生命保険比較(大手生保主力商品・定期保険)

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生命保険■独断解説

生命保険比較(大手生保主力商品・定期保険)

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生命保険商品の保険料比較

    定期保険や医療保険等のシンプルな生命保険商品は比較がしやすいので時折雑誌等で商品比較されますし、当「保険選びネット」でも様々な比較をしています。

    しかしたテレビCMで名前をきくようなメジャーな大手保険会社各社主力商品の保険料情報等は非公開なのでなかなか比較ができません。消費者にとって不可欠な情報なのですが。そこで実際の保険設計書からこれらの保険料を抜き出し比較してみました。

    (以下は保険料率表でなく現実の保険設計書から保険料を比較したものであることをご理解ください。各設計書は2004年の春から夏にかれて作成されたものであり、次のような手法で当サイトが独自に入手したものです。(生命保険設計書買取)。そのような設計書であることと、その後の商品変更等の修正訂正には対応していないことに、ご留意ください。)



    それでもなかなか詳細な比較はできません。設計書ごとに微妙な違いがあり比較に使えません。使えるのは買い取った設計書の何分の1というところです。

    このように大手生保主力商品の比較は大変困難なのです。だから意外と思われるでしょうが、こういった各社主力商品の保険料比較はこれまでほとんど例がないはずです。

    保険年齢35歳男性で期間10年、預金口座振替扱いの月払保険料で、保障額1000万円のときと3000万円のときの生命保険料を比較してみました。

簡易保険と日本興亜生命で保障額1000万円


簡易保険有配当3300円
日本興亜生命無配当3180円
オリックスダイレクト無配当2350円

    まず保障額1000万円として、簡易保険の定期保険からはじめましょう。ネット上で試算できます。保障額1000万円の場合は保険料3300円です。民間の保険と違い当初1年半は保険金削減があります。そして有配当です。有配当の保険はその後配当による割戻しが期待できるので、無配当の保険より多少高めの保険料になります。
    http://www.kampo.japanpost.jp/hoken/shokai/teiki.html

    次に日本興亜生命の無配当定期保険をネット上で試算すると、保障額1000万円だと3180円です。保障額1000万円でなく3000万円とすると、1000万円あたりの保険料は2830円になります。保障額5000万円だと2730円です。各保険会社ともに保障額が高額になれば高額割引として、保険料は割安になるのが普通です。
    http://www.nipponkoa.co.jp/life/sisan/index.html


保障3000万円程の高額割引での保障額3000万円に保険料比較

オリックスダイレクト無配当6480円 (2160円)
東京海上日動あんしん生命無配当7530円 (2510円)
第一生命 堂堂人生有配当8310円 (2770円)
朝日生命 保険王有配当8370円 (2790円)
明治安田生命 LA有配当8430円 (2810円)
日本興亜生命無配当8490円 (2830円)
(カッコの中は保障1000万円あたり)

    保険料は保障額が大きければ「高額割引」がなされるのが普通です。保障額1000万円と3000万円と5000万円とでは1000万円当たりの保険料に差が生じます。ここでは保障額3000万円程度の保障の高額割引を前提として比較しました。

    生命保険のには有配当と無配当とがあります。また有配当にも何種類かがあり微妙な差が生じますか、ここでは有配当と無配当とに大きく分けてみました。

    保険会社のプランナーや営業員がコンサルをし過去の病歴への相談にのりながら販売する「フルサービス」の商品では、無配当なら7500円ぐらいのものから8500円ぐらいのものまでありました。結構差があります。日本興亜生命は8490円でしたが、東京海上日動あんしん生命の保険設計書では無配当で7530円となっていました。両者とも無配当なので割戻しがなく負担額の差は10年間に亘っての確定額です。(8490円−7530円)×12ケ月×10年=115,200円。

    日本興亜生命と東京海上日動あんしん生命の商品はいわば「フルサービス」です。代理店やプランナーのコンサルティングサービスつきです。また契約に当たって過去の病歴や体調についても相応の相談にのってもらえます。

    では「サービスなし」の通販商品の代表として確かに安いですね。でも「サービスなし」です。診査は厳しくて書面告知の病歴によっては有無をいわさずに契約謝絶です。

    では「サービスなし」の無配当の定期保険ではどうでしょうか。ネット通販等で諸経費を省く商品が最近は目立ちます。オリックスダイレクトの定期保険をネットで試算すると無配当で6480円です。(保障額3000万円でなく保障額1000万円だと2350円)。確かに「フルサービス」の商品に比べて安いですね。

    でも通販商品は「サービスなし」です。診査は厳しく書面告知での病歴によっては有無をいわさずに契約謝絶です。ただし契約となればこの安い保険料での10年間の保障が可能です。8490円のフルサービス商品と比べれば月2010円の差で10年分の24万円の差が確定です。
    http://www.orix.co.jp/ins/direct/product/teiki/index.htm

    さてここからは大手生保の主力商品に組み込まれている定期保険部分を比較してみましょう。どれも有配当です。そして各商品とも複雑です。アカウント型だったり、生存保険が組み込まれていたり、医療保険やガン保険が主契約だったりします。それでも保険設計書の小さな文字を読みとれば定期保険部分だけの保険料が浮かび上がってきます。

    朝日生命の「保険王」の定期保険は8370円、第一生命の「堂堂人生」の定期保険部分は8310円、明治安田生命の「ライフアカウント」の定期保険特約は8430円でした。まあ、どの保険も似たような数字となっていますね。なお有配当ですので無配当の保険とは単純には比べられませんし、各社で配当に差もつきます。

保険料払込免除特約の場合の保険料

(保険料払込免除特約あり)
日本生命 生きるチカラ有配当8637円 (2879円)
明治安田生命 LA有配当9000円 (3000円)
第一生命 堂堂人生有配当9000円 (3000円)
三井生命 ザベクトル有配当9030円 (3010円)
(カッコの中は保障1000万円あたり)

    さてこれらの大手生保の主力商品は「フルサービス」ですし、様々な工夫がなされています。工夫のうちで目立つのは「保険料払込免除特約」です。最近のテレビCMでは「三大成人病や要介護状態になったら保険料免除」というものが目立ちます。この保険料免除を保険会社の無料サービスと思っている方も多いのですが、これは「保険料払込免除特約」であり、保険料が高くなっています。

    免除の条件は保険会社により若干違うのですが、この若干の違いは気にせずに、各社の保険料払込免除特約付きの場合の保険料を比べてみましょう。

    ■保険料払込免除特約とは

    この特約なしでの保険料は前述のように8300円から8400円前後です。しかし同じ条件でこの保険料払込免除特約付の保険料は8600円から9000円程度になります。
    つまりこの特約では月額500円程は高くなるのです。なおこの特約の負担額は40歳代50歳代となると高額になり、そのために保険設計書によっては特約が付されていないものもあります。

    なお保険料払込免除特約がなくとも一定の障害の場合には払込免除になるのが普通です。例えば事故による片目失明だと保険料払込免除特約が無くとも保険料免除となるのが普通です。ここでの保険料払込免除特約とは保険料免除の条件が大幅に緩くなる特約のことです。

保障額3000万円程の高額割引を前提にもう一度並べて見ましょう

死亡保障3000万円

保険料払込免除特約なしの場合
オリックスダイレクト無配当6480円 (2160円)
ソニー生命 非喫煙割引 無配当
無配当6810円 (2270円)
東京海上日動あんしん生命
無配当7530円 (2510円)
明治安田生命 LAダブル
有配当(注)
8190円 (2730円)
第一生命 堂堂人生
有配当8310円 (2770円)
朝日生命 保険王
有配当8370円 (2790円)
ソニー生命 無配当
無配当8400円 (2800円)
明治安田生命 LA
有配当8430円 (2810円)
日本興亜生命無配当8490円 (2830円)
・・・
(参考)保険の原価3171円 (1057円)

保険料払込免除特約ありの場合
日本生命 生きるチカラ
有配当8637円 (2879円)
明治安田生命 LAダブル
有配当(注)
8910円 (2970円)
明治安田生命 LA
有配当9000円 (3000円)
第一生命 堂堂人生
有配当9000円 (3000円)
三井生命 ザベクトル
有配当9030円 (3010円)

      (カッコの中は保障1000万円あたり)
      (注)LAダブルは定期保険特約でなく、遺族サポート特約

    繰り返しますが、この保険料は保険料率表でなく現実の保険設計書から保険料を比較したものであることをご理解ください。高額割引の適用しだいでは多少の差が生じます。

明治安田生命の「定期保険特約」と「遺族サポート特約」

    なお上記において明治安田生命のLAとは「ライフアカウント」、LAダブルとは「ライフアカウントダブル」の略としました。LAダブルは明治生命と安田生命の合併を機に発売された新商品です。
    LAの場合には通常の「定期保険特約」なのですが、LAダブルの場合には「遺族サポート特約」という名の特約になっています。

    「定期保険」や「定期保険特約」では死亡時だけでなく高度障害時にも保険金が支給されますが、「遺族サポート特約」の場合には高度障害時では保険金が支給されません。そのために保険料に微妙な差が生じています。ただそれほど保険料は変わらないんですね。

    ■ライフアカウントL.A.Double

    通常の「定期保険」や「定期保険特約」では死亡時だけでなく高度障害時にも保険金が支給されます。片目失明だと保険料払込免除でも、両目失明だと高度障害として死亡保険金と同額が支給されます。
    しかし最近は保険がどんどん複雑になり、高度障害時では保険金が支給されない死亡保障の特約が販売されています。そうすると保険料が100円から200円は安くなっているようです。ちよっと保険設計書を見ただけではこの微妙な差を理解するのは困難でしょう。

期間10年の定期保険の原価はいくらかなのか

    さて通販商品は確かに比べてみると安いようです。それでは生命保険の原価はどのくらいなのでしょうか。保険の原価を算出してみました。

    35歳男性での期間10年の定期保険のものを計算してみました。ここでの原価とは払込保険料の合計と支払保険金の合計が同じになることとしました。つまり保険会社が集めた保険料ををそっくりそのまますべて死亡保険金として支払うには保険料がいくらになるのか、ということです。保険会社の経費を含んでいません。死亡率は「生保標準生命表1996」に従い、予定利率は2%とおいた概算計算では約3170円でした。

    [保険の原価]

    「生保標準生命表1996」での死亡率に従い、35歳の契約者総数のうちで10年間で死亡する人数に対してそれぞれ3000万円の死亡保険金を払うためには契約者はいくらの保険料を払わないといけないかを計算する。ただし契約初年度の保険金や保険料と10年後のそれとは、金利を考慮すれば価値が違うことになる。この金利(予定利率)を年2%と置いて計算を行う。各年の保険金は毎年末に支払い、保険料は年1回払い年初が支払日とすると年払い保険料は38064円となった。これが言わば保険の原価であり純保険料と呼ぶ。この保険料を12ケ月で割ると1月3172円となる。

    ■保険の原価の計算明細
    ■保険の原価の計算明細の読み方

    通販商品が安いといっても原価の2倍です。大手生保各社の保険料なら原価の2.6倍です。生命保険は助け合いの制度といわれますが、2.6倍ともなれば、そうともいえません。

    次のファイルに続く↓保険の営業の仕事とは何か

    ■医療保険比較






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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。


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