注目商品200611 一時払終身 Everybody(明治安田生命)

9650 　明治安田生命

明治安田生命一時払終身保険「Everybody」

明治安田生命より2006年９月に発売された一時払い終身ですが、一般的な一時払い終身保険とは保障内容が少々異なります。

保険期間が「第１保険期間」と「第２保険期間」とに分かれており、第１保険期間の死亡保障額を一時払いした保険料相当額に抑えることにより、第２保険期間における貯蓄性を高めた商品となっています。
据置き期間のある一時払い終身保険、というイメージです。

商品の概要と特徴

・第１保険期間中	病気による死亡の場合の死亡給付金・・・既払込保険料相当額災害による死亡の場合の死亡給付金・・・死亡保険金額と同額
・第２保険期間中	病気・災害による死亡の場合・・・死亡保険金額
※第１保険期間、第２保険期間中とも、高度障害による給付金・保険金はなし

	第１保険期間			第２保険期間
経過年数	１年	３年	１０年	第２保険期間開始日	２０年	３０年
死亡保険金額	１０００万円			１３９０万円
解約返戻金	985万円	1000万円	1000万円	1099万円	1193万円	1277万円

第１保険期間の期間は、銀行窓口販売のものは１０年、保険会社営業職員取り扱いの場合は５年
申込みに際し、医師の審査は不要で５項目の告知（告知書）でよい

●保険料と保険金、解約返戻金例

50歳男性、一時払保険料１０００万円、第１保険期間が１０年の場合

●評価とコメント

老後の保障が必要なら	☆☆☆☆
貯蓄目的なら	☆

保障という視点から見ると、最高１億円の払込保険料まで告知扱いで加入ができるという点では、相続対策等で保険加入が必要な場合にも便利な商品と言えます。

第１保険期間中の死亡給付金額は低く抑えられていますが、この期間は掛捨ての保険を併用していることも多い期間なので、保障額の問題はあまりないでしょう。従来の一時払い終身保険よりも、第２保険期間になれば死亡保険金額が大きくなるのは魅力です。このように、老後の保障額を確保したい、という場合には良い商品だろうと思います。

ただ、この商品は、銀行窓口販売を視野に入れ、老後の生活資金への備えということで、貯蓄商品の代替商品として発売されたのだろうと思います。

上記の例で見てみると、１０年間で解約した場合の年利（複利）は、約0.95％。貯蓄目的であれば、個人向け国債等の利用の方が、有利なのでは？と感じます。

貯蓄目的の保険の場合には、予定利率が命。予定利率がもう少し上がってくるまでは様子見ではないでしょうか。

2006年11月
マネーカウンセリングネットWealth 高田晶子

マネーカウンセリングネット「Wealth」

この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。

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