●解約・一部解約・転換・乗り換えについて
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生命保険の解約のすすめかた 生命保険を解約しようと、かつての営業担当者に頼んでもなかなかスムーズにいかないのが常です。
生命保険を解約しようと思ったなら重要なことは、「解約はしてもらうものでなく、するもの」だということです。銀行窓口での定期預金の解約とは違うものだと思ってください。
「面倒だ」と思って1ケ月先になると1ケ月分の保険料がとられてしまいます。
解約戻り金がある場合はそこから自動貸付されてしまうのが普通です。
例えば解約して解約返戻金(解約で戻るお金、それまでの積立分)が10万円ある場合で、月1万円の保険料としましょう。
「解約手続きが面倒」と未払いで放置すると解約返戻金から毎月1万円づつ勝手に保険料に充当されてしまうのです(厳密は解約返戻金担保に契約者への利息付きの貸付金…保険会社によって違いますが「自動振替貸付」「保険料振替貸付」等といいます)。
つまりすぐ解約すれば10万円が戻るのに10ケ月放置するとゼロになってしまうということです。
保険会社と闘うつもりで、気合を入れて、「何といわれても解約する…」と一歩踏み出すことです。
さてA保険会社の生命保険解約の進めたかはいくつかの方法が考えられます。
生命保険の解約のすすめかた
(1)A保険会社の担当者に電話する…
ちゃんと手続をやってくれるかもしれませんが、時間がかかったり、嫌がられたりします。時間がかかればまた保険料がもう1ケ月余分にかかるかもしれません。
解約の仕事をしてもA社の担当者のプラスの成績にはなりませんし、場合によってはマイナスの成績になるだけですから、担当者に嫌がられて当然です。
(2)A保険会社の本社のサービス窓口に持ち込む… あらかじめ本社サービス部門あるいは代表電話番号に電話して、必要書類を聞き、それを揃えて持ち込みます。
確実に簡単に手続が進みます。窓口で「解約防止折衝」を受けるかもしれませんが「私は解約します」で押し通せば無事に進みます。
なぜスムーズなのか。それはここの窓口担当者は解約を受け付けるのも仕事の内だからです。営業担当者のようにマイナスの成績となることもなく事務的に手続が進みます。「解約防止折衝」を受けたとしてもそれもこの事務手続の一環に過ぎないのです。
なお本社の窓口で手続をしても、営業担当者に確認をとらせ、手続が早く進まない会社があるようです。その時は後述のように「大きな声」で対処しましょう。
さて、『解約防止折衝』への熱意は、保険会社によりかなり温度差があるようで、あっけないほど簡単なこともあるようです。次はかなり厳しい会社の場合です。 [現場の声] [解約を受け付けるのも仕事の内]ですが、『解約防止』を成し遂げたあかつきには、さぞや褒め称えられることでしょう。ですから、『解約防止折衝』はもれなく付いてくるモノ、と覚悟しておきましょう。 そして、この『解約防止折衝』をクリアしても、安心はできません。特に、解約返戻金がある場合は『2段階目の解約防止折衝』があるのです。以下は、ある保険会社の場合です。 『解約防止』に失敗した窓口担当者は… - とりあえず『必要書類一式』を受け取り、「お客様の口座にお金が振り込まれるのは、○日になります」と、説明します。
- 書類が受理されてから解約返戻金が振り込まれるまで、会社によっては、2〜3日かかります。
- (何でだろ〜…)って、思いません?銀行預金を解約したら、即行で支払われますよねぇ。
- 生命保険だって『金融機関』ですから、実は、現金で支払うことも可能なんですよ。実際、「今、すぐ。どうしても!欲しい〜っ!!」と訴えれば、支払われはずです。
- それでは、この『2〜3日』の間、何が行われているのでしょう…。書類を受理したからって、保険会社は『解約防止』をあきらめたワケではないのだ〜。
『2段階目の解約防止折衝』は、本社や支社の窓口担当者vs営業職員 その実態は… - 窓口担当者は、営業担当者に、解約の申し出があった旨を『文書で』連絡する
・責任の所在は、ハッキリさせとかなきゃ! - 営業担当者が、お客様と直接『折衝』する
・実のところ、省略されている場合が非常に多し! ・泣きを入れる、なだめる、なじる、脅す‥など - 営業担当者が『解約防止』の結果を『文書で』窓口担当者に報告する
・全身全霊で『解約防止折衝』が行われた証を残さなきゃ! - 営業担当者が出勤不良で、所属する事務所に滅多に現れなかったりするときは…
・報告期限ギリギリまで待って、その所属長が、渋々ゆ〜っくり代行。 - かくして、営業担当者が責任を負った上で『解約防止玉砕』をした証拠書類が現れてから、はじめて、解約手続きの態勢になれるのでした。
…だ〜から、お金はあるのに、すぐに支払えないワケだぁ!お客様が『必要書類一式』を持って出向いてるんだから、潔く解約に応じればいいのに‥。往生際(?!)悪いですよねぇ。 ●解約・一部解約・転換・乗り換えについて
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(3)営業所や支部に電話する… A保険会社の担当者の所属する事務所です。担当者の名刺に刷り込んであったりする電話番号に電話することになります。
これは運がいいか悪いか、やってみないと分りません。運が悪いと「担当者から連絡させますから」となって上記(1)に進みます。運がよければ(2)と同様の手続になります。
[現場の声] - 保全…ましてや、[解約だ〜‥減額だ〜‥]といった、保険会社の資産が減るようなことは、忌み嫌われてしまいます。
- 「本社(支社)とは距離があるので、とっても時間がかかります」と言いながら…
- 延ばしに延して、お客様の(事情や気持ちが変わらないかな〜‥)とか、あわよくば(忘れてくれないかな〜‥)などと、念じてたりして‥。
- 手続きに必要な書類一式は、社内便で、その日のうちに届く場合もあるんですけどねぇ‥。(その地域の状況にもよりますけど‥)
(4)お勧め… 保険会社本社サービス部門が近くにあれば(2)でいいでしょうが、遠くの場合には(2)で電話をして、どこに書類を持ち込めばいいかを教えてもらいます。
大都市には「支社」等の名前でのサービス窓口の出先があるはずです。そこへ出向いて「私は解約します」と押し通せばいいでしょう。
「支社」「支部」「営業所」「営業部」等々、紛らわしい名称があります。「支社」は地方なら大都市に一か所です。東京や大阪などならターミナルに一か所といったところです。本社の出先機関と思いましょう。
「支社」という名前ならどの保険会社(国内大手生保に限る)もだいたいそのようなところです。各会社により違いますので保険会社のHPで確認しましょう。「支社」であれば普通は上記(2)あるいはそれに近い存在ですが(3)の扱いを受けることもあります。
「支部」「営業所」はだいたい上記(3)です。ここは本社ではなく支社の出先機関で、営業員の拠点です。解約手続き担当者はいないのが普通です。その「支部」「営業所」のビルに行ってみて「○○支部」「□□支部」「△△支部」、「○○営業所」「□□営業所」「△△営業所」といったように沢山の看板がかかっていたら間違いなく(3)です。ただ「支社」の中に「○○支部」「○○営業所」等がいくつも入っていたりします。そのときは「支社」にいくのがいいのですが「支部」「営業所」に回される可能性があります。頑張るのなら「支社」に行って「私は解約しますので手続きをお願いします」と「支部」に回されないように負けないように頑張ることです。
(5)必要書類… 保険証券・契約のときに押した印鑑・本人だということを証明する身分証明書・あと振込口座の通帳を持っていけば間違いないでしょう。また代理人の場合には委任状です。しっかりした委任状なら法律的には問題ないのですが、窓口でトヤカクいわれることは多いでしょう。あらかじめ電話で確認してください。「どんな委任状をもっていけば手続きは一回で終わるのか」。
サービス部門でもめたなら「大きな声」でしっかり主張しましょう。「大きな声」に弱いのが保険会社の本社窓口です。大きな声過ぎると個室に通されてしまいます。頑張るのであれば個室は断って、他の顧客もいるその窓口でもっともっと迷惑なくらい大きな声をだします。「仕方ないな」と思われて、解約はよりスムーズに進みます。
(6)解約返戻金がゼロのケースなら なお解約返戻金がゼロのケースならば、わざわざ解約などせずに、保険料未払いで失効させてしまえばいいでしょう。解約返戻金がいくらになるかは(2)の窓口に電話するのが一番スムーズで早いはずです 。
(7)営業員の都合 セールスレディの給与明細と成績計上の仕組み このページに 【「精算修S」・・・修正S・評価S】 【「前月計上件数」・・・件数・計上件数】 といった欄があります。
修正Sはだいたい「保険金額」のことです。件数は保険を何本販売したかです。 前月に保険金額で3000万円保険件数2本を販売したとするとそれが成績になり、給料が決まります。
しかし新契約してすぐに解約や失効になるとこれが戻されます。1000万円の契約が1本失効解約すると▲1000万円▲1本とマイナス計上されます。当然にお給料は減り、それどころかマイナスにさえなります。
【「25月目組織継続率」・・・継続率」】 という欄があります。 新契約後25ケ月でどのくらい保険が継続しているかです。つまりこの間に失効解約が増えるとこの数字が下がることになります。 13ケ月継続率なら新契約から13ケ月目での契約の継続率です。例えば対象が100本して15本が失効や解約すると継続率は85%です。 6ケ月・13ケ月・25ケ月といったところで判断され、給料が落ちたり社内資格が落ちたりします。社内資格が落ちるということは基本給が落ちることになります。
「義理」で契約するのなら、はっきり聞きましょう。「いつまで契約を続けたなら迷惑かからないですか」。「義理」の契約を解約するのならはきり聞きましよう。「今解約するつもりだけれどいいですか。」。「義理」の契約ならあとは義理と人情で個別対応です。
高予定利率の保険契約へも解約防止 別の見方です…逆ザヤは生命保険会社の経営にとって目の上のタンコブです。かつて販売した予定利率5.5%の保険についても、この低金利下で5.5%の運用を続けなくてはいけません。しかし契約者側では「お宝保険」と呼び、なんとしてでも解約してはいけない契約になります。
保険会社がバタバタと破綻した時期には、これらの保険について積極的に解約させた保険会社があったとうわさになりました。保険会社の経営サイドの本音ではすべて解約してほしい契約でしょう。
さて、ある方は利率5.5%のお宝保険を何社もの保険会社で持っていました。本当に5.5%で運用されているのか心配になり、各社に電話で解約返戻金額を確認したところ、ちゃんと増えており安心します。 そのうち1社の反応が早くて、3日後には担当者の手紙とノベルティーが送られてきたとか。
保険会社の経営サイドからは消滅してほしいはずの高利率の生命保険についてもこのようにきっちりと解約防止をする保険会社も存在するのです。
この話をきいてホッとしました。ただ解約返戻金を電話で尋ねたぐらいで手紙が送られてくるのも面倒くさいな、と思いながらも。
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