損保系生保合併で商品はどうなった byしごとにん(101)三井住友海上あいおい生命

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損保系生保合併で商品はどうなった byしごとにん(101)

7562  三井住友海上あいおい生命

2011年秋の損保系生保合併で商品はどう変わったのか


2011年10月に、本体の損害保険会社の再編に伴い、三井住友海上きらめき生命とあいおい生命が合併して「三井住友海上あいおい生命」、損保ジャパンひまわり生命と日本興亜生命が合併して「NKSJひまわり生命」が誕生しました。

各社それぞれ使い勝手がいい商品を出していたので、今回の合併は気になるところでした。

2社を一本化するわけですので、これまであった商品がなくなってしまうケースが必ず出てくるからです。

というわけで、今回は合併によって新しく誕生した「三井住友海上あいおい生命」と「NKSJひまわり生命」の商品の変遷のポイントを絞って見てみます。

一番使えるがん保険がなくなった!?


まず「NKSJひまわり生命」について見てみます。

ここは単純に旧損保ジャパンひまわり生命に統合された、と言っていいと思います。

旧損保ジャパンひまわり生命については、非喫煙の割引や保険料低減、保険料免除の特約があり選択肢が豊富でしたので概ね妥当なかたちになっていると思われます。

ただ、ひとつだけとても残念なことがありました。

旧日本興亜生命のがん保険が消去されてしまったことです。

このコラムを読んでいただいている方はご存じだと思いますが、商品の比較や「連合軍」を組む際に大いに活躍してくれていたのです。

「NKSJひまわり生命」のがん保険は、“業界初”と謳っている「がん外来治療給付金」が初めから付加されています。

内容は「医師によるがんの外来治療(通院・往診)を受けたとき」に1年間に120日限度で入院給付金と同額が給付される、というものです。

それではここで、他社との比較を見てみましょう。



ミニマムプランで一番保険料が抑えられているのはアフラックですが、診断給付金は初回限定で、上皮内がんは10%しか出ません。

また手術はオプションとなります。

ここ数年ですが、がんになっても入院による治療は減少傾向になっていることから、通院や収入保障、または抗がん剤や放射線治療に対する給付金を付加したがん保険が増えており、それ備えるものになっています。

一方、旧日本興亜生命のがん保険は、診断給付金と入院、手術のみと至ってシンプルな内容で、その分保険料がかなり抑えられていました。

ものは考えようですが、診断給付金の100万円があれば通院やその他の治療費にあてられるのではないか、と以前書いたことがあります。

診断給付金の使途は自由ですし、その都度請求する必要がないので診断書をもらう手間や費用はかからず使い勝手はよかったのです。

「通院が増えている」「抗がん剤治療はお金がかかる」など嘘ではありませんが、少々煽り過ぎでなないかと思います。

また、通常の医療(入院保険)に加入している場合は、その上にそれとほぼ同じ保険料負担をしてそこまで備える必要があるのかしら、と感じます。

もちろん備えることは悪いことではありませんが、保険会社の販売促進にはまり過ぎるのはどうでしょう。

ともあれ、がん保険のトレンドとしては、診断給付金と入院以外の要素を付加するのが主流となっているので、保険会社の判断としては自然の流れで旧日本興亜のがん保険は削除したということでしょう。
誠に残念でありますが。

唯一の「利率変動且つ低解約型終身保険」は生き延びた


もうひとつの合併会社である「三井住友海上あいおい生命」を見てみます。
こちらは規模の小さい旧あいおい生命の方のイメージが残った感じです。

注目していたのは、業界唯一の利率変動型で低解約型の終身保険です。

これは旧あいおい生命独自のもので、なんとか残って欲しいと願っていましたが、そのままの形で残っていまいした。

保険料ベースで比べると一番安い変額終身保険に次ぐ安さになり、市場金利上昇に備えるしくみで、更に支払期間中の返戻率を下げることにより保険料を抑えているので使い勝手が良い商品です。

また定期保険においては、旧三井住友海上きらめき生命の得意技であった「SD(セーフティ・ドライバー)割引」が残っており、うまく「たすき掛け」されたと思います。

結論として


トータルのラインアップとしては、誠に残念ですが一番使い勝手が良かった旧日本興亜生命のがん保険がなくなってしまったのが痛手です。

入院を必要としない治療に特化したトレンドのがん保険が主流となり、「ガラパゴス諸島のようだ」と揶揄されたこれまでのニッポンの携帯電話「ガラケー」よろしく、従来のシンプルで低コストのがん保険が淘汰されてしまったのは、時代の流れとして受け入れるしかないのでしょうか。

携帯電話の市場では、スマートフォンには新しい付加価値があり、それなりに上乗せのコストがかかりますが、新しい付加価値はそれほどのものなのか疑問であり、がん保険の状況も同じだと強く感じます。

現在は発展途上で過渡期であって、まだまだコストなどがこなれてくるとは思いますが、通常の医療保険と同じぐらいのコストでがん保険に加入するのはお勧めできません。

今回の損保系生保の合併で、改めてがん保険のインフレ状態が見えてきたのではないでしょうか。


2012.1.










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