注目商品ビーエルリターンズ(メットライフ) by 堀口雅子(11)
7594 メットライフアリコ
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ビーエルリターンズ(メットライフアリコ)
銀行で契約できる保険といえば、私が最初に思いつくのは「掛け捨てではない」感覚の保険です。保険の相談や保険の契約ができる身近な場所が増える中、銀行が窓口となり、代理店となり、各保険会社の保険を販売できるのは大きな販路といえます。
今回は三井住友銀行などで販売されているメットライフアリコの「ビーエルリターンズ」を紹介したいと思います。アリコジャパンのときに販売していたのですが、現在は銀行を経由した保険商品となったようです。支払方法は一時払いではなく毎月払いから可能なため、はじめやすい保険といえます。
生きていれば祝金や還付給付金がもらえる
この保険は一生涯保障の医療保険で、生存還付給付金付となっています。生存還付給付金算定期間が満了した時に、生きていれば生存還付給付金（リターンボーナス）がもらえます。
払い込んだ保険料の総額は、リターンボーナス受け取り前ならば「リターンボーナス」と、契約時から払込期間中までの間5年ごとに健康であれば受け取ることのできる「健康ボーナス」、そして実際に入院した場合の入院給付金などの給付総額を合わせた額と同等になります。
リターンボーナス受け取り後も保障は一生涯続いています。入院をせずリターンボーナス支払い時を迎えると、払い込んだ保険料総額に達しているため、その後の入院で入院給付金等を受け取ると、保険料払込総額よりも多く受け取ることになります。
リターンボーナスを受け取る前に解約すると保険料の払込総額は下回り、死亡時にも契約当初を除き払込保険料の総額を下回ります。
医療保障は病気の種類を問わずカバー
肝心の医療保障も最低限以上の範囲をカバーしています。病気やけがで入院すると1入院につき60日、通算限度は730日まであります。手術は種類に応じた倍率タイプではなく、定額タイプです。通算5日以上の入院後退院すれば退院給付金があり、通算5日以上の入院後120日以内の通院であれば1回の入院につき通院1日ごとに30日、通算730日まで保障されます。死亡保険金は定額なので保険料を払い続ける期間が長くなると、払い込んだ保険料総額より少ないことがあります。
健康ボーナス(健康祝金)の意外な要件
健康ボーナス(健康祝金)は契約後5年ごとに契約プランに応じた金額が支払われます。健康といっても、入院をすることが全くだめなわけではなく、支払い対象期間ごとに継続して5日以上の入院給付金の支払いがない場合、健康ボーナスを受け取ることができます。入院の期間によっては健康ボーナスをもらう方が多くなることもあるので、給付金をもらうための入院請求をするかどうか検討するのも1つの考えだと思います。
死亡時の保険金と払込保険料について
死亡保険金は定額で決まっています。実際の保険料から具体的に見てみましょう。もし35歳の女性が月々の支払いで、繰延期間0年、10口のプランの契約(通院・退院あり：死亡保険金100万円)をした場合、毎月支払う保険料は60歳払込満了のタイプでは35,650円となります。入院などせずに契約が続いたとき、60歳時点では保険料払込総額が1069万5000円です。健康ボーナスは10万円が40歳・45歳・50歳・55歳と4回で40万円。残りが生存還付給付金として戻ります。自分が亡くなる時期によって生存還付給付金はなく、入院給付や健康ボーナスを何回か受け取り、そして最後に死亡保険金100万円を受け取ることとなる場合もあるというわけです。
繰延期間の検討を
契約時には保険料の払込満了とリターンボーナス受け取りまでの期間を複数の中から選ぶことになります。「0年」「5年」「10年」とあり期間の設定によっては早々にボーナスを受け取ることができたり、保険料が高めになったりします。払込期間を短くすれば保険料負担は大きくなります。途中で解約すればこの保険のメリットを受けられなくなるため、続けられる金額設定を考えたいところです。
どんな人に向いているか？
この保険は払った保険料分、もしくはそれ以上を返してもらえる保険です。そのためには健康を常に意識した生活スタイルが望まれます。死亡保険金は少額であり、払った分が戻らない可能性もあります。この点から健康的なシングルが加入するのによい保険ではないかと思います。保険といっても健康に自信を持って生きている人が入る「幸運つきの保険」と言えるかもしれません。
2012年6月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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