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定期保険を変額保険にした商品 定期保険は「掛け捨て」とよく言われる。それは死亡保障のみであって「積立部分」がないから、満期保険金もなければ解約返戻金もないということを言っている。 しかし長期間の定期保険には積立部分があり解約返戻金もある。契約期間中は保険料を一定とするためには、契約の前半の若いうちには多めの保険料を徴収してその多めの保険を保険会社が積み立てておき、契約の後半にはその積立金を徐々に死亡保障への保険料額に充当していく。こうして契約期間中は同一の保険料となる。 中途で解約すれば、この積立部分が、解約返戻金として戻ってくることになる。
■平準保険料…保険料が期間中は一定額になる仕組み
この積立金についても一定の運用がなされるとして保険料は計算されている。つまりその積立金は保険会社に運用を依頼していると考えてもいい。その運用の方法は定期保険の場合には、有配当保険か無配当保険だった。養老保険や終身保険などの貯蓄型の保険の場合には変額保険があるが、この商品の発売(2002.7.2)以前は定期保険には変額保険はなかった。
■有配当保険それとも無配当保険?
積立金の扱い この「バリアブルライフ(定期型)」の画期的なのは、定期保険を変額保険にしたことにある。つまり定期保険の積立部分について、変額保険として運用する。その結果として契約中とでの解約返戻金は運用実績次第となり、一体いくらになるのかわからない。ゼロになってしまうこともある。 また定期保険の場合には満期保険金はない。契約期間満了までの間に積立金は徐々に死亡保障への保険料額に充当していは最後にはゼロになるのがそもそも「定期保険」というものだからだ。 しかしこの保険商品の場合には運用実績が予定より良ければ、その予定より良かった部分が契約満了時に積立金として残ることになる。その部分は契約満了時に契約者に支払われることになる(なおこの積立金とは後記の「変動保険金」部分ということになる)。 ちなみにこの「予定」の運用利率は4.5%(2002年7月)となっている。
契約途中で死亡した場合はどうなるのだろうか。 まず運用の良い悪いにかかわらず、約束された死亡保険金(「基本保険金」とよんでいる)は支払われる。運用が良かった場合には、予定より良く運用できた部分として余分に積み立てられた部分の積立金が、基本保険金に上乗せされて「変動保険金」として支払われる。
おもしろいのはこの「変動保険金」部分の積立金を契約中に引きおろすことができること。つまりソニー生命がうまく運用してくれたならそりうまく運用してくれたお蔭で余分にたまった部分をソニー生命から引き出して使ってしまうことができる、という仕組みになっている。なお引き出し(「減額」といっている)は年2回まで。運用方法は所定の複数のファンドから選択できる。
保険料は割安になっている 保険料が割安になっている。この商品発売時のソニー生命の定期保険(平準定期保険)の予定利率は2%。一方この保険商品は4.5%。4.5%で運用できることを前提として最低保障の死亡保険金(基本保険金)を計算している。高く運用できることを前提として保険料を計算しているのだから当然保険料は安くなっている。一方でこの保険商品の場合には途中で解約すると解約返戻金が約束されていない。予定利率2%の定期保険は解約返戻金額が約束されている。
保険料比較
80歳満了・保険金額1000万円
保険会社 | 30歳男 | 40歳男 | 50歳男 | 30歳女 | 40歳女 | 50歳女 | ソニー生命 バリアブルライフ 変額保険(定期型) | 6,820 | 9,740 | 14,660 | 4,680 | 6,220 | 8,620 | ソニー生命 平準定期保険 | 8,810 | 11,730 | 16,420 | 5,570 | 7,090 | 11,000 | アクサ生命 定期保険(無配当) | 8,770 | 11,670 | 16,300 | 5,360 | 6,870 | 9,130 | 三井住友海上きらめき生命 定期保険(無配当) | 8,910 | 11,830 | 16,510 | 不明 | 不明 | 不明 | 三井住友海上きらめき生命 定期保険(低解約返戻金型) (全期間解約返戻金なしタイプ) | 5,810 | 8,780 | 13,810 | 不明 | 不明 | 不明 |
ソニー生命はこの保険商品発売の際のプレス資料より。他は2002年6月現在。三井住友海上きらめき生命のものは手許資料が保険金2000万円だったので、2000万円の場合の保険料を2分の1した金額によっている。
保険料は次のようになる 有配当定期保険>無配当定期保険>変額保険(定期型)>解約返戻金なし定期保険
有配当定期保険…解約返戻金保証でかつうまくいけば配当 無配当定期保険…解約返戻金確定 変額保険(定期型)…解約返戻金は運用してみてのお楽しみ。ゼロかもしれない。 解約返戻金なし定期保険…本当の「掛け捨て」
別の説明です 保険期間が定められ、その期間が満了したときの「満期保険金」がない掛け捨ての定期保険。死亡したときや高度障害状態になったときに「死亡;高度障害保険金」が支払われる。 この保険は、保険会社の運用実績に応じて、支払われる「死亡;高度障害保険金」が増えたり減ったりする。このように保険金額が変わるので《変額保険》と称される。これに対し、契約したときから保険金額が定められて変わらないものは《定額保険》とされ、区別されている。 《変額保険》では、《定額保険》の「保険金」に相当する『基本保険金』が定められる。保険金額は、変動してこの『基本保険金』の金額を基準に増減するとして、契約することになる。そしてこの『基本保険金額』は保証され、運用実績が悪くても必ず支払われる。 運用実績に応じて変動する保険金を『変動保険金』という。運用実績が良好なときに支払われる保険金は、『基本保険金』の金額と運用により増加した『変動保険金』の金額の合計額となる。『変動保険金』は毎日計算される。 解約や減額をした時には「解約返戻金」が支払われる。この「解約返戻金」も運用実績により変動するが、保証される最低の金額はない。 減額するときに、運用が良好で増加した『変動保険金』があり、保険金額が『基本保険金額』より多くなっている場合には、『基本保険金』の部分を減額せず、『変動保険金』のみを減額して「解約返戻金」を受取ることができる。 「満期保険金」はないが、運用が良好で保険期間の満了時に積立金があって被保険者が生存しているときは、その積立金が契約者に支払われる。 保険料の払込中に、不慮の事故により所定の身体障害状態になったときは、以降の保険料払い込みが免除される。予定利率(保険料の割引率)が高く、《定額保険》の定期保険に比べて割安な保険料になっている。 運用の対象となる『特別勘定』は、8つの型を組み合わせて選択できる。年12回まで、積立金の移転ができる。 保険期間は25年;30年、70・80・85・90・95・99歳満了。契約年齢範囲は5歳〜66歳。
変額終身と定額終身との比較 by 安田晶子(7) 注目商品 変額保険「バリアブルライフ」ソニー生命 by 田辺南香(7) 定期型バリアブルライフソニー生命 商品比較200209 変額保険(終身型)
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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