検証 共済は本当に安いのか!? byしごとにん(85)全国生協連

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検証 共済は本当に安いのか!? byしごとにん(85)

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生命保険の見直しのアドバイスとしてファイナンシャルプランナー(FP)の先生方から「保険料を抑えるためには安い共済を活用しましょう」というアドバイスが頻繁にあります。

以前このコラムで「共済とアフラックEVER比較」というテーマで書きましたが、終身医療保険の代表格である「EVER」は「新EVER」にリニューアルし、共済におきましても一部「熟年型」にて改正がありましたので、改めて検証いたします。(共済は千葉県民共済で試算します)

「県民共済とアフラックEVER比較」



保険料(掛金)ベースで見ると概ね40歳までは「新EVER」の方が負担は軽い、つまり安くなります。
前回の比較では「EVER」には先進医療の給付がなく、県民共済には付加されていましたが、「新EVER」となり先進医療も充実しました。

「県民共済」については多少の死亡保障が付加されていることがアドバンテージとなりますが、すでに死亡保障を別に準備されている方にはあまり意味がありません。

純粋に医療保障と考えると、40歳までの世代では「割高の負担」となってしまうのではないでしょうか?

65歳以降の保障を比較


終身医療保険である「新EVER」につきましては保障内容と保険料については65歳以降も変更ありません。
(旧EVERについては90歳以降のケガの入院はありませんでした)

共済については65歳以降大きな変更があります。

「熟年型が改善されました」とありましたので今回取り上げて以下にまとめました。



70〜80歳の入院日額が1000円から2500円になりました。
しかし、それでも「新EVER」の半額にしかなりません。

保険料負担が3000円以下の40歳以前に「新EVER」に加入して70歳まで継続しているケースに比べて、死亡保障50万円がつくだけで半分の入院日額保障しかないことになります。

まとめ


今回一番お伝えしたかったことは巷のFPの先生方の保険見直しのアドバイスがあまりに大雑把なケースが多く、そのまま実行すると必ずしもいい方向に行かないことがあることです。

冒頭での述べた「保険料を抑えるためには安い共済を活用しましょう」は必ずしも間違いではありませんが、30代までの若い世代に対して「死亡保障は安い掛け捨てで準備して」とアドバイスしたあとに「安い共済で」医療保障を付保することを勧めるのはあまりに杜撰です。

表で見ていただいたように純粋に医療保障としては終身タイプより割高ですし、まして死亡保障を別に付保するのであれば全く意味がなくなります。

「若いうちは保険料の負担は安く抑えて、余った分で将来のために貯蓄しましょう」なんてフレーズが続いたら、本気でギャグになってしまいます。

特に若い世代においては、共済の保険料(掛金)の負担は余分な死亡保障がついた割高のものになります。
更に、65歳以上になると保障が貧弱になるので、実際に入院した際の負担は増えますし、同じ保障を得るには保険料(掛金)負担が増えます。

つまり若い時分(18〜40歳)の負担が大きく、65歳以降の負担も大きいということになってしまいますので、若い時代に終身保障より千円近く多い負担をものともせずFPの先生の仰る通り頑張って積立をしても、65歳以降の医療費の負担があれば貧弱な保障内容のため吐き出してしまう確率が高くなります。

40歳過ぎに加入して65歳までで終了するならば悪くない選択となりますので、その期間だけ医療保険の上乗せやサブとして活用する選択はありますが、それ以外は合理的ではないと思います。

「共済は安い」というイメージは、従来の国内生保において最低でも1万円前後の保険料負担があることから2千円程度なら単純に「安い」となっていると思われます。

しかし現状では若年層では1千円台にて終身医療保険が選び放題の状況で、65歳以上でも負担増がなく同じ保障が得られる訳ですから、40歳以下の方に「共済が安いからお得です」なんて言えないと思います。

今回検証した県民共済については「40〜65歳限定でお得ですが65歳以降の保障は半分以下になりますがどうされますか」が正しいアドバイスになると考えますが如何でしょうか。


2010年8月









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