販売停止 新「堂堂人生」 ■堂堂人生のトホホな転換設計書…なんともやは情けない… ■保険料払込免除特約…堂堂人生の例
「更新型終身移行保険」と呼ばれているが、従来の一般的な更新型の定期付終身保険に類似のものと考えていい。ただし次のように相違している。
堂堂人生は定期付終身保険ではなく「更新型終身移行保険」といわれる保険で、全体像は10年更新の定期付終身保険に近いものとなっている。まず契約するのは「10年間の生存給付金付定期保険」として期間10年間の定期保険に契約することになる。この契約は10年後の契約満了時には「堂堂ファンド」と称する生存給付金が出る。そして新たな契約に更新する。この「更新」とは、新たな「10年間の生存給付金付定期保険」を契約することをいう。この際には健康診断等は必要はない。そして契約満了した旧契約の「堂堂ファンド」は新契約の一時払保険料に充当される。
なお新契約は新しい年齢で計算することになるのでこの時の保険料は前契約の保険料と同一ではなく、10歳年齢がアップするので保険料は当然アップする。こうして「更新」が繰り返される。一定の年齢(例えば65歳等)になっていくつかめの10年契約が満了したときに新たな「10年間の生存給付金付定期保険」には更新しないこととなる。その時は最終の契約の「堂堂ファンド」を一時払の保険料に充当することにより「終身保険」を契約することになる。
複雑であるが全体を通してみると「更新型定期付終身保険」に類似したものになり、当Hoken-Erabi.netでは定期付終身保険に分類した。
保険の仕組みとしての具体的相違は次の3点
(1)終身保険部分と定期保険部分を主契約として一体化してししまっている。つまり定期保険部分と終身保険部分を渾然一体として主契約となっている。
保険会社にとって 契約期間中の定期保険部分だけの一部解約に大きな制限をかけることができること。堂堂人生は終身保険部分(厳密には生存給付金保険部分…以下同じ)と定期保険部分とをあわせてひとつの主契約としているので、保険会社の都合により一部解約制限を厳しくすることがやりやすくなる。 契約者にとって 契約途中に見直して終身保険部分のみ継続し定期保険部分の解約をしようとしても大きな制約がかかること。従来の定期付終身保険の定期保険部分は「定期保険特約」であるので「定期保険部分のみ解約」等による保険の見直しが比較的容易にできた。
堂堂人生の特約解約及び保険金減額…第一生命さんへの質問
(2)定期付終身保険における定期保険部分については10年更新型のみとなっている。つまり定期保険部分について10年ごと更新型に限定され、全期型が選べなくなる。
保険会社にとって 全期型を消費者の選択肢からなくすことにより、一見保険料の割安感のある更新型での大型契約とすることができる。死亡保障の大きな大型契約で保険契約高を大きくすることができる。 契約者にとって 全期型の選択肢を失ない、比較もできず提案もされず、当然のように更新型の定期保険を強いられること。生涯を通せば全期型の方が保険料総額は少ないはず。同じ保障であれば10年後の保険料は急騰する。もちろんせれを理解した上で契約するのなら悪い点ではなくなるが。 死亡保障の付け方で大差…「更新型」と「全期型」 更新型は「年功賃金」の世の中が前提になっている。歳をとれば給料が上がり、高い保険料負担に耐えられる、という前提のはず。その前提は崩れさったはずだけれども…。
(3)定期付終身保険における定期保険部分について10年ごとに運用の清算を行い、最終的に終身保険に移行することになる。つまり終身保険部分について10年ごとに利率を改めることになる。
保険会社にとって かならず10年で更新となるので長期の逆ザヤとなる心配がないこと。 契約者にとって 積み立て部分ともいえる終身保険部分について将来の約束がされないこと。もちろん10年後、20年後、30年後の金利なんて分らないから、結果論として有利になることはあるだろうが。
(4)10年後は解約ではなく、契約満了となる。契約者にとって都合がいいかもしれないこと(未確認) 10年ごとに契約が契約満了により清算されることにより、一般の定期付終身保険を10年後に解約するよりも、ちょうど10年の契約満了時に堂堂ファンドを受け取って更新をしないほうが戻り金額が大きいかもしれないこと。(未確認です。もしどなたか確かめられたらお教え下さい。)
「更新型定期付終身保険」との大きな違いは終身保険部分について予定利率の約束がされないことだ。「更新型定期付終身保険」の場合には契約時に予定利率が定められ、その利率が最後まで適用されるので最後の終身保険の保障額が分かる。しかし「堂堂人生」の場合には、10年毎に新しい予定利率の新契約を繰り返すことになり、最後の最後にならないと終身保険の保険金額が幾らになるかは分からない。
契約時に「死亡保障」を幾らにして「堂堂ファンド」(つまり終身保険部分)を幾らにするかをそれぞれ選ぶことになる。もちろん「堂堂ファンド」を大きくすると保険料が高くなってしまう。「堂堂ファンド」を小さくすると保険料は安くなるが、ファンドはあまり貯まらずに、実質は定期保険のようなものになってしまうので注意が必要。なおこの問題は堂堂人生固有の問題ではなく、一般の定期付終身保険にも自由設計型保険商品にも共通する問題だ。
「3大成人病などになったら、以後の保険料はいただきません」と宣伝がなされているがこれは、堂堂人生の主契約ではなく「保険料払込免除特約」のことである。堂堂人生に当然についているのではなく、つまり3大成人病等になったなら保険料残額相当額の保険金が支払われるという特約が付されると考えればいい。特約保険料がいくらになるか検討することになる。
この保険商品の新規販売当初(平成11年10月)は次のような商品ネーミングがされていた。 被保険者が死亡した場合には死亡保険金を一時金で受け取るのが「堂々人生」であり、一時金と年金とに分けて受け取るのが「堂々人生・らぶ」。死亡保障部分が逓減定期になっているものは「堂堂人生アンカー」及び「堂堂人生アンカー・らぶ」。
堂堂人生「保険工房」の不思議な保険料…ちょっとおかしくない? 堂堂人生の基本部分は「定期保険」と「生存給付金」とで出来上がっている。「死んだら」保険金を支払う定期保険部分(しかし10年間生きていたら何も払わない)と、「10年間生きていたら」生存給付金を支払う生存給付金部分(しかし10年間で死んだなら何も払わない)。
堂堂人生の保険設計書には、定期保険に対応する保険料となる「保険金に対応する部分」と生存給付金に対応する保険料となる「生存給付金に対応する部分」とが分けて記載されている。分かりやすく明細を出しているのだから、これはとってもいいこと。
この保険選びネットで公開している「堂堂人生」の保険設計書を見て欲しい。↓ 「堂堂人生」の保険設計書
次の用に明細が表示されている
・保険金2900万円に対する保険料が月8526円 ・生存給付金50万円に対する保険料が月4433円
定期保険の保険料についてはいいとして、理解できないのは生存給付金に対する保険料。10年間の払込総額は、月4433円×12ケ月×10年間=531,960円。
貯金箱に毎月4433円づつ貯金すれば10年後には531,960円になる。途中で死んでも貯金箱にはそれまでの金額が残っている。
この生存給付金に対する保険料として月4433円づつ払うと合計531,960円を払ったけれども、10年後に生きていれば500,000円だけが約束されている。貯蓄タイプの養老保険とは違って、生存保険だから途中で死んだなら一円も戻らない。(もちろん定期保険部分からはそれなりの保険金が支払われるけれど、それはその死亡保険金に対する保険料をちゃんと払っているからだ。)
途中で死んだら1円も戻らない(つまり保険会社がとってしまう)のならば、生存給付金額が払込保険料総額より多くなくちゃおかしいし、それが保険業界の常識だと思うんだけれどもな…。何でだろう?(後日、保険料払込免除特約があるので、その保険料相当分がマイナスになるとの、ご連絡をいただきました。)
●堂堂人生「保険工房」 おもに次の特約を組み合わせて、堂堂人生「保険工房」のネーミングで販売されている。 (1)わんつーメディカル 1泊2日からの入院や手術を保障する医療保険。5年間に入院手術がなければ入院給付金2日分が無事故給付金として支払われる。 (2)介護ラブ 死亡・高度傷害・一定の要介護状態に該当したときに、あらかじめ定めた回数の年金が支払われる。 (3)マイリザーブ 一時払積立保険であり、資金の出し入れが自由なもの。ベースとなる堂堂ファンドとあわせて資金活用が可能となり、貯蓄性の商品の性格が付け加わった。自由設計型保険商品はアカウント部分を基にして各保険契約の保険料を配分する。堂堂人生は自由設計型保険商品ではないので同様の効果をもたせるために生命保険の特約として出し入れ自由の普通預金のようなものを付加したと考えればいいだろう。
堂堂人生「保険工房」のバリエーション(hoken-erabi.net内の解説ページへ) 「保険工房」充実らぶ…ご家族への責任の重い世帯主の方へ 「保険工房」安心らぶ…ご家族への責任の重い世帯主の方へ 「保険工房」MOM…お子さまの将来を守りたい奥様へ 「保険工房」Fエフ…イキイキと働く自立した女性へ 「保険工房」WOW…毎日をアクティブに生きる若者へ
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