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「Wステージ 未来デザイン」住友生命の主力商品考 「Wステージ 未来デザイン」住友生命からの続き
○主力商品考
主力商品の変遷 ・この商品を販売する「住友生命」によると、〈この商品は10年ぶりに全面的にリニューアルした新主力商品〉とのことだ。
生命保険会社が言う《主力商品》とは、TVCMやホームページ等でその名称を連呼し熱心に内容を紹介し、その結果一般顧客に最も印象付けられる商品を指すのだろう。
・この商品…「Wステージ」の発売以前、「住友生命」の主力商品は『ライブワン』であった。そして、「Wステージ」が発売されると同時に、ホームページから「ライブワン フルケア」およびその女性向けプラン商品である「きちんと未来」が消え失せた。
・「ライブワン」は2001年4月に発売され(…確かに10年ぶりだ…)、保険の仕組みとしては『利率変動型積立終身保険』に分類される。
一方の「Wステージ」は『(利率変動型ではない)積立終身保険』に分類されるが、保険商品の変遷上、名称から推察できる通り先に誕生したのは「積立終身保険」の方である。
・日本で最初に「利率変動型積立終身保険」を発売した明治生命(当時)が、商品名に『アカウント』を用い商品の貯蓄部分を銀行の口座(アカウント)に模した宣伝の効果なのか、「利率変動型積立終身保険」は『アカウント型保険』として浸透したようだ。
アカウント型保険 ・「アカウント型保険」は保険商品としての構造が難しい。複雑で難解を極めるのだが、日本の歴史ある大手生命保険会社が《主力商品》として総力を注入し販売に臨む。
一般顧客は、〈商品を理解し納得して契約する〉という思考機能よりも〈伝統と実績ある会社と熱心な営業職員を信用する〉‥という感情機能を優先稼動したかもしれない。
・「積立終身保険」と「アカウント型保険(利率変動型積立終身保険)」との差異は、予定利率変動の有無に限らない。
「積立終身保険」には、「アカウント型保険」の最大の特徴であり、有効に活用すれば極めて便利だと思われる『資金移動』の機能が無いのである。
・保険契約の貯蓄部分から資金を銀行口座のように引き出し、あるいは投入し、契約全体について保険料の調整を行う…金融機関に属し保険の専門知識を有した営業職員であれば、このように「アカウント型保険」における資金移動の機能を容易に活用できるだろう。
しかし、四六時中金銭勘定をしているわけではない一般顧客も同様には思えない。
・「アカウント型保険」の仕組みは難解であるが、契約者がその内容を熟知したうえで加入するならば、非常に優れた良い商品なのだと思う。一方で、一般的に優良とされる商品が、万人にとっても優良であるとは限らないのも事実だろう。
契約者は、《一般的に優良》ではなく《自分にとって優良》である商品を求めるのだ。
・一般顧客にとって保険商品の判断材料となる代表的なものが保険設計書である。複雑な仕組みをもつ「アカウント型保険」の保険設計書は、理解するのも難しい。
2000年4月…日本初の「アカウント型保険」の保険設計書は、商品の一般的な秀逸さを詳しく丁寧に説明することにより、難しい商品をさらに難しく演出していたように思う。
ライブワンの優性 ・「ライブワン」の保険設計書は比較的シンプルで分かりやすかった。 「ライブワン」は、保障内容や加入できる年齢範囲によって契約する商品がタイプで分けられ、その契約タイプごとに商品設計書が存在した。ゆえに、保障について自分の場合に必要な事柄が重点的に説明され、商品の難解さが気にならない設計書であったと思う。
・複雑な保険商品のすべてを1つの設計書の中で解説するのは至難の業だ。 保険に特別な関心がある場合を除き、多くの顧客が知りたいのは、〈その保険が自分に適切かどうか〉に限るのだと思う。いかに素晴らしい仕組みや保障内容であっても、自分に関りがなければ説明は不要‥というのが本音ではなかろうか。
・2005年から2006年にかけて、「アカウント型保険」の元祖である明治安田生命(現在)が「ライブワン」に習うように《契約タイプ区分商品》を数件発売したことは、契約タイプごとの商品設計書における優位性を推察させる。 一般顧客が保険設計書に求める事柄を問うデータが見当たらないのが残念だ。
Wステージの意義 ・「ライブワン」には、2009年1月に契約タイプが「愛&愛タイプ」「優々タイプ」「楽々人生タイプ」の三つに簡素化されるまで、実に14パターンもの商品が存在した。
こうして商品数が大幅に削減となった翌年の2010年2月、介護保障(特約)を前面に押し出して「ライブワン フルケア」が発売される。そして、さらに翌年…
・この「Wステージ」の発売により、10年間《主力商品》であり続けた「ライブワン」は「ライブワン 優々タイプ[お子さま向け]」を残すのみとなる。
「積立終身保険」である「Wステージ」の予定利率は変動しないし、保険料を調整する機能も無い。しかし、メリットが僅少である変動や活用しない機能ならば、逆に無用だ。
・「Wステージ」に「Wステージ 未来デザイン」「きちんと未来(男性向け)」「きちんと未来(女性向け)」「Wステージ 一時金逓減タイプ」という、四つの商品があることから、や はり、契約タイプ区分による商品設計販売は功を奏したのだと思う。
・「ライブワン」の優良面を踏襲し限りなく不要に近い部分を切り捨てた商品が「Wステージ」である‥と解釈したら、言いすぎか…。
しかし、「住友生命」が《主力商品》を「アカウント型保険」から「積立終身保険」に変更したことは、「アカウント型保険」が終焉を迎えている…もしくは、現在の日本の○は「アカウント型保険」の定着を望まないことを示唆したように思えてならない。 by hina-chan 2011年5月
「ライブワン」住友生命のページ
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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