注目商品 就業不能保障(アクサ生命)by杉山明(34)
7647 アクサ生命
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就業不能保障プラン(アクサ生命)「就業不能保障プラン」の分析保険商品に関する情報
この商品の評価ポイント
- 修業不能保険としては加入できる年齢が75 歳間で設定されており、高齢まで就業する可能性が高い企業経営者にとっては魅力的である
- 経営者保険として加入した場合、タイプに応じて、保険料の全額または半額を損金として処理することができる
- 経営者の勇退時の退職金の一部として活用できる
この商品の注意を要するポイント
- 支払の対象となる要介護状態は4 以上
- 加入する年齢により設定できる保険期間が異なる
消費者側の注意点
- 就業不能プランという名称がついているが、就業不能そのものを保障するのではなく、
- 就業不能の原因となる疾病等を保障の対象としている
- 死亡・高度障害、要介護、急性心筋梗塞/ 脳卒中、ケガによる障害状態など
- 保障が多岐にわたっており、保険料が高くなる傾向があ
保険商品に対するコメント商品戦略
アクサ生命は、フランスを拠点とする保険・資産運用グループAXA の日本での拠点になる。
旧日本団体生命を引き継ぐ形で日本の拠点を整備してきたために、団体保険のウェイトが高いという特徴がある。
営業チャネルは、代理店部門による販売のほか、営業職員には商工会議所会員企業の福利厚生制度を担当するチャネルと、ソニー生命やプルデンシャル生命のLP と同じような仕組みのFA（ファイナンシャルプラン・アドバイザー）という2 つのチャネルが存在する。
さらに、インターネット経由の通販もあり、銀行などの金融機関による販売チャネルも存在しており、営業チャネルという観点から考えると、フルラインナップのチャネルが整備されている。
商品ラインナップについては、2009 年度から、「アクサの「〇〇」の□□保険」という商品名称のイメージの統一を図っている。
ただし、今回取り上げた生活障害保障保険の個人向けペットネームは「就業不能保障プラン」となっている。
一方、企業経営者向け商品のペットネームは、「アクサの企業経営サポートシリーズ」の中の「就業不能保障プラン」となっている。
個人の一般市場向け商品戦略と、商工会議所を中心とした経営者向け商品戦略が少し混戦しているイメージを受ける。
アクサ生命の商品の特徴は、個人向けにも企業・団体（経営者）にもいずれにも適用できるタイプの商品になってる点であろう。
「就業不能サポートプラン」も個人向け、法人（契約）向け、いずれにも使用できる商品として設定されている。
商品分析
「就業不能のサポートプラン」の最も顕著な特徴は、就業不能状態を直接保障していないことである。
就業不能になるのは、急性心筋梗塞や要介護状態になったときであると考え、就業不能状態になる原因を保障しているのである。
その結果、就業不能保障を行うときに厄介な問題である、うつ病などの疾病を保障から除外してある。
保障は、手厚い保障体系になっている。
特定疾病保険は、死亡保障に加えてがんなどの特定疾病を保障する保険である。
「就業不能のサポートプラン」は、特定疾病保険をベースにさらに要介護状態までも保障しているのでさらにカバー範囲が広い。
（ただし、がんは保障から除かれている）カバーできる範囲が広いということは保険料が高いということでもある。
ところで、「就業不能のサポートプラン」では50 歳の被保険者は、最長で90 歳満了の保険に加入することができる。
一方、個人向けに就業不能保障保険を販売しているライフネット生命では、保険期間の満了は65 歳である。
そう、サラリーマンを中心に考えるのであればライフネット生命の設定が正解である。
しかも、保険金額は年々逓減していくタイプのものが正解である。
しかし、企業経営者で考えると、保障期間は長いほうがありがたい。
また、相応の解約返戻金が蓄積されていると、勇退時に法人契約から個人契約に切り替える時に、解約年齢金を退職金に充当できる。
それゆえ、逓減型が必ずしも最適というわけではない。
加えて、他社を見渡しても中小企業の経営者が加入できる保険で、就業不能タイプを取り扱っている保険会社はない。
総合的に考えてみると「就業不能のサポートプラン」に最も魅力を感じられる消費者は、企業経営者ということになるであろう。
少し割高で保障範囲は狭くなっているけど、企業経営者の就業保障不能リスクを保障してくれる保険としてはほかに選択肢がないので魅力的というのが「就業不能のサポートプラン」の評価になるであろう。
2013年6月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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