メディカルアカウントm.a.(明治安田生命)by古川悦子(9)
7268 明治安田生命
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ライフスタイルに合わせて見直しできるアカウント型の医療保険 メディカルアカウントm.a.(明治安田生命) アカウント型(自由設計型)の医療保険があります。明治安田生命の「メディカルアカウントm.a.」という保険です。
アカウント型保険というと、死亡、介護、医療など幅広く保障する保険がほとんどですが、医療保障に限定した自由設計型保険はめずらしいのではないかと思います。
今回は、「メディカルアカウントm.a.」(以下「m.a.」とします)と、アフラックの「21世紀がん保険」(主契約)に「特約MAX21」(特約)を付加して比較、検討してみました。
アカウント型保険とは? まずは、その前にアカウント型保険について簡単にご説明したいと思います。
アカウント型保険は自由設計型保険ともいいます。アカウントといわれる積立保険を主契約として、死亡、介護、医療などの保障を特約として付加します。ライフスタイルに合わせて解約せずに保障を見直すことができる保険です。
仕組みは、保障部分(特約)と積立部分(積立保険)に区分されています。積立保険には、貯蓄機能、積立金の引き出し、保険料の調整機能の3つの機能があります。積立部分に貯まった積立金の一部を引き出してレジャー資金や結婚資金に使うこともできますが、保障部分(特約)の保険料に充当することもできます。ボーナスなど余裕資金を一時金として投入することも可能です。
予定利率は定期的に見直しされますが、利率には最低保証があります。保険料払込期間満了後は、積立金を利用して終身保険、年金に移行することもできます。
ただ、保険会社によって設定内容が多少違いますので、自分に合った保障なのか検討する必要があります。
「m.a」の特徴について 「m.a.」の基本的な設定は、保障部分が医療保障に限定される以外は、同じく明治安田生命の「ライフアカウントL.A.」とほぼ同じ内容となっています。
◆がん保障、入院保障、手術保障は特約で付加 ◆最低保証予定利率は1.50%、3年毎に見直し ◆アカウントの積立金は、3年毎の契約応答日は30%まで手数料なしで引き出し可能 ◆保険料払込期間満了後は、最低積立金額10万円が必要 ◆毎年、保障(特約)の見直しが可能 ◆保険料払込期間満了後は、その時点の積立金をもとに終身保障(死亡・高度障害、医療)、または年金、一時金での受取りが可能 ◆保険料払込期間中に死亡した場合は積立金を支払う。(災害死亡は積立金の1.1倍)
次に、「21世紀がん保険+特約MAX21」と保障内容を比較してみます。30歳女性を例 にしました。「m.a.」は30歳女性に合う保障内容を設計していただきました。
「m.a.」と「21世紀がん保険+特約MAX21」の保障内容の比較(30歳女性)
項目 | メディカルアカウントm.a. | 21世紀がん保険+特約MAX21 | 保障期間 | 10年間(入院初期給付60歳、あとは80歳まで更新可) 払込満了後に終身選択可 | 終身(ケガは90歳まで) | 加入年齢 | 満12歳〜満70歳 | 満3歳〜満80歳 | がん保障 | がん診断給付金 | (1回限り)150万円 | (1回限り)100万円*上皮内新生物は10万円 | がん入院給付金 | (支払日数無制限)1日目〜15,000円121日〜22,500円(1.5倍) | (支払日数無制限)1日目〜10,000円 | がん手術給付金 | (1回)15〜60万円 | (1回)20万円 | がん退院・通院給付金 | 退院(5日以上入院、入院日数で)75,000〜300,000円 | 通院(1日)10,000円 | がん転院給付金 | (1回限り)75,000円 | − | 特定治療通院給付金 | − | 1日10,000円 | がん先進医療給付金 | − | 技術料により6〜140万円 | − | がん死亡保険金10万円 | 入院保障(病気・ケガ) *「m.a」では生活習慣病も同じ給付内容で別支給 | (1回120日、通算1,095日) 1日7,500円 2日以上初期給付20,000円 | (1回124日、通算1,004日) 1日10,000円 *がん以外 | 手術保障 | 10〜40万円 | 10・20・40万円*がん以外 | 新退院給付特約 *手術を伴う | (5日未満入院)37,500円 (5日以上入院)150,000円 | − | 女性医療特約(1回120日、通算700日、入院は5日目) | (5日以上)入院7,500円 (30日以上)退院75,000円 | − | 保険料 | 6,827円(アカウント155円、特約6,672円) | 5,813円(21世紀部分2,233円、MAX21部分3,580円) |
「m.a.」加入の注意点と、利用価値を検証 2つの保険は付いている保障内容や保障金額に多少の違いはありますが、「21世紀がん保険+特約MAX21」は、ほぼ同じような保障内容に合わせて設定してみました。
「m.a.」では特約を付加、減額、解約して保障の見直しが可能です。減額、解約した場合は、保険料は変更されず主契約(アカウント)に積み立てられます。
がん保障において、「m.a.」は90日間、「21世紀がん保険+特約MAX21」は3ヵ月の免責期間があります。ただ、「m.a.」にはペイバックという契約日から1年経過した時点でそれまでのがん特約の保険料が払い込まれていたら、がん特約保険料の3ヵ月相当額の給付金を受取るシステムがあります。
「m.a.」では、一通りの医療保障を特約で備えることができますが、ほとんどの医療保険は、がん保障と一般的なケガや病気の保障は別の保険で保障されています。特約としてつけている医療保険が多少ありますが、「21世紀がん保険+特約MAX21」はそのひとつです。
保険料は、「m.a.」の方が高くなっています。積立部分の保険料が含まれていることもありますが、保険期間が10年なので更新する度に保険料が高くなることにも注意しなければなりません。
一方「21世紀がん保険+特約MAX21」は、バランスよく医療が保障されていて保険内容もシンプルでわかりやすくなっています。途中で保障を増やすとか、減らすことも可能です。「m.a.」との違いは、将来医療保障以外の保障変更への選択ができる点にあります。
「m.a.」の良いところは、1つの保険で保障の見直しが自由にできること、将来保障内容を変更できることです。あとは3年毎に予定利率が見直しされるので、利率が上昇すると積立金が増えて、将来の保障額や受取る一時金が多くなることです。
しかし、注意点もあります。保障を増やす場合は告知や医師の審査が必要になること。アカウント部分から保険料を充当するために一部積立金を引き出しすると、3年毎の応答日以外は手数料が生じること。また積立金は、諸経費などが引かれているので実質の利率は低くなること。積立金は最低10万円必要だという決まりがあるので考えて積立金額を設定していかなければならないこと。保険料払込期間満了後に保障を移行するときの保障金額は、その時点の積立金とその翌日に適用されている予定利率により計算されることなどです。
以上の注意点や特性を踏まえてから「m.a.」に加入する必要があります。それに、毎年届けられるレポートで予定利率の変更や保障内容などには必ず目を通すという自己責任をもって長く付き合うつもりでないとこの保険のメリットは活かされません。
「m.a.」は将来での保障を除いては、医療保障に限定しているのでほかのアカウント型保険に比べたらわかりやすいですが、それでもまだアカウント型でない医療保険に比べると仕組みも複雑だと思います。よく内容を理解してから契約するようにしましょう。保険は複数入らずに一つにまとめたいという方には便利な保険だと思います。
ライフアカウントL.A. 自由設計型(アカウント型)商品の保険設計書の読み方
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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