保険比較 保障重視こども保険2/3 by古川悦子(49)
7570 三井住友海上あいおい生命
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こども保険（保障重視型）の比較2/3
② 保険金・給付金の支払時期と支払金額について
被保険者の契約年齢に応じて、学費の納入時期に間に合うように、祝金の支払時期が設定されています（こども保険の特徴の1つでもある）。支払金額と併せて確認しましょう。
支払時期と年齢区分については、ともに同じ内容となっています（「＆ＬＩＦＥこども保険」には契約年齢10～11歳が加わる）。ただ、支払金額（前述①の通り）が異なります。
③ 取扱内容の比較
取扱内容については、保障重視型こども保険の特徴的なものはなく、多少商品性に違いがあるようです。＜表②＞を補足して説明することにします。
〔出生前加入特則〕
約款上の規定は、前回取り上げた貯蓄重視型こども保険と同じ内容です。2つのこども保険については、出産予定日までの日数に違いがあります。
〔払済保険への変更〕
「こども保険」（東京海上日動あんしん生命）の場合、変更時の解約返戻金を一時払の保険料に充当して、5年ごと利差配当付養老保険と同じ保障内容に変更されます。変更後の保険期間は、元の保険契約の残存保険料払込期間と同一、保険金額は小さくなります。また、指定代理請求人の指定は撤回され、契約を元に戻す（復旧）ことはできません。
「＆ＬＩＦＥこども保険」（三井住友海上あいおい生命）の場合、払済保険への変更については、取り扱い不可となっています。
〔指定代理請求について〕
受取人が給付金等を請求できない特別な事情があるとき、または、契約者が保険料の払込免除を請求できない特別な事情があるときは、受取人または契約者に代わって代理人（指定代理請求人、あるいは代理請求人）が請求手続を行うことができます。それぞれの指定代理請求の内容を確認しましょう。
■『指定代理請求特約』「こども保険」（東京海上日動あんしん生命）
指定代理請求人は、あらかじめ指定した方１名とし、保険金等の請求時に次のいずれかに該当することが必要です。
◆契約者の戸籍上の配偶者
◆契約者の直系血族
◆契約者と同居し、または契約者と生計を一にしている契約者の3親等内の親族
指定代理請求人を変更すること、また指定代理請求人が不要となった場合に指定を撤回（指定されていないものとして取り扱う）することができます。なお、この特約の解約は取り扱っていません。
■『代理請求特約』「＆ＬＩＦＥこども保険」（三井住友海上あいおい生命）
指定代理請求人は、代理請求時において、次の範囲内の方となります。指定代理請求人を変更または解除することができます。
（1）契約者の戸籍上の配偶者
（2）契約者の直系血族
（3）契約者の兄弟姉妹（兄弟姉妹がいない場合は甥姪）
（4）契約者と同居し、または契約者と生計を一にしている契約者の3親等内の親族
（5）契約者と同居し、または契約者と生計を一にしている上記（4）以外の者
（6）契約者の療養看護に努め、または財産管理を行っている者
（7）その他上記（5）、（6）に掲げる者と同等の特別な事情がある者として会社が認めた者
代理請求特約を付加しない場合は、代理請求は主契約および付加されている特約の規定に基づいて取り扱われます。
〔契約者配当金〕
2つの商品ともに、契約後5年ごとに配当金が支払われます。配当金は所定の利率で積み立てておき、請求があったとき、または保険契約が消滅したとき契約者に支払われます（養育年金部分に対する配当金は養老年金の受取人に支払われる）。
ただし、配当金は変動（増減）し、運用実績によっては支払われない場合もあります。なお、こども医療特約（三井住友海上あいおい生命）には配当金はありません。
〔その他の取扱い〕
2つの商品ともに、契約者と被保険者の健康告知が必要です。契約者の場合は、保険料払込免除と養育年金の支払いの関係で告知は必要となりますが、被保険者の場合も、死亡保障や医療保障（こども医療特約）があるため告知が必要になると考えられます。
「こども保険」（東京海上日動あんしん生命）は、対面のみの取扱いとなり、「＆ＬＩＦＥこども保険」（三井住友海上あいおい生命）は、通販、対面ともに取扱いがあります。通販扱の場合は、養育年金・こども医療特約があらかじめセットされており、契約者は父母となります。一方、対面扱の場合は、保険契約の型（Ⅰ型ｏｒⅡ型）、こども医療特約の付加の選択、特約の中途付加・解約、また契約者を祖父母（Ⅱ型のみ）とすることが可能です。
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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