Q&A200305 ソルベンシーマージン比率
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/top01.txt" );echo$data;?>
9531
|
|
Q・ソルベンシーマージン比率はどれくらいだと安心? 「ソルベンシーマージン比率」は、保険会社において、大災害や株価の暴落など通常の予測を超えるリスクが発生したときの、保険金などの支払余力があるかどうかを判断する行政監督上の指標です。リスクを数値化し、自己資本、有価証券や土地の含み損益などで何%分をカバーできるかを示しています。よく、一般の人が保険会社の健全度をチェックする指標の1つともいわれていますが、ではいったいいくらくらいあれば安全なのでしょう。
このソルベンシーマージン比率が200%を下回ると、金融庁が業務停止命令などを出せることになっています。つまり、金融庁は「200%あればまあまあOK」といった判断基準を持っているわけです。
ところが、現実に破綻した会社を見てみると、直前期末の決算では200%を超えている会社もけっこうあります。理由としては、この比率は原則決算時に発表されるものなので、破綻直前には解約の殺到などで大幅にダウンしていることも考えられます。また、2000年6月に保険会社に「更生特例法」が適用されてからは、ソルベンシーマージン比率に関わらず、債務超過に陥った保険会社が自ら「ギブアップです」と手を挙げることが可能になりました。最近はむしろ後者の理由で、200%以上であっても破綻するケースが続いています。
ソルベンシーマージン比率は高ければいいというわけではありませんが、過去の例を見ると、450%近くでも破綻した例があります。極論が許されるなら、まだ破綻したことがないという意味で、「450%以上は必要」といえるかもしれません。それ以下だと、「公正特例法」を適用した破綻が発生するリスクがあることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
では、「安心できるライン」はどこでしょうか。それははっきり言って引くことはできません。500%でも、600%でも1年以内にゼッタイ破綻しないとはいえないからです。損保なので単純に比較はできませんが、2001年9月の同時多発テロ時の再保険の影響で、大成火災は800%でも破綻しました。
それなら、どうやって入っている保険会社の安全度をみたらいいかというと、ソルベンシーマージン比率だけでなく、決算内容や、あるいは外部の格付けデータなども含めて、トータルで考えるしかありません。それ以前に、必要な保険に必要なだけ入ることが大原則です。
<生命保険会社の破綻例とソルベンシーマージン比率> 破綻月保険会社タイプ破たん前期末のソルベンシーマージン比率
破綻月 | 保険会社 | タイプ | 破たん前期末のソルベンシーマージン比率 | 35521 | 日産生命 | 業務停止命令 | - | 36312 | 東邦生命 | 業務停止命令 | 154% | 36647 | 第百生命 | 業務停止命令 | 305% | 36739 | 大正生命 | 業務停止命令 | 68% | 36800 | 協栄生命 | 更生特例法 | 211% | 〃 | 千代田生命 | 更生特例法 | 263% | 36951 | 東京生命 | 更生特例法 | 447% |
(豊田眞弓調べ)
2003年5月 ファイナンシャルプランナー、リスクコンサルタント 豊田眞弓
|
|
|
|
|
|
|
マネーカウンセリングネット「Wealth」 |
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/foot01.txt" );echo$data;?>
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/foot02.txt" );echo$data;?>
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/links_wealth.txt" );echo$data;?>
|
|
|
この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
|
|
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/right01_s_soudan.txt" );echo$data;?>
$data = file_get_contents ("http://www.hoken-erabi.net/handler/right02.txt" );echo$data;?>
|