保険加入後のアフターケアについてby しごとにん(37)日本生命

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保険加入後のアフターケアについてby しごとにん(37)

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保険加入後のアフターケアについて

「45の保険会社から自由に選べます」ということで、最善の保障プランをつくり加入したとします。

考え抜いて納得のいくプランで、保険料の負担もそれほど負もない、のであれば言うことはありません。

しかし、生命保険との付き合いはこれで終わりではありません。
むしろこれからが本当の付き合いとなります。


担当者の対応次第で300万円がもらえた!?


少々極端な事例かもしれませんが、私の先輩の実例です。

いわゆる「三大疾病」または「三大成人病」(がん、心筋梗塞、脳卒中)になり所定の状態になると給付金が出る商品があります。

ニッセイの「アスリート」、第一生命の「シールド」、アリコジャパンの「エトワ」、ソニー生命の「リビング・ベネフィット(LB)」などのペットネームで呼ばれているものです。

基本的に、この類の商品は個人的にお勧めすることはありません。

なぜならば、この「所定の状態」がクセモノで、心筋梗塞と脳卒中の場合、「労働が制限される状態(または後遺症)が60日以上継続した場合」でないと支払い対象とはならないからです。

がんについては、初期がんでなければ給付されますが、それが欲しければがん保険の方がコストパフォーマンスは高くなることがほとんどですので、あえてこの保障に加入することは、お勧めしておりません。

そこで件の先輩ですが、自分ではこの三大疾病タイプもがん保険も加入しております。
そして「三大疾病タイプは必ず勧める」と胸を張っており、その理由が明確です。

あるお客様が脳卒中で倒れたときのことです。

もちろん先輩は入院の知らせを聞いてお見舞いに行き、回復を待って給付金について改めて説明をして手続きを行いました。

幸いなことに、そのお客様の容態は深刻でなく、1ヶ月ほどで退院したそうです。通常の入院保険については、問題なく給付されるわけですが、問題は「三大疾病」です。

「60日以上の労働制限または後遺症」というケースに当てはまらなければ、「三大疾病」の給付はありません。

こんなケースは、大いに想定されるので、私は「三大疾病」を勧めないのです。

しかし、わが先輩は違いました。

ケースバイケースであるとは思いますが、このお客様の場合、生活に支障がない程度の軽度の「後遺症」があったのです。

大げさに言えば「言語障害」、実際には少々滑舌が悪くなったが、時間とともに回復するだろう、という状態。

そこで関門は「診断書」です。

給付金が出るか出ないかの判断は、「診断書」にほぼ委ねられていると言っても過言ではありません。

そこで先輩は「先生には、まだ軽い『言語障害』が残っていると話して、診断書にきちんと書いてもらえるようにお願いして下さい」とお客様にアドバイスしました。

すると、後日「三大疾病」の給付金300万円はお客様に支払われました。

本ケースでは、保険会社が比較的支払いがいいところであったこともあり、すべてこのように推移するとは限りません。

しかし、わが先輩のようなアドバイスがなければ、ほぼ100%給付されなかったと思います。


給付金を請求しないで下さい


これも身近であったケースです。

お客様が「ぎっくり腰」で入院したということで、駆けつけました。

保険加入後、それほど時間が経っていなかったこともあり、一応通院などなかったどうかなど確認したところ、「実は・・・」ということで、保険加入をした前後で、腰痛で通院したこがあるようでした。

直接的に今回の入院とつながるか否か断定はできませんが、かなり微妙なところです。

ここでの対応は2つ考えられます。

ひとつは、とりあえず給付金を請求してみて、駄目なら駄目で諦める、という考え方です。

もうひとつは、今回も今後も腰についての入院給付金は請求せず、保険は他の疾病やケガに備える、という考え方です。

「ダメモト」でとりあえず保険会社に請求すればいいのに、というのが一番目の考え方ですが、これにはリスクがあります。

厳密には「告知義務違反」になる可能性があるので、保険会社に給付金を請求した場合、最悪「契約解除」になるかもしれません。

そうなると、他社で申し込む際に具合が悪くなることもあり、しばらくは新規加入が難しいことも考えられます。

しかしながら、「腰」についての請求をせず、他の内科系の疾病や他の部位のケガの場合に請求すると割り切れば、保険は継続できます。

最終的には、お客様にこの2つの選択肢をきちんと理解していただき、最終的にご判断いただく必要があります。

闇雲に「ダメモトでとりあえず保険会社に請求・・・」などと安易に対応してしまうのは如何なものか・・・ということです。

今回の事例は2つとも微妙なケースですので、お勧めするわけではありませんが、有事のときに何ができるのか、置かれている状況と約款の概要を鑑みて、どうすればお客様を守れるか・・・を真剣に考えるのがお客様側に立った担当者・代理店の責務であります。

保険加入時のアドバイスだけでなく、その後のフォローについて、どこまでやってくれる担当者・代理店であるのかどうか、重要な選択であると思います。


2007年10月


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