注目商品 働く人への保険(ライフネット生命)by杉山明(22)
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就業不能保険「働く人への保険」ライフネット生命保険保険商品に関する情報
保険商品に対するコメント商品戦略
就業不能保険「働く人への保険」は、2010年2月より発売を開始したライフネット生命保険の第3番目の商品である。
同社は終身医療保険である「じぶんへの保険」を販売しているが、多くの場合「じぶんへの保険」では1回の入院について60日の入院給付保障が選択されているであろう。
低廉な保険料を実現させるためには支払限度日数を限定する必要があるのであろうが、一方で、長期保障のニーズもある。
ライフネット生命は、長期保障ニーズに対して、支払限度日数を180日に長期化させる選択肢を用意するとともに、入院にかかわらず就業不能状態になったら保障を提供するという選択肢（「働く人への保険」）を用意したわけである。
確かに、就業不能保険の分野では競合商品が見当たらない。
損害保険会社が就業不能補償保険を発売しているが、これは保険期間が短いものである。
ライフネット生命の「働く人への保険」は保険期間が65歳満了と非常に長くなっている。
消費者から見れば非常に魅力的な商品に映るであろう。
30代前半の世帯主の就業不能リスクヘッジ向けの商品としてはおすすめの商品といえるであろう。
一方、ライフネット生命にとっても、年間の給付金の支払い額が高額にならない「働く人への保険」は、定期保険に比べて支払いが集中しても会社へのダメージが少ない保険になっていると推測できる。
「働く人への保険」は、会社の抱えるリスクを大きく増やすことなく、保障を提供できる商品という位置づけなのであろう。
商品分析
商品を詳細に分析してみると、ピッタリとあてはまる年齢層は、男性であれば30歳前後、女性であれば40歳前後ということになるであろう。
参考に示したグラフは、入院した患者のうち6か月以上入院した人の割合を表しており、就業不能状態になった割合と全く同じではないが、就業不能状態になる可能性が類推できる資料である。
男性の場合、6か月以上の入院をする割合は30代前半で高く、その後、40歳代にかけてその割合は低下していく。
就業不能状態になったときのダメージを考えれば、男性の場合、30代の加入が最も効果的といえるであろう。
30代で加入して、保障が必要な必要な期間だけ加入を継続して、満期を待たずに解約するということも考えられる。
一方、女性は30代までは就業不能に状態になる可能性が低いと考えられる。
だから、本当に必要性を感じるのは40代に入ってからといえるかもしれない。
この保険に加入して得られる満足感は、性別によって、あるいは、世帯における役割によって異なるものになるであろう。
加入する前に、自分にとってのメリットを考えてから加入するとよいであろう。
2012年4月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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