注目商品 BELIEVE(オリックス生命) byしごとにん(79)
7438 オリックス生命
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オリックス生命"BELIEVE”は信じられるのか？この3月にオリックス生命の新しいがん保険「BELIEVE」が発売されました。
昨年からアフラックの「フォルテ」や東京海上あんしん生命の「がんアドバンスパック」などがん保険のリニューアルが続いていますが、満を持してオリックスが今回発売したという感じです。
がんアドバンスパックを狙い撃ち
あんしん生命の「がんアドバンスパック」は充実プランにしなければ先進医療特約を付加できませんが、この「BELIEVE」では毎月の保険料に67円プラスすれば先進医療特約を付加できます。
（表では先進医療特約を付加して67円プラスした保険料）
保険料の比較を見ていただければ明確ですが、がんアドバンスパックの基本プランよりかなり安い金額で先進医療特約を付加できるプランが可能です。
がんアドバンスパックの最大のポイントである「治療給付」を付加すると保険料が倍近く違ってきます。
特にオリックス生命においては、女性の保険料が他社より安い傾向がありますので、より顕著になるようです。
「BELIEVE」の特徴と比較
この「BELIEVE」の最大の特徴は給付される一時金が二段構えになっているところです。
項目としては「診断給付金」と「入院治療一時金」に分かれており、初めてがんに罹患して入院した際は、この表のケースだと「診断給付金」で100万円と「入院治療一時金」で50万円の併せて150万円が給付されます。
2年以上経過して再びがんで入院した場合は「入院治療一時金」の50万円だけとなります。
「がんアドバンスパック」は入院が給付要件でなく、がんと診断されれば初回でも、2年以上経過で入院が伴わない二回目でも同額の100万円が給付されます。
入院を伴わないケースがどれほどなのか詳しいデータはありませんが、概ね入院すると考えると初回のみならオリックス生命の「BELIEVE」、2年以上経過して再発で複数回の一時金の給付があればあんしん生命の「がんアドバンスパック」が有利となります。
ただ、保険料の差額を鑑みた場合、「BELIEVE」に軍配が上がると考えます。
決定的な「先進医療給付金」
「がんアドバンスパック」で「先進医療給付金」を付加しようとすると充実プランにする必要があります。
しかし、充実プランには業界初と喧伝される「治療給付金」も付加されてしまい、前記したように保険料が大幅にアップしてしまいます。
「先進医療給付金」だけではコストは高が知れています（「BELIEVE」では月々67円です）が「治療給付金」はコストがかなり嵩むと思われますので、それとセットになっているため「先進医療給付金」を付加するハードルが必要以上に高くなってしまっているのが残念です。
まとめ
がん保険に加入する方のほとんどが通常の入院保険に加入しています。
なので、入院や手術などはそこで担保されていますので、一時金を中心としてプラスアルファで考えればいいと思いますので、保険料の負担はなるべく軽くして補助的に活用するのが、一般的であると思います。
その範疇で考えた場合、がん保険だけで40歳で毎月5千円以上負担するのは如何なものでしょうか？
日額1万円の終身医療保険（新EVERなど）と同じぐらいの保険料負担になります。
また、「先進医療」については、通常の医療保険にて付保しておけば、がん保険で付加する必要はないと思います。
当たり前の話ですが、がん保険の先進医療の対象はがんのみで、普通入院に付加される先進医療はがんも含む全ての疾患が対象となります。
「がんだけに備える」という方針であればいいのかもしれませんが、逆に考えれば「がん以外には使えない」のががん保険です。
今回の「BELIEVE」は初回の入院を伴う診断給付金が厚いことと、「先進医療特約」がリーズナブルに付加できることがメリットとなりますが、まだ廉価で使い勝手がいい終身がん保険（日本興亜生命など）を凌駕するには至らないと感じます。
（但し、女性の保険料は拮抗していますので比較検討対象にはなるかもしれません）
「BELIEVE」を信じきるのは少々危険ではないか、というのが今回の結論です。
2010年4月
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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