保険比較 がん保険の比較（2010年発売）2/3by古川悦子(36)
7484 損保ジャパンひまわり生命
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がん保険（2010年発売）の比較
★「アフラックのがん保険ｆ（フォルテ）コサージュ」（2010年6月21日発売）保障の種類で、複数の給付金（あるいは一時金）が支払われるもの（先進医療保障、女性特有のがん保障）、治療方法により支払限度が異なるもの（通院保障・先進医療保障）があり、給付金の数が豊富で、保障設定が精密になっています。一方、その分確認事項も多くなります。また、上皮内新生物の場合、診断給付金はがん（悪性新生物）の場合の1割の支払額となり、対象とならない保障の種類もあり、どちらかというと重い症状に合わせたがん保険といえます。
【特徴】
●女性特有のがん治療から生じる経済的・精神的・再発予防をサポート
⇒自由診療（健康保険適用外）に備える保障
●がん再発に関わらず、がん診断確定から2年目以降に年金が受け取れる
⇒生存しているときに支払われる
【仕組み】
＜主契約＞診断給付金、診断給付年金（ライフサポート年金）、入院給付金、通院給付金、
死亡保険金、死亡払戻金
＜特約＞新手術特約（手術給付金）、特定治療通院特約（特定治療給付金）、がん先進医療特約（がん先進医療給付金、がん先進医療一時金）、健康支援特約（検診サポート給付金）
＊詳細に解説すると、主契約（基本保障は悪性新生物のみ）に上皮内新生物特約を付加
【保障内容】
特約コサージュ（女性がん特約）は、アフラックのがん保険ｆ（フォルテ）（以下、がん保険フォルテとします）に付加できる女性専用の商品です。被保険者1人につき1特約のみ付加できます。保険期間は10年で、最長80歳まで保障されます。
特約コサージュには、「女性特定ケア給付金」と「乳房再建給付金」の2つの給付金があります。「女性特定ケア給付金」は、悪性新生物の治療（上皮内新生物は対象外）のため、乳房観血切除術（1乳房につき1回ずつ）、子宮全摘出術（1回）、卵巣全摘出術（1卵巣につき1回ずつ）の手術を受けたとき支払われ、手術給付金の支払事由に該当する場合も重複して支払われます。
「乳房再建給付金」は、1乳房につき1回ずつ、女性特定ケア給付金が支払われる乳房観血切除術を受けた乳房に対して乳房再建術（健康保険適用外のインプラント法など）を受けたとき支払われます。
その他、がん保険フォルテの保障内容を補足すると、診断給付金は、悪性新生物・上皮内新生物それぞれ1回のみの支払いとなります。
入院給付金が支払われる日は通院給付金・特定治療通院給付金は支払われず、通院給付金と特定通院給付金の支払事由に該当した場合は、通院給付金が支払われます。
手術給付金は、がん先進医療給付金・がん先進医療一時金、女性特定ケア給付金と重複しての支払いが可能です。
がん先進医療給付金について、特定先進医療を受けた場合、以下の限度額を上限とします。
特定先進医療限度額
陽子腺治療（固形がんにかかるもの）290万円
固形がんに対する重粒子線治療320万円
脊椎腫瘍に対する腫瘍脊椎骨全摘術210万円
HLA抗原不一致血縁ドナーからのCD34130万円
それ以外の先進医療については、限度額50万円となります。
がん先進医療一時金は、がん先進医療給付金が支払われた場合にプラスして支払われます。
検診サポート給付金は、保険期間が15年で最長95歳まで保障されます（待期間無し）。3年ごとの契約応当日に被保険者が生存している場合、契約者からの請求により支払われ（受取人は契約者）、請求がない場合は利息をつけて自動的に据置きます（ライフサポート年金には自動据置きの取扱いはない）。また、1契約につき1特約のみの契約となり中途付加はできません。検診の費用以外にも活用できます。
それ以外の特約については、終身払の場合に中途付加できます（60・65歳払済には中途付加できない）。ライフサポート年金、特定治療通院給付金、がん先進医療給付金・がん先進医療一時金、女性特定ケア給付金、死亡保険金は上皮内新生物の場合は対象となりません。死亡払戻金（がん以外の死亡の場合）は解約払戻金ありタイプの場合のみとなります。
★「オリックスのがん保険Ｂｅｌｉｅｖｅ（ビリーブ）」（2010年3月2日発売）
補足して説明することも少なく、パンフレットなどをみただけで概ね理解できる保障内容となっています。
【特徴】
●入院前後を手厚く保障⇒がん治療給付金（入院開始時）、がん退院一時金
●保障内容をシンプルでわかりやすく設計（支払条件もシンプル）
【仕組み】
＜主契約＞がん初回診断一時金、がん治療給付金、がん入院給付金、がん手術給付金、
がん退院一時金
＜特約＞がん先進医療特約（がん先進医療給付金）
【保障内容】
主契約・特約ともに上皮内新生物も同額で保障されます。
がん退院一時金は、退院後30日未満（退院日を含む）に開始した入院の退院については支払われません。がん退院一時金は、退院後の診察料・薬代、交通費などに活用できます。
先進医療特約は中途付加できません。
★損保ジャパンひまわり生命「勇気のお守り」（2010年11月2日発売）
必要な保障に絞ることで、わかりやすくシンプルに保障を設計、QOL重視のがん治療（希望する生活ができるよう工夫された治療）に配慮した保障内容となっています。
【特徴】
●入院要件をなくし、がん治療が続く限り、通院・往診を保障（業界初）
●再発・転移など2回目以降の診断確定でも同額で保障、支払回数は無制限
【仕組み】
＜主契約＞がん診断給付金、がん入院給付金、がん手術給付金、がん外来治療給付金
＜特約＞がん先進医療特約（がん先進医療給付金）
【保障内容】
主契約・特約ともに上皮内新生物も同額で保障されます。
がん診断給付金の2回目以降の支払事由は、前回のがん診断給付金の支払事由に該当した日から2年を経過した後に新たにがんと診断確定された場合となります。
がん外来治療給付金の支払事由は、診断確定されたがん治療を目的として外来治療（通院・外来）を外来治療期間（直前のがん診断給付金の支払事由に該当した日から1年間）中に受けた場合となります。外来治療期間終了時に要件を満たせば1年ごとに延長します。支払限度は、外来治療期間中120日限度で通算限度なしです。
［延長要件］・・・「手術療法」、「放射線療法」、「化学療法」、「疼痛緩和療法」のいずれかのがん治療が引き続き必要と認められたとき
なお、外来治療期間を延長しなかった場合でも、保険期間中に延長要件に新たに該当した場合は、該当した日以後の期間について外来治療期間を延長したものとして取扱います。また、がん外来治療給付金とがん入院給付金は重複して支払われません。
2011年1月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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