保険比較201302 こども保険(学資保険)比較明治安田生命

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保険比較201302 こども保険(学資保険)比較



9836  明治安田生命  

こども保険(学資保険)の比較



2013年4月の標準予定利率の見直しに伴い、生命保険各社は貯蓄型保険を中心に予定利率の引き下げを行うと発表しています。つまり全社的に保険料がアップします。

そんな保険料値上げ直前ではありますが、1月末に明治安田生命から新商品も加わったため、こども保険の比較をしてみました。

こども保険(学資保険)



子どもの教育資金を準備する貯蓄型の商品が「こども保険」です。「こども保険」が正式な保険種類ですが、「学資保険」という呼称の方も多く使われています。

こども保険(学資保険)は、入学時などにおりる祝金(学資金と呼ぶところもあります)と満期時に受け取る満期保険金が、教育資金のベースになるようにと設計された商品。祝金は受け取らずに据え置く(保険会社に預けておく)ことも可能です。

契約者である親が万一、亡くなった場合は、以後の保険料が免除され、その後の祝金(学資金)や満期保険金は、当初の予定通り受け取れるのも特徴です。ただし、最近の商品には親の保障を外すことで保険料が引き下げられているものもあります。子ども自身の死亡保障は、通常は既払込保険料程度となっています。

こども保険(学資保険)は、契約者である親が亡くなった時の保障が厚めの「保障型」と、そうした保障がなく、貯蓄性を追求した「貯蓄型」の2つに大別されますが、ここでは貯蓄型のみを取り上げています。
予定利率が低い時期には貯蓄型の保険は決して入り時とはいえないのですが、保険料を支払うことで計画的な積立ができるという意味ではメリットある選択です。貯蓄性(簡単な目安が、表内にもある貯蓄性倍率。<祝い金・満期保険金の合計÷払込保険料累計>で算出します)を計算して商品を選ぶことが大事です。

●こども保険(学資保険)比較




表は貯蓄型こども保険(学資保険)の中から、気になる商品をとりあげたものです。18歳満期の商品グループと、18歳満期以外の商品グループに分けました。18歳満期の商品グループが、ソニー生命、住友生命、かんぽ生命。18歳満期以外のグループが、明治安田生命、アフラック、富国生命、太陽生命。

保険料は、契約者=30歳父親、子供=0歳男児、という条件で出したものです。
祝金が標準で設定されている商品以外は、満期保険金だけのプランを選んでいます。比較をするために、祝金(学資金)と満期金の累計を200万〜250万円としました。

貯蓄性倍率で見ると、18歳満期がソニー生命、18歳満期以外が新発売の明治安田生命とアフラックの商品が高くなっています。

18歳満期よりも21歳満期や22歳満期の方が貯蓄性倍率が高くなる理由の1つに、払込満了から満期保険金をもらうまでの期間が長いという点が挙げられます。運用期間が長いほどプラス分も増えます。

明治安田生命の「明治安田の学資の保険」は、表の条件で貯蓄性倍率が1.123と高くなっています。払込が15歳で21歳満了であることも倍率アップにつながっていると思われます。

また、アフラック「夢見るこどもの学資保険」も貯蓄性倍率が高いのですが、この商品も18歳までの払込で、満期保険金は21歳時点という点も貯蓄性が高くなる理由と言えます。ただし、1.127と特に高い方は契約者に万一のときの保険料免除特則をはずしたタイプで、保障が抑えられている分、保険料が安くなっています。

「教育資金を貯める」のが目的なので、貯蓄性の高さは比較の大きなポイントですが、保険料の払込時期を何歳までにするかとか、祝い金や満期保険金をどのように受け取るのが合っているか等によっても、選ぶ商品は異なることでしょう。

個人的には、教育資金は15歳までにメドを付けておきたいので、15歳払込満了タイプは興味を持って見ています。祝金や満期保険金は受け取る回数が少ないほど貯蓄性倍率が高くなるので、頻繁に出過ぎない方が貯蓄性は上がる傾向が。ただし、「大学入学時期に手厚く、在学中も毎年出る」など、ニーズに合った受け取り方ができることも大事です。

2013年1月31日現在


ファミリーリスクコンサルタント、ファイナンシャルプランナー 豊田眞弓
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