注目商品 医療保険CURE(オリックス生命)by杉山明(7)
7481 オリックス生命
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医療保険CURE(キュア)(オリックス生命)の商品分析
保険商品に関する情報
- 消費者に理解しやすいように、入院保障+手術保障の簡単な保障内容となっている
- 給付内容は他社商品とそん色なく、保険料は他社と比較して安く設定されている場合が多い
この商品の注意を要するポイント
- オリックス生命は平成18 年度から主力商品をCURE(キュア)など第三分野商品に切り替えつつあるが、本格的に給付金の支払いが発生するまでにはタイムラグがある
消費者側の注意点
- 保険料は割安に設定されているが、これは、オリックス生命の営業戦略上の判断であったと思われる。将来給付金の支払いが急増することはオリックス生命のリスクである。
保険商品に対するコメント
商品戦略 「医療保険CURE(キュア)」は、オリックス生命保険の主力商品である。同社は平成18 年度から、終身保険・養老保険と行った伝統的な生命保険から、医療保険やがん保険といった第三分野商品に経営の軸足を移しつつある。
業界内での競合状態は、伝統的に医療・がんといった第三分野商品に強いアメリカンファミリー生命、アリコジャパンがこの分野のリーダーの地位にあり、最近急速に医療関係を整備したオリックス生命、あるいは、損保系ひらがな生保、新規参入のライフネット生命などが対抗するといった構図になっている。
オリックス生命の業界内での位置付けは、アメリカンファミリー生命などのリーダーに対抗するチャレンジャーである。
たとえば、ライフネット生命の医療保険は、若年・壮年層にターゲットを絞ったニッチ戦略であるが、オリックス生命の医療保険CURE(キュア)は、アメリカンファミリー生命のEVER(エヴァー)と全面的に対峙する本格的な商品である。
したがって、オリックス生命はリーダーよりも魅力的な商品を投入する必要があった。そのため、同社は業界内で保険料が最も安い水準の医療保険を投入することになった。安い保険料は、消費者と代理店、双方から一定の評価を受けているものと考えられる。
販売チャネルは、直販社員による販売展開はないものの、保険販売を専業に行っている保険代理店(プロ代理店)による販売に加えて、2007 年に取扱いを開始した三井住友銀行以下12 行の金融機関による販売、さらには、インターネットによる直販と販売経路は多岐に渡っている。
商品分析 商品構成は、シンプルなつくりとなっている。これは、アメリカンファミリー生命など第三分野商品の販売に蓄積のある会社に比べて、引き継ぐべき遺産(過去販売した商品)が少なかったために実現できた同社の強みであったのかもしれない。
「医療保険CURE(キュア)」では、ベースとなる部分の保障は、入院給付(1 回の入院の支払い60 日限度、通算の入院支払い1000 日限度)と手術保障である。解約返戻金はゼロとなっている点もがんや糖尿病などの七大成人病の場合には1回の入院の給付日数が120 日に延長される取扱いは、他社の商品を差別化する給付内容である。
解約した場合の給付は、保険料払込期間中であれば全く解約返戻金はなく、保険料払込終了後であれば入院給付金日額の30 倍の解約返戻金が存在する。ただし、死亡時の取扱いは、アメリカンファミリー生命のEVER(エヴァー)は保険料の払込が満了しているときは解約返戻金(日額×30)を支払うのに対して、医療保険CURE(キュア)では単に保険契約が消滅するだけである。
保険料払込方法は、終身払、60 歳払済、65 歳払済から選択できるようになっている。定期タイプの保障は用意されていない。
一方で、保障を手厚くしたいという場合には、三大疾病一時金特約だけが付加できる取扱いとなっている。オプションがさほど用意されていないことが、この保険商品をわかりやすくしている。
オプションの種類が限定されている簡単な仕組みの商品であることもあり、保険料の試算は、インターネット上でかなり細部までできる取扱いになっている。さらに、「パンフレット(契約概要)」、「ご契約のしおり抜粋」、「注意喚起情報」のほか生命保険約款もインターネット上ですべて閲覧できる取扱いになっている。インターネット上で何がどこに書かれているのか一目瞭然のライフネット生命のような水準には及ばないものの、必要な情報はインターネット上ですべて知ることができる水準である。
保険契約者として知っておきたい関連情報は、オリックス生命の解約・失効率(13.5%:平成21 年度)が、競合他社(日本生命 7.2% 東京海上日動あんしん生命 7.3% アメリカンファミリー生命 8.0% 数値はいずれも平成21 年度)と比較して高いことである。
これはかつての主力保険が、節税目的を中心とした法人向け保険であった負の遺産であると推測できるが、新たな主力保険に成長した医療保険CURE(キュア)で給付金の支払いが増加すると、経営の根幹を揺るがしかねない事態になる可能性をはらんでいる。
2010年9月16日
医療保険比較の○
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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