タイプを無視しているのか、作成者がご存じないのか分かりませんが、「アメリカンファミリー:終身払込の保険すべて」を「おススメしない保険リスト」に掲載するのは、いささか乱暴だと感じます。

また、以前にこのコラムで書きましたが、60歳払込の保険のデメリット、翻って終身払い保険のメリットがあります。

保険に加入して40年以上経ち80歳前後になったとき60歳で支払いが終わった生命保険の保険証券をきちんと管理し、または保険会社や保障内容など自分だけでなく、ご家族などにも認識してもらえるでしょうか?

モウロクしてどこの保険会社に加入しているのかわからなくなったら、大枚はたいて60歳までに支払が完了した保険は、請求されることなく保険会社の収益に計上されてしまいます。

終身払いですと、毎年「保険料控除証明書」が秋に送られてきますので、「うちのじいさんはアフラックに入っているんだな」とご家族に自動的に認識してもらえます。

まとめ


今回も保険特集を掲載している雑誌の揚げ足を取るような内容になってしまいましたが、過誤できないものは今後も取り上げていきます。

監修者は著名な方のようですが、誠に残念ではありますが明らかなミスリードや説明不足が見られます。

大手国内生保のパンフレットのように、小さく端っこに「これらは三田村氏の基準で『おススメしない商品』であり、あくまでも『こういう保険でも構わない』という人にはこの限りではない。」とエクスキューズがありますが、こんなことを書くのであれば各商品をきちんと説明をして、それぞれにメリットとデメリットを提示すべきです。

「宝島」は前回取り上げた「東洋経済」や「ダイヤモンド」よいカジュアルな雑誌なので、経済専門誌より却って影響力が強いかもしれません。
最終的な校正や監修は、きちんとした保険のプロにやっていただいた方がいいのではないかと思います。




2010年6月








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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。


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