保険比較 がん保険の比較（2010年発売）1/3by古川悦子(36)
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がん保険（2010年発売）の比較
最近のがん保険は、医療保険と同じく、今の医療事情・医療技術に合わせて保障内容が見直しされています。がん保険は、ここ数年で多く発売された保険種類の１つとして挙げられるのではないでしょうか。商品は、それぞれ特徴のある保障内容となっており、目立った傾向として、次の2点が挙げられます。
●先進医療・自由診療に備えられるよう保障を設定
多くの場合、特約として付加します。特に、先進医療にかかる技術料を実費で保障する商品が増えました。各商品には通算限度額が設けられ、金額は商品により異なっています。
●がんで入院して退院したあとの保障を充実
入院日数の短期化、入院から通院（往診）治療への変化を踏まえ、退院時あるいは退院したあとの保障（通院保障など）について工夫されています。
また、がん保険には、契約後に待期間（保障されない期間、90日間あるいは3か月）があります。その他、以下の点に注意する必要があります。
◆がん以外の死亡保障、保険料払込免除については待期間がなく、契約後に保障開始
ただし、待期間中にがんを原因として高度障害状態に該当した場合は保険料の払込みは免除されません。
◆先進医療にかかる技術料の実額保障（実損填補型）については、同一の会社、同一の被保険者において、複数加入することができない（同社販売の医療保険とも通算される）
ただし、他社とは重複加入できます。また、定額給付型（所定の金額が支払われる）は同一会社、他社に関わらず重複加入できます。
◆治療を受けた時点で先進医療に該当しない場合は支払いの対象にならない商品が多い
がん保険で保障対象となるのは厚生労働大臣が定める先進医療であり、該当する先進医療は保険期間中に変動します。従って、契約時に先進医療であっても、治療実績の高いものは健康保険適用の治療へ移行される可能性もあります。
◆がん給付の責任開始日の前日以前に、がん診断確定されていた場合、被保険者・契約者が事実を知っていた、知らなかった場合に関わらず、保険契約は無効となる
被保険者・契約者いずれも知らなかった場合、既払込保険料は払い戻されますが、被保険者・契約者のいずれか1人知っていた場合、既払込保険料は払戻しされません。
① 保障内容の比較（入院給付金日額：10,000円、保険期間：終身）
今回は、2010年に新発売されたがん保険商品、「アフラックのがん保険ｆ（フォルテ）コサージュ」、「オリックス生命のがん保険Ｂｅｌｉｅｖｅ（ビリーブ）」、損保ジャパンひまわり生命「勇気のお守り」（BⅡ型）、ネクスティア生命「カチッと終身がん」の4商品を取り上げ、比較検証してみました（いずれも主契約はがん保障）。
表①では、保障の種類ごとに保障内容を比較しています。共通しているのは、保障の種類として「初めてがんと診断」、「がんで入院」、「がんで手術」、「がんで入院後に退院・通院」、「がんによる先進医療」の保障が付いていることです。その他、商品あるいはプランにより、「女性特有のがん保障」、「死亡保障」、「生存給付」が付いています。
これらの保障は、保障金額だけではなく、支払事由・支払条件、給付についての制限事項（支払限度など）が異なりますので注意してみる必要があります。また、上皮内新生物の保障や対象となる治療方法（女性疾病の場合など）も併せて確認しておくと良いでしょう。
まずは、各商品の主な特徴と仕組み（保障の組み合わせ）、保障内容を押さえておくことにします。保障内容については、＜表①＞を補足して説明します。
2011年1月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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