Q&A200612 生保の基礎利益ってなに?
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Q.生保の決算や中間決算で基礎利益という数字を見たことがありますが、これは何でしょうか?その数字がマイナスの会社がありますが、大丈夫でしょうか?
A 生保各社がH18年度上半期中間決算で、契約に関する動向や貸借対照表・損益計算書などをディスクローズしましたが、損益計算書内の経常利益に関する明細として「基礎利益」を公表し、何社かはマイナスの数字になっています。基礎利益は2001(平成13)年3月期決算から導入され、全生保会社の決算資料は、生命保険協会のHPの一覧から見ることができます。
さて、この「基礎利益」は生保ならではの指標で、生保本業の儲けを表したものです。保険会社のHPなどでも次のような様々な言葉で説明されています。
保険料等収入や資産運用収益 −)保険金等支払金や責任準備金繰入・資産運用費用・事業費・特別損失など 経常利益 −)有価証券の売却損益(金融派生商品費用など含む) −)臨時損益(貸倒引当金や危険準備金繰入など) 基礎利益 |
つまり基礎利益は、経常利益から本業に関係ない部分を除いた数字ですが、契約者が納めた保険料などをもとに、将来の保険金支払いに備えるための資金(責任準備金)を確保して運用し、その年度に発生した保険金などを支払うという経営活動から得られる収益部分です。
支払能力を示すソルベンシー・マージン比率と合わせて、生保会社の健全性を知る指標とされていますが、その基礎利益がマイナスということはどういう状況なのでしょうか?
基礎利益はマイナスになる要因には、主に次が考えられます。 ・保険料収入に対して保険金の支払いがかさむ(予定利率が高い保険の満期がピークになる年なども顕著)…(損保ジャパンDIY生命など) ・会社自体の営業年数が比較的浅く、また、取り扱う商品も個人年金商品などが多く、責任準備金をより多く繰り入れる必要があること…(東京海上日動フィナンシャル生命など)
現時点で基礎利益がマイナスの会社は7社程度あり、たとえば東京海上日動フィナンシャル生命では、基礎利益がH18年上半期でマイナス65億円(H17年度決算ではマイナス150億円)となっています。同社は銀行の窓口販売での変額個人年金が好調な結果、責任準備金繰入がかさみ、基礎利益がマイナスになっているようで、経営動向としては前向きな解説になっています。
そもそも保険は長期的な契約にもとづくビジネスなので、単年度の基礎利益だけをみて、一喜一憂する必要はなく、マイナスであっても原因がわかれば特に不安視しなくていいと思います。あくまでソルベンシー・マージン比率や、格付け、純資産額なども合わせてチェックし、すべての指標が前年より低下していないかどうかを総合的に見ることが大切になってくると思います。
(2006.12.) マネーカウンセリングネットWealth ファイナンシャル・プランナー(CFPR)吹田朝子
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マネーカウンセリングネット「Wealth」 |
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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