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注目商品200701 1年組み立て保険(損保ジャパンDIY生命)



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注目商品 1年組み立て保険〜入院保障・月給保障〜(損保ジャパンDIY生命)

DIY生命の1年組み立て保険は、発売当初から、掛け捨てでも必要な保障を毎年更新して見直しながら確保していくというコンセプトに共感して、なるほどと思っていました。

ただ、どうしても主契約である定期保険が前面に出てくることが多かったので、今回、特約である「入院保障」や「月給保障」に注目してみました。

●「入院保障特約」は120日以内の入院と3大疾病診断給付金

この特約は、通常のシンプルな医療保険よりも次のように保障範囲が広くなっています。

  • 入院日数に応じた入院給付(1泊目から、または5日目からの入院を選択)
  • 手術給付(手術の種類により、入院日額の10倍20倍40倍)
  • 通院給付(退院後の治療のための通院)
  • ガン診断給付(入院日額の100倍)
  • 急性心筋梗塞・脳卒中診断給付(60日以上所定の症状が続いた場合、入院日額の100倍)


入院給付の限度は1入院あたり120日までで、通算限度は730日。更新することで90歳まで継続可能です。三大疾病の診断給付金がセットされているという点で、一般の医療保険より給付内容が充実しているといえるでしょう。

「入院保障」は単独では加入できず、主契約である遺族保障(定期保険:最低500万円以上)に付加する形ですが、「入院保障」特約分の保険料は以下の水準です。毎年更新されるので、将来の保険料は確定ではありませんが、現時点の料率での目安としてご参照ください。

<「入院保障」部分の保険料(2007年1月末のHPシミュレーションより)>
入院保障特約
入院日額5000円(1泊入院から)の場合
三大疾病診断給付50万円

 35歳

 45歳

 55歳

 65歳

 75歳

 毎月保険料男性

1,875円

2,493円

3,780円

7,095円

12,675円

女性

1,887円

2,453円

3,524円

6,562円

11,521円


50歳代までは比較的保険料はお手頃といえますが、60歳以降は保険料のアップ幅が大きくなるのがわかります。

●「月給保障」は121日以上の入院が対象


一方、「月給保障」は就労不能に備えた給付で、働き手のみでなく、主婦が入院した場合の家事労働に対する給付も範囲にしているのが大きな特長です。

この保障の目的は長期入院に備えることで、入院が121日以上に長引いた際に、121日を超過した入院日数分を日割りで換算して給付されます。入院120日までは「入院保障」でカバーされるとして、「月給保障」はそれ以上の長期入院に絞っている分、保険料は非常に割安です。

<「月給保障」部分の保険料(2007年1月末のHPシミュレーションより)>
月給保障特約
月額10万円の場合

 35歳

45歳

55歳

毎月保険料 男性・女性

320円

480円

760円

(注:毎年更新され、将来の保険料は確定ではない)


なお、「月給保障」は59歳までしか加入できません。上記の例のように月数百円の保険料負担で、120日超の入院をした場合に毎月10万円分の給付を受けられるので、例えば、住宅ローンの返済分(または一部)をカバーするという使い方もできるでしょう。銀行などで住宅ローンにセットして加入する返済支援保険よりも保険料負担は割安といえます。

●Wealth格付け


1年組み立て保険 ☆☆☆☆

必要な保障を自ら組み立てて、遺族保障をベースに入院保障・月給保障・ガン保障の中から選んで組み合わせていくというコンセプトは非常に合理的で、中でも月給保障は画期的な内容だと思います。

ユーザーが自ら試算して必要な保障を選んでいくというプロセスも、保障に対する考え方の普及啓蒙に役立ち、更にホームページ上で保険料の試算が将来の更新時の目安までわかるのも良心的です。カスタマーセンターの電話応対も非常にわかりやすい説明でした。

ただ、次のように気になる点があるので4つ星と評価しています。

すべて掛け捨ての保障の組み合わせで、主契約である定期保険を最低500万円分加入しないと入院保障などの特約を維持できません。(同社には、単体の医療保険「組み立て医療保険」も用意していますが、その内容は死亡保険金50万円がセットされ、三大疾病診断給付金がないので、1年組み立て保険の入院保障のほうがリーズナブルに感じます。)

1年組み立て保険で主契約の遺族保障を最低500万円確保するのは整理資金として考えれば合理的ですが、その保険料が高齢になるにつれて高くなるので、そのまま継続していくには老後の負担が心配です。


★こんな人に向いている!

対象:働き盛りの50歳代までの層
→万一の家族に対する保障と、病気やけがによる入院や三大疾病の治療費に備えたい人(遺族保障+入院保障などの組み合わせ)。
→また、長期入院時に住宅ローンや家賃負担などの固定的な家計支出を少しでも軽くしたい人(遺族保障+月給保障などの組み合わせ)。そして、50歳代までの保険料が割安な間に貯蓄を増やし、老後は貯蓄で備える方法が効率的でしょう。

★こんな人は慎重に

老後まで掛け捨ての保険料負担をするのが嫌な人。
→500万円の遺族保障の保険料(男性)は、60歳では月5,315円ですが、70歳では月12,185円、80歳では月33,660円という水準です(2007年1月末現在)。さらに入院保障などをプラスすると、掛け捨てにしては老後の保険料負担が大きいといえます。特に60歳以降の安心を無理のないコストで得ようと思っている人には、保険料が老後にアップしない商品を選ぶか、貯蓄で準備したほうがいいでしょう。


(2007年1月末現在)
マネーカウンセリングネットWealth
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)吹田朝子






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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。


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