「MONEYMO(マネモ)」さんにインタビューしました。
生命保険の無料相談サービス「MONEYMO(マネモ)」を行うネクストさんのお話を伺いに、品川のネクストさん本社に伺いました。ネクストさんといっても多くの方には分からないでしょう。
ネクストさんはのブランドで不動産物件紹介を行う一部上場企業で社員数500人の会社です。
不動産業界では最大級のサイトを運営されていますが、なぜMONEYMOさんは生命保険相談サービスを始めたのでしょうか。
家の住み替え等のタイミングで保障を見直すのは必要なことです。マイホーム取得後の新生活での不安を解消し安心を得るためには保険は必要なものであり、不動産サイト運営会社としてそのお手伝いを始めました。
不動産取得や住み替えはお金が大きく動く時で、そのタイミングでの保険見直しは有効だと思います。
もちろん現在ではマイホーム取得にかかわらず、一般的な保険見直しや新規加入のお手伝い等広くサービスを行っています。
MONEYMOのサイト運営は2011年2月ですが、生命保険に特に力を入れるようになったのは2011年10月からです。
紹介されるのはどんなFPなのでしょうか
業務経験5年以上の経験あるFPで、男女比は7対3程になっています。
だいたい15社以上の保険会社の商品を組み合わせて提案できるFPです。特定の保険会社に所属しているFPはいません。
そのFPが所属するのは当社(MONEYMOを運営する株式会社ネクスト)ではなく、提携する大手数社の独立系FP会社(保険代理店)のFPです。当社には保険に関連するFPは在籍していません。
提携FP会社は規模が大きく安定しており一定レベルのFPが数多く在籍している独立系FP会社です。
MONEYMOさんの特色はありますか。
FP訪問による保険無料相談サービス提供会社ではFPが自宅等へ出向くFP訪問による保険無料相談サービスがほとんどです。
MONEYMOではで「FPが自宅等を訪問する」のではなく、「顧客が保険ショップに訪問し」てその窓口で無料保険相談サービスに応じるという保険ショップ紹介予約サービスも並行して行っています。「相談に来てもらいたい」・「相談に行きたい」で使い分けていただければと思います。
対応するFPは何人ぐらいいるのですか
提携FP会社に所属するFPは百人単位になるのですが、ご紹介実績を積み重ね、実際に安定的に御紹介している中核となるFPは全国で数10人です。他の紹介サービス会社ではFP数百人が稼働しているところもあるようですが、当社では現在のところは実績を積み重ねていったFPについて紹介しています。
「相談に来てもらいたい」にはFP訪問による保険無料相談サービス、「相談に行きたい」には保険ショップ紹介予約サービスと、それぞれに応じたサービスを選ぶことが可能です。MONEYMOさんのように両サービスを行っている会社はあまりありません。
なおこのインタービューでの質問はFP訪問による保険無料相談サービスを中心に行っています。FPの数や運営方法についてはFP無料出張相談サービスについてのものです。
さて生命保険を扱うFP会社の多くは乗り合い代理店と呼ばれる複数保険会社と代理店契約をしている保険代理店です。生命保険相談サービス提供会社では数多くのFP会社と提携している会社もあれば特定の一社のFP会社だけのこともあります。
MONEYMOさんでは今のところはFP会社を広げずに少ないFP会社及びそこに属する実績あるFPを紹介しているようです。本格的なサービス開始からの期間も短かいこともあり大量の相談件数をこなすのはこれからですので個別のFP会社とそこのFPと密接にしているようです。
紹介されるFPはどのように決定されますか
お申込みいただいた内容について、内容と地域を検討して適切なFP会社に配分します。地域と相談内容によってMONEYMOから特定の個別のFPを指定することもありますが、個別のFPの特性を把握している各FP会社の判断で紹介するFPを決定していくことが一般的です。
無料相談申し込み以降の流れはどうなりますか
申し込みはネットで受け付けていますが、電話での申し込みも半分程あります。
ネット申し込みの場合には申し込みを頂くとお礼のメールをお送りします。次に当社本社内のセッティング担当者からご意向と日時に確認の連絡を電話等でさせていただきます。
そのご意向にあわせて担当FPを選定していきます。担当FPを仮選定したうえで改めてお客様に電話やメールでさせていただき、どのようなFPなのかをお伝えします。お客様からその担当FPでよいとのご確認をいただければ、そのFPからの連絡がお客様に入るという手順をふんでいます。
ここまでのセッティング事務連絡の流れは一切外部に頼らずに自社担当部門内で行っています。
面談場所は自宅が多いのですか。土曜日曜・夜間でもいいですか。また相談は何時間ぐらいですか、何回か続くのですか。
ご自宅が9割ぐらいになっています。自宅でのご相談ならば落ち着いて対応でき、他人が近くにいないので個人情報について他人に知られるということもありません。
ご家族の場合にはご夫婦二人で面談いただいていることが多くなっています。 面談は土曜日曜祝日も原則的には可能ですが、担当FPとの調整が必要な時もあります。申込時の相談予約では午前10時相談開始から、午後7時相談開始までの範囲で受け付けています。
一回当たりの2時間程度です。保険契約に至る場合には、初回相談から3回ぐらいで保険契約にたどり着くのが普通です。ご相談の際には今契約している保険証券をご用意いただいています。
どのような相談が多いですか
新規の保険契約と既契約からの保険見直しとを比べると、保険の見直しがほとんどです。95%以上を占めています。
個別には、保険料負担が重いので保険料を安くするための見直し、子供が生まれての教育資金を念頭に置いての保険設計、結婚を機にした保険設計、また既契約が期日を迎えることでの保険見直し等です。
保険契約となる場合にはどのような保険料が多いですか
保険料から見ると毎月の保険料が2万円台になる保障プランが多いようで、死亡保険・医療保険等2−3種類の保険の見直しが行われています。
面談して保険の契約に至る割合はどのくらいですか。契約しないで相談だけで終わってもいいのですか。医療保険やガン保険だけでもいいのですか
相談だけで終わってももちろん問題ありません。それが前提となっているFP訪問による保険無料相談サービスです。そして面談いただいて最終的に保険契約に至る割合は50%から60%です。
契約に至らない理由としては、保険の見直しが不要という場合や、検討してみても思ったように保険料が安くならないといった場合があります。
MONEYMOさんでは、医療保険やガン保険の相談だけでも受け付けています。ただし、その場合でも>医療保険やガン保険の見直し検討ばかりでなく、ライフプランの検討まで行なうFP訪問による保険無料相談サービスを受け付けています。しかし、その結果として医療保険やガン保険の相談のみならず死亡保障などの見直しにまで踏む込むケースが多いようです。
コンサルティング能力のないFPや経験の少ないFPの場合にはなかなかそうはいかず、表面的な要望である医療保険やガン保険で終わってしまうことが多いでしょう。コンサルティング能力があるからこそ、既契約を見直しライフプランや必要な保障を見直すことで、死亡保障などの見直しに踏む込むのでしょう。
しつこい勧誘があったりしたら対応いただけるのですか。どのようなクレームがあったのでしようか
遠慮せずにご連絡ください。ご心配無用です。
しつこい勧誘や要望に応じてもらえないといったときのために「保険110番サービス」というセールスストップ措置を設け、専用メールアドレスを準備しています。
ただ現実には2011年2月のサービス開始以来、目立ったクレームはありません。個別保険商品の保障内容について、お客様のもっていた認識と実際の保険商品の内容とか異なったことでご連絡を頂いたことなどであって、FPそのものに対するクレームではありません。
また当サービスのシステムの問題でしたが、保険ショップ相談予約について当日予約への対応が困難なことについてお叱りを頂いたことがあります。申し訳ありませんが当日予約への対応は困難です。
大手生保の生保レディからの提案とどう違いますかか
大手生保の生保レディではその所属する保険会社一社の保険商品からしか保険を選ぶことができません。MONEYMOがご紹介するFPは複数の保険会社の商品から適切な保険商品を選んで組み合わせて提案することができます。
保険料の安いインターネット通販保険とどう違いますかか
ネット生保では相談がありませんので、お客様一人一人のニーズを検討することが困難です。FPがお客様から様々なお話をお聞きしお客様事のニーズや必要保障額が明確にしていきます。ニーズと必要な保障を明確にしたうえで、保険商品を組み立てていく過程が大切だと思っています。専門知識があり経験豊かなFPがその対応をすることでその組み立てが可能になります。ネット生保ではそこが難しいのではないでしようか。
保険シッョプとどう違いますかか
MONEYMOでは保険シッョプの相談予約サービスも行っています。
どのように使い分けていただくのか。保険ショップは「相談に行く」、訪問型のFP紹介サービスは「相談に来てもらう」というのが大きな違いです。
保険ショップは既に知っているショッピングセンターなど気楽に行けるところにあるのが魅力ですが、FP訪問による保険無料相談サービスでは、自宅で行われることが多くプライバシーの心配がなく安心して相談できます。また保険ショップに比べてじっくり深い相談が可能ではないでしょうか。
これまでこのサービスでの保険相談はの実績はどのくらいですか
当サービスでの申込実績は2011年2月のサービス開始からインタビュー日の2012年5月30日までで1000件弱です。なお実際に保険サービスに力を入れ始めたのは2011年10月からです。事務手続き等を外部委託せずに内部で完結させ着実に業務として進めています。
「MONEYMO」を担当しているのはどのような組織ですか。また自信のあるところは。
当社の金融サービスについてのチーム内で担当し対応しています。お客さまからの電話対応からメール対応までをすべて内部(現在は6名)で個別対応しています。
また当社はもともと不動産についてのインターネットサービスを提供する会社であり一部上場企業として情報管理が徹底しています。社内のセキュリティーのレベルの高さには自信があります。
「MONEYMO」が目指すサービス
FP訪問による保険無料相談サービスや保険ショップの紹介予約サービスだけでなく、お客様の生命保険その他お金に関することについて一生に渡りお役にたてるサービスを提供していきたいと思います。そこでお客様がご自身のお金に関することの管理ができるようにしたいと思います。いったん当社のサービスで保険に入られてもそのサイトを通じてお客様一人一人に応じたアフターフォロー情報の提供できればと思っています。
管理人の本業は不動産関連です。「MONEYMO」を運営している株式会社ネクストさんの運営するは不動産の売買や賃貸には無くてならないサービスになっています。不動産流通に必須の社会的インフラになっています。
2011年2月にそのネクストさんが「MONEYMO」運用を開始するニュースを聞いた時に、どのようなサービスになるか楽しみにしていました。
今回はその「MONEYMO」の現状について株式会社ネクストさんの本社(品川駅港南口にある大きなビルにある解放感にあふれた気持ちのよい打ち合わせスペースでした)に伺って根掘り葉掘りお尋ねすることができました。
ネット上での不動産紹介サービスでは2012年3月末で361万件、提携する不動産会社は9926店舗です。物件掲載数でダントツ・ナンバーワン、訪問者数でもナンバーワンサイトの不動産専門サイトです。
社員数500人の同社の会社案内には「インターネットを通じて、世の中の人々がいつでもどこからでも 安心して快適な生活をおくれるように、『住まい』に限らず、『地域』『医療』等、暮らしにまつわる あらゆるサービスを提供しています。」とあります。
その会社にあっては「MONEYMO」のサービスはまだまだ小さな分門であり小さなサービスのようです。ただこのような大規模なインターネットサービスを提供している会社だからこと、きっちりとした信頼できるサービスの提供をなさろうとしていますし、顧客にとっては安心できるサービスだと思います。
特に個人情報保護についてのセキュリティは万全であり、また、顧客から申し込みの第一報が入ってからの顧客への個別対応についての個別対応も安心感がある運営がなされています。
ただこれから相談件数が増えるでしょうから、規模が拡大した時にどのような対応を行っていくのかが課題になると思われます。
やはり感じるのはしっかりとした企業が行うサービスは安心感があるということです。
インタビュー2012.5.30.品川の株式会社ネクスト本社にて
MONEYMOさんのサイトです。
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