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保険比較201203 先進医療特約の比較9815 アクサ生命 
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先進医療特約の比較がんの治療の一種である「陽子線治療」「重粒子線治療」などで注目される先進医療。先進医療というのは、「厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養その他の療養」で、現在は健康保険適用ではないけれども将来的に健康保険の適用にするかどうかを検討するものです。 現在は健康保険の適用とならず、その治療を受けると全額自己負担となるため、医療保険やがん保険でその費用が補填される「先進医療特約」が多く出されています。最近、給付の金額の上限を上げる保険会社が増えてきましたので、今回は、この特約を比較してみたいと思います。 各社の先進医療特約各社の先進医療特約の内容を、給付金の内容、最高限度額、保険期間、保険料（基本保障と別保険料になっている場合）について比較してみます。  給付内容ほとんどの保険会社が「先進医療にかかる技術料と同額」としていますので、実際にかかった金額を補填してくれる形になります。 ただし、都民共済は60歳まで150万円と少額です。また、アクサ生命は、特約基本給付金額（２万円としている）に所定の倍率をかけたものとしており、例えば、ガンの重粒子線治療の場合は155倍となっており、支払額は310万円となります。 重粒子線の技術料の１件の平均額は約300万円で、ほぼカバーできるように倍率設定されているようですが、医療機関によっては実際の負担額よりも給付金の方が多い場合もあれば、全額をカバーできない可能性もあります。 最高限度額最近、2,000万円に引き上げる保険会社が出てきました。現在の先進医療の技術料を見ると、高いもので約400万円。これを２回受けても800万円なので、1,000万円でも問題ない水準と考えられるでしょう。 保険期間10年の定期型と終身型に分かれています。10年の定期型の場合には、主契約（医療保険やがん保険）が終身であっても、先進医療部分については10年ごとに保険料が見直されます。 ただし、現在のところ先進医療特約の保険料は各社とも年齢・性別に関係なく一律です。ですので、先進医療そのものの状況がさほど変わらなければ大きな変動はないでしょう。 これは、まだ、先進医療についてのデータが少ないため、保険会社によってはこの先が不透明であるため10年の更新型にしているようです。 保険料各社とも年齢・性別に関係なく一律です。上記表では、医療保険もがん保険も特約として着脱が自由な場合には双方のケースで保険料を比較しています。 医療保険に付帯する方が保険料は高くなりますが、これは、がん保険に付帯した場合には、「がんの治療のため」先進医療を受けた場合に限られるためです。 なるべく広い可能性を考えるのであれば、先進医療特約は医療保険に付帯しておく方が良さそうです。 先進医療自体が流動的であるどの技術を先進医療とするかは、毎年見直しが行われ必要に応じて入れ替えされています。現在注目されている陽子線治療、重粒子線治療も平成24年の先進医療専門家会議の一次評価において「総合B１」となりました。 これは「主担当と副担当の意見が分かれており、主担当がAまたはB評価である」としているものです。A評価とは優先的に（健康）保険導入が妥当、B評価とは（健康）保険導入が妥当と考えられるもの。健康保険導入への道筋が少し見えてきたと考えることができます。 一方で新しい技術が出てくれば、先進医療に加えられる可能性があり、それがどのくらいの金額になるかもわかりません。つまり、先進医療自体が流動的である、ということです。 現在は保険料も安いのであまりナーバスになる必要はありませんが、保険期間が10年のものがあったり、先進医療自体も変化するということで、将来保険料にも影響が出るかもしれない、ということは知っておきましょう。 2012年2月 ファイナンシャルプランナー 高田晶子 マネーライフナビ | |||
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