注目商品 夢みるこどもの学資保険(アフラック) by杉山明(10)
7492 アメリカンファミリー
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アフラックの夢みるこどもの学資保険の分析
保険商品に関する情報 - 保険料払込期間中の被保険者が死亡した場合の死亡保障を払込保険料累計額に抑えてあることで返戻率が高くなっている
- 保険料払込免除特則を取り外すことができる取り扱いにしたため、契約者が高齢でも加入できる
この商品の注意を要するポイント- 返戻率で表示すると110%等の数値が表示されるが、年あたりの利回りに戻すと1%を少し上回る程度の利回りになっている
- 親が保険契約者となる場合では、保険料払込免除特則を付加しておくほうがよい
消費者側の注意点- 今後、市中の金利が高くなったとしても、この学資保険は固定金利商品（無配当）であるため返戻率が上がることはないご注意
保険商品に対するコメント「アフラックの夢みるこどもの学資保険」は、アメリカンファミリー生命の次期主力商品であろう。アメリカンファミリー生命の主力商品のポジショニングを考えると、この保険は、市場シェアはそれほど高くないが、日本の○ではかなりの成長を見込める商品として位置づけられるものと考えられる。
学資保険の市場を見ると、従来のマーケットリーダーはかんぽ生命であった。学資保険といえばかんぽ生命（旧郵便局）というイメージが強かったが、ソニー生命が学資保険に注力をはじめてからその構図が変わったようである。
かんぽ生命の新学資保険は死亡保障が手厚い。一方、ソニー生命の学資保険は、こどもが生きているときにもらえる金額を手厚くするために死亡保障を低く抑えてある。その結果、返戻率（生存しているときに受取る保険金等の合計額を払込保険料累計額で割った数値）は、ソニー生命のほうが高くなった。
返戻率がすべてではないものの、消費者は元本割れするかんぽ生命の保険より、元本割れしないソニー生命の保険に興味を示したのである。アメリカンファミリー生命の「アフラックの夢みるこどもの学資保険」はソニー生命タイプの学資保険である。
ソニー生命と異なるのは、販売チャネルである。「アフラックの夢みるこどもの学資保険」は、三菱東京UFJ 銀行をはじめ、七十七銀行、常陽銀行、百十四銀行、福岡銀行など多くの銀行で販売されているのである。
医師の診査が不要であること、15 年程度の確定利回り商品で年率1%以上の利回りを確保できる商品が少ないことなどが銀行に窓販商品として受け入れられた理由であろう。
商品分析
「アフラックの夢みるこどもの学資保険」は、学資保険として次の点に配慮されている。
(1)保険料払込免除特則を外すことができる
おそらく、保険契約者が祖父母になるケースを想定したものと思われる。（3 親等以内の親族であれば保険契約者になれる）学資保険の場合、親に代わって金銭的に余裕のある祖父母が保険契約者になることが考えられるが、祖父母に保険料払込免除特則を付加してしまうと、（高齢の祖父母の場合）保険契約者の身体状態をより正確に確認する必要が生じてしまう。そこで、保険料払込免除特則を外すことができるようにしたものと思われる。
(2)学資一時金を受取れる
高校進学時にも学資資金を受取りたいというニーズに応えた保障になっている。
(3)こどもが生まれる前から保険に加入することができる
出生前加入特則を付加することによって、こどもが生まれる前から学資保険に加入できる仕組みになっている。なお、この仕組みはソニー生命の商品でも同様の取り扱いであるが、かんぽ生命の商品にはない仕組みである。
総合的に考えて、「アフラックの夢みるこどもの学資保険」はソニー生命の「学資保険」に優るとも劣らない商品内容になっている。消費者側から考えると、学資保障ニーズをみたす商品は学資保険だけではないということに着目するとよいであろう。
学資保険のよい点は、契約者が死亡したとき以後の保険料を払い込むことなく約束された保険金を確保できること、そして、現在の金利水準を考えたとき比較的高い利回りが確保できる点である。
一方、確定利回りでさらに高い利回りが達成できる他の保険も存在すること、将来金利水準が上がったときに連動して金利が上昇する個人向け国債も考えられること、あるいは、経済状況が好転すると高い利回りを追求できる投資信託などで積み立てておけばより効果的に積立てができることなども併せて考えるとよいであろう。
医療保険・がん保険はアフラック！
医療保険 新Ever ガン保険 夢みるこどもの学資保険
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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