保険比較アクサ生命の医療保険2/2 by古川悦子(55)アクサ生命

生命保険■独断解説

保険比較アクサ生命の医療保険2/2 by古川悦子(55)

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保険比較アクサ生命の医療保険比較 1/2

② 特約・特則の保障内容

＜先進医療給付特約（12）・限定告知型先進医療給付特約＞
ともに、先進医療特約「先進医療まるごとサポート」として、2012年4月2日に販売開始されています（ガン先進医療給付特約（12）を含む）。保障内容も新しくなり、『アクサの「一生保障」の医療保険』シリーズまたは『アクサの「治療保障」のがん保険』に付加することができます。

＜特定疾患給付特約（03）＞
「特定疾患」とは、厚生省が昭和47年10月に定めた「難病対策要綱」に基づき実施されている難病対策のうち、特定疾患治療研究事業の対象となっている疾患をいいます。（国が医療費助成の対象としている特定疾患で、都道府県が独自に医療費助成を行っている疾患は対象外）。

＜生活習慣病入院給付特約（09）＞
対象となる生活習慣病は、悪性新生物・糖尿病・心疾患・高血圧性疾患・脳血管疾患・肝硬変・慢性腎不全です。

＜女性疾病入院・手術給付特約（Ⅰ型）＞
対象となる女性疾病は、皮膚の黒色腫およびその他の悪性新生物、乳房の悪性新生物、分娩の合併症など。なお、悪性新生物（ガン）は女性特有のものに限定されず、男性も罹る胃ガンや肺ガンなども対象となります。
女性疾病手術給付金について、美容整形上の手術、疾病を直接の目的としない不妊手術などは支払対象外です（主契約の手術給付金と同様）。女性疾病手術給付金・女性疾病放射線治療給付金の支払対象は、公的医療保険制度の対象となっている手術・放射線治療です。

＜3大疾病診断給付特約（03）＞
保険期間中に、次のいずれかに該当した場合に給付金が支払われます。
◆悪性新生物（ガン）
責任開始期前を含めて初めて悪性新生物（ガン）に罹患したと医師によって診断確定されたとき
◆急性心筋梗塞
責任開始期以後の疾病により急性心筋梗塞を発病し、その疾病により初めて医師の診断を受けた日からその日を含めて60日以上、労働の制限を必要とする状態（軽い家事などの軽労働や事務などの座業はできるが、それ以上の活動では制限を必要とする状態）が継続したと医師によって診断されたとき
◆脳卒中
責任開始期以後の疾病により脳卒中を発病し、その疾病により初めて医師の診断を受けた日からその日を含めて60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断されたとき

上皮内ガン（子宮頸ガン0期、食道上皮内ガンなど病変が上皮内に限定していること）、皮膚の黒色腫以外の皮膚ガン、責任開始期からその日を含めて90日以内に罹患したと医師によって診断確定された乳房の所定のガンを除きます。ただし、その後（乳房の所定のガンは、責任開始日からその日を含めて90日経過後）、新たに所定のガンに罹患したと医師によって診断確定されたときは支払対象となります。
ガン診断給付金、急性心筋梗塞診断給付金、脳卒中診断給付金がそれぞれ1回支払われたときは、この特約は消滅します。

＜退院後療養給付特約＞
主契約の災害入院給付金または疾病入院給付金の支払事由に該当しない入院の場合、その退院については支払対象外となります。

＜3大疾病保障終身保険特約（12）＞
支払事由の詳細については、「3大疾病診断給付特約（03）」を参考のこと。死亡保険金、高度障害保険金、3大疾病保険金はそれぞれ重複して支払われません。高度障害保険金が支払われたときは、所定の高度障害状態に該当したときから、3大疾病保険金が支払われたときは、3大疾病保険金の支払事由に該当したときから、この特約は消滅します。

＜限定告知型終身保険特約＞
災害死亡保険金については、契約日から1年以内も削減の対象となりません（その他、削減の対象とならないのは、保険料の一部を一時払にした場合の一時払保険部分や転換部分の死亡保険金）。この特約は、健康に不安があっても、主契約と同じ簡易な告知により、一生涯の死亡保障が得られるよう設計された商品です。このため、他の終身保険などと比べると、保険料が割増しされています（「限定告知型先進医療給付特約」も同様、他の先進医療に対する保障を目的とした商品と比べると保険料が割増しされている）。

＜3大疾病診断保険料払込免除特則＞
主契約に適用される特則で、保険料払込期間中に所定に状態に該当した場合に保険料の払込みが免除されます。この特則の中途付加、特則のみの解約の取扱いはありません。免除事由の詳細については、「3大疾病診断給付特約（03）」を参考のこと。

③ 家族をサポートするための特約（プライム２に付加できる特約）

＜介護終身保険特約＞
会社所定の要介護状態とは、次のいずれかの状態をいいます。
（1）常時寝たきり状態で、次のａに該当し、かつｂ～ｅのうち2項目以上に該当して他人の介護を要する状態（自分ではできない状態）
ａ．ベッド周辺の歩行、ｂ．衣服の着脱、ｃ．入浴、ｄ．食物の摂取、
ｅ．大小便の拭き取り始末
（2）器質性認知症と診断確定され、意識障害のない状態において見当職障害があり、かつ他人の介護を要する状態

死亡保険金、高度障害保険金、介護保険金はそれぞれ重複して支払われません。また、いずれかの保険金が支払われた場合に、この特約は消滅します。
この特約に、「低払いもどし金特則」（この特約を付加するときに適用される特則）を付加した場合、払いもどし金はありません（減額した場合の減額部分も払いもどし金はない）。「低払いもどし金特則」を付加するか否かは選択するものとし、この特則のみの中途付加、解約は取り扱いません。

＜介護終身給付特約＞
支払対象となる『公的介護保険制度に定める要介護2以上の状態』とは、法令などで規定された要介護2から5までのいずれかの状態を指します。会社所定の要介護状態は、「介護終身保険特約」における会社所定の要介護状態と同様です。
この特約も同じく、死亡給付金、高度障害給付金、介護給付金はそれぞれ重複して支払われません。また、いずれかの給付金が支払われた場合に、この特約は消滅します。
この特約は、介護終身保険特約を付加した場合に付加できます。したがって、介護終身保険特約を解約すると、この特約も解約となります（介護終身保険特約は単独付加が可能）。

＜非更新型家族収入特約＞
支払事由に該当したときから保険期間満了までの期間が5年に満たない場合は、年金支払期間は5年間保証されます。「5年保証逓増型」は、契約日より第31回目の支払日までは毎年単利5％の割合で逓増し、その後は同額となる年金が支払われます。
年金の現価に相当する金額を一時金として受け取ることも可能です。年金現価の全額が支払われた場合、この特約は消滅します。

④ 取扱内容について

ここでは、＜表④＞を補足して説明します。

＜保険料の払込免除＞
「プライム２」の介護終身保険特約、介護終身給付特約、非更新型家族収入特約の保険料は、所定の高度障害状態に該当しても保険料の払込みは免除されません。

＜払いもどし金＞
保険料払込期間が終身払以外の場合、保険料払込期間満了後に払いもどし金があります。払いもどし金は、死亡保険金と同額です（入院給付金日額×10）。
「プライム２」に付加できる特約については、介護終身保険特約・非更新型家族収入特約以外の特約（先進医療給付特約（12）など）には、払いもどし金はありません。

＜契約者貸付制度＞
「セルフガードアルファ」⇒3大疾病保障終身保険特約（12）を付加した契約、「プライム２」⇒介護終身保険特約を付加した契約、「ＯＫメディカル」⇒限定告知型終身保険特約を付加した契約については、契約の途中で一時的に資金が入用な場合に、契約の払いもどし金額の所定の範囲内で貸付を受けられます。貸付金の利息は、会社所定の利率で計算されます。

＜アクサの糖尿病サポートサービスについて＞
糖尿病について豊富な専門知識を有する保健師、看護師が様々な相談に応えるサービス。
「優秀糖尿病臨床医紹介サービス」
相談を伺ったうえで、必要に応じて「優秀糖尿病臨床医への診察依頼書」が発行され、早期の受診への手伝いを受けられます。
※診察依頼書・・・医療機関により費用がかかる場合があり、その場合は自己負担となる
「糖尿病の専門医療機関案内サービス」
希望している地域に優秀糖尿病臨床医がいない場合や診察依頼書の発行が難しい場合に、以下の糖尿病専門医療機関が案内されます。
◆日本糖尿病学会認定研修指導医、専門医のいる医療機関で、かつ教育入院または糖尿病教室を実施している医療機関
◆日本糖尿病協会の療養指導医、登録医のいる医療機関
「糖尿病の相談サービス」
糖尿病に関する様々な質問に答えてもらえます。

その他の付帯サービス、また「指定代理請求特約」などの詳細については、前回（8月）公開「ガン保険」の記事を参考にして下さい。

⑤ 保険料の比較

「セルフガードアルファ」と「プライム２」の主契約の保険料を比較すると、「セルフガードアルファ」の方が割安となっています。これは、「プライム２」の場合、終身払でも死亡保険金が支払われることも一因と考えます。

また、「プライム２」より限定告知型の「ＯＫメディカル」の方が、20歳と30歳（女性）以外は割安となっています。これは、死亡保険金における設計上の違い（「プライム２」は終身払も支払う）の他に、1入院限度日数が長いこと、「ＯＫメディカル」の手術給付金の支払額が一律であること、放射線治療給付金の支払いがないことが考えられます。

⑥ 「セルフガードアルファ」「プライム２」「ＯＫメディカル」に向いている方
商品ごとに、向いている方を挙げてみると、「セルフガードアルファ」は、生活習慣病や3大疾病など罹患率の高い病気に不安を持っている方に向いています。また、入院保障は最低必要となる入院日数分のみ希望する方にとって、1入院30日の設定は有難いといえます。

「プライム２」は、医療特約の種類が豊富なことから、幅広い医療保障ニーズに応えてもらいたい方に向いています。介護保障の特約など家族へのサポートも可能。さらに、特約の中途付加・解約が可能なので、保障ニーズの変化に対応できます。
「ＯＫメディカル」は、健康上の問題で通常の医療保険への申込みは難しいが、保険料の支出は抑えたいと思っている方に向いています。そして、先進医療に備えたい方にとって、支払削減期間をなくした設定は助かるといえます。

共通しているのは、死亡保障と払いもどし金に関する特則や特約の理解が必要となること。その一方で、払いもどし金をなくすなど、保険料を割安にする工夫がされています。また、「アクサのメディカルアシスタンスサービス」など付帯サービスが充実しています。

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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。

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