注目 メディカルKitラブ（あんしん生命）by古川悦子(51)
7582 東京海上日動あんしん生命
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メディカルＫｉｔラブ（東京海上日動あんしん生命）
2012年1月17日に、東京海上日動あんしん生命より、引受基準緩和型医療保険｢メディカルＫｉｔラブ｣（医療保険（引受基準緩和・無解約返戻金型）[無配当]）が発売されました。
引受基準緩和型医療保険は、健康状態に不安などをかかえている場合でも加入しやすいように、告知項目を簡素化し、引受基準を緩和した医療保険です。
昨年（2011年）8月2日には、通常の医療保険｢メディカルＫｉｔ｣が発売されました。加入を検討するも、持病を持っている等、健康上の理由で加入できないお客様のご要望に応えて｢メディカルＫｉｔラブ｣が発売されています（参考：｢ メディカルＫｉｔ｣）。
① ｢メディカルＫｉｔラブ｣の保障内容 （入院給付金日額10,000円の場合）
＜表①＞を参考に、仕組み・特長・保障内容を押さえましょう。
【仕組み】
〔主契約〕 疾病入院給付金、災害入院給付金、手術給付金、放射線治療給付金
〔特約〕 先進医療特約（引受基準緩和型）《給付金名：先進医療給付金》
〔特則〕 がん入院支払日数無制限特則《給付金名：疾病入院給付金》
【特長】
●がんによる入院を支払日数無制限で保障（がん入院支払日数無制限特則を付加した場合）
●保険料払込期間は短期払（65歳まで）を選択可能
【保障内容】
契約日の1年後の応当日の前日までの期間に支払削減期間が設定されており、給付金の支払額は、支払削減期間経過後の50％の金額となります。これは、引受基準緩和型医療保険の特長の1つといえます。
保障の種類には、入院保障（疾病入院給付金・災害入院給付金）、手術・放射線治療保障（手術給付金・放射線治療給付金）、がん入院保障（がん入院支払日数無制限特則を付加した疾病入院給付金）、先進医療保障（先進医療給付金）があります。
この保険は、責任開始期以前に発病した疾病（既往症）が責任開始期以後に悪化したこと等により入院・手術・放射線治療・先進医療による療養を受けた場合も給付金が支払われます（責任開始期以後の疾病とみなす）。ただし、責任開始期前に医師から入院・手術・放射線治療・先進医療による療養をすすめられていた場合等を除きます。
がん入院支払日数無制限特則を付加した場合と付加しない場合の違いは、支払限度日数があるか否かにあります。がん入院支払日数無制限特則を付加すると、「1入院の支払限度日数」「通算の支払限度日数」を超えてがんの治療を目的による入院をした場合でも、疾病入院給付金が支払われます。
「1入院の支払限度日数」を超えて支払われた疾病入院給付金については、「通算の支払限度日数」に算入されます。つまり、がんの治療を直接の目的とした入院であっても、入院給付金の「通算の支払限度日数」にはカウントされます。がん入院支払日数無制限特則は悪性新生物および上皮内新生物が保障対象となります。なお、待期間はありません。
＜手術・放射線治療・先進医療の保障＞
手術・放射線治療については、支払対象になるか否かをおさえておく必要があります（詳細は「ご契約のしおり・約款」を確認のこと）。以下は支払対象外の治療となります。
◆手術料の算定対象となっていないレーザー屈折矯正手術（レーシック）、先進医療など
◆手術料ではなく、処置料の算定対象となっているもの（持続的胸腔ドレナージ、持続的腹腔ドレナージ、経皮的エタノール注入療法など）
◆歯科診療報酬点数表のみで手術料の算定対象となっているもの（歯根嚢胞摘出手術など）
また、手術料・放射線治療料の算定対象となっている治療のうち、この保険で支払対象外となっているものもあります。例えば、傷の処置や抜歯などは手術の保障の対象外となり、血液照射は放射線治療の保障の対象外となります。
放射線照射の方法については、体外照射・組織内照射または膣内照射で、かつ、その総量が50グレイ以上となる場合に限り対象となります。支払対象となる放射線治療を複数回受けた場合は、支払対象となった前回の受療から60日以内の受療は対象となりません。
手術・放射線治療を受けた時点の医科診療報酬点数表が適用されるので、加入後、医科診療報酬点数表において新たに算定対象となった手術料・放射線治療料も支払対象となります。
先進医療については、公的医療保険制度における先進医療を所定の施設（厚生労働大臣が定める施設基準に適合する病院または診療所）で受けた場合に支払対象となります。ただし、療養を受けた日現在、公的医療保険制度の給付対象となっている療養は支払対象とはなりません。
したがって、保険期間中に対象となる手術・放射線治療、先進医療は変動します。
② 告知項目 （緩和型医療用）
＜表②＞
別表1、別表2、別表3の病気・症状などの詳細は、パンフレット等で確認をお願いします。
＜図表②＞の6つの告知項目に該当しなければ（〔5〕は女性のみ、〔6〕は「がん入院支払日数無制限特則」を申込む場合のみ）、申込みが可能です。この保険は、その場で引受けの可否が判定できる告知方式で、「専用告知書」（詳細記入欄なし）に記入します。
③ 取扱内容について
＜表③＞
がん入院支払日数無制限特則を付加した場合の保険期間・保険料払込期間も主契約と同じです。契約年齢60歳以上（保険期間・保険料払込期間は終身）からは、日額3,000円から選択可能となっています。
先進医療特約（引受基準緩和型）は、新契約の申込時のみ付加することができます。また、「メディカルＫｉｔ」には保険料の高額割引制度が適用されましたが、「メディカルＫｉｔラブ」には適用されません。
通常の医療保険（メディカルＫｉｔ）と比較すると、限定された取扱内容となっています。
医療保険に限らず、引受基準緩和型の保険は、『契約年齢が通常の保険と比較すると高めに設定されている』、『付加できる特約の種類が限られている』、『病気による保険料払込免除の適用がない』といった取扱内容の商品が多いようです。
「メディカルアシスト」などのお客様へのサービスは、「メディカルＫｉｔラブ」に契約した方も無料で利用できます。
④ 保険料の比較 （入院給付金日額10,000円・口座振替扱・月払保険料の場合）
＜表④＞
保険料は、同じ保障内容の通常の医療保険と比較すると割高になります。この保険は、保障内容をシンプルに、そして保険料払込期間を無解約返戻金期間にすることで保険料を抑えています。
＜表④＞を参考に保険料を比較すると以下のようになります。
◆1入院日数：60日型＜120日型
◆保険料払込期間：終身＜65歳まで
◆がん入院支払日数無制限特則：付加なし＜付加あり
この保険に限らず、一般的に保障が手厚くなる方が保険料は割高になります。また、契約年齢は高い方が、男性より女性の方が保険料は高くなっています。女性の方が保険料は割高になるのは長生きリスクとの関係が考えられます。
先進医療特約（引受基準緩和型）の保険料は、保険料払込期間が65歳までの場合で、主契約の保険料払込期間終了後は特約保険料のみを払い込みます。なお、「メディカルＫｉｔ」に規定されている最低保険料（2,000円）は、「メディカルＫｉｔラブ」にはありません。
⑤ 「メディカルＫｉｔラブ」に向いている方
健康に不安がある方で、幅広い病気・ケガの保障を希望しながらも、特にがんによる入院の保障を手厚くしたい方に向いています。既往症があるのは高齢の方だけではないと思われますが、この保険は30歳から加入できます。
そして、引受基準緩和型の保険で、保険料払込期間を65歳までに設定できるのが魅力です。65歳までに保険料の払込みを終えておきたい方にとっては朗報といえるでしょう（契約年齢は満30歳～満55歳）。
ただ、引受基準緩和型の医療保険は、通常の医療保険と比較すると、引受基準を緩和しているため保険料が割増されています。同じ特長を持つ医療保険を検討しているのなら、健康状態について詳細な告知をすることで、「メディカルＫｉｔ」に加入できる場合もあるので、まずは問い合わせしてみるとよいでしょう。
2012年4月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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