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200505 「通販・医療保険」ここに注意!=第1回=
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●「通販・医療保険」ここに注意!=第1回=
(1) 「ボーナス(無事故給付金)型には、要注大地一成の一刀両断…目次
意!」 「通販・医療保険」が花盛りである。テレビ、ラジオ、新聞、インターネットは言うに及ばず最近は新聞折り込みやフリーペーパーにまでまさしく広告の嵐状態だ。もちろん、その広告を「鵜呑み」にして加入するかしないかは契約者の「自己責任」だ。
しかし、対面販売と異なり「商品のメリットとデメリット」を冷静に一般の契約者が判断するには、余りにも材料が乏しいのが偽らざる現実である。そこで、「契約者が知った上で加入すべきポイント」を解説していきたい。
第1回は「掛け捨てではない」というキャッチコピーで、掛け捨て嫌いの日本人の保険DNAをくすぐる「ボーナス(無事故給付金)」について注意点をまとめた。
(2)「ボーナス(無事故給付金)」の仕組みとは? もちろん、入院や手術をしたら「入院給付金や手術給付金」が支払われるのが「医療保険の加入目的」だ。しかし、最近の医療保険の傾向として「解約返戻金」をなくして「保険料を安く」した商品が多くなると、契約者の支払う保険料はいわゆる「掛け捨て」となる。つまり、「入院や手術」をすると価値もあるが、幸か不幸か入院や手術をすることなく例えば10年間が経過すると、その間の保険料は文字通り「掛け捨て」となる。
そこで、10年間「入院や手術」をしない場合には「ボーナス」を払います、というのが、この「ボーナス付き医療保険」の魅力でもある。さて、このように説明されると「こんなありがたい医療保険はない」と思われがちだが、そう「うまい話」は転がっていない。
実は、その「ボーナス(無事故給付金)」分の保険料はしっかり契約者は支払わされているのである。つまり、10年間にコツコツと支払い続けた「ボーナス分の保険料」を、もし「入院」することがなかった場合、「おめでとう」と10年後に支払われる仕組みなのだ。
例えば、アフラックの例では、30歳の男性が支払う「ボーナス(無事故給付金)保険料は毎月780円」である。10年間で9万3600円の保険料を契約者は払うことになる。もちろん「入院」することがないと、10年後に「10万円」となって支払われる、正確には「戻ってくる」ことになる。
これだと、差額「6400円を得した」と思えるが、ところがもし「入院」した場合には、どうなるか。 「ボーナス(無事故給付金)」は1円も貰えない。つまり「没収」となる仕組みだ。これは、9万3600円を支払った契約者は「良くて10万円」か、あるいは「0」にするかの、極めてリスクの高い「低配当ギャンブル」なのだ。
(3)「ボーナス(無事故給付金)付き医療保険」は、低配当ギャンブル?! 確かに10年間「入院」がなければ、ある程度の戻りは期待できる。ところが、この間に「入院」することにでもなると、「医療保険保険料」に「ボーナス(無事故給付金)保険料」が加算された「高い保険料」を、契約者は負担させられたことになる。もし「入院」したとなると「ボーナス(無事故給付金)」分の保険料は余計な保険料出費となるのである。
冷静に計算すると分かることだが、10年間で「6400円」を多く貰うために何も「9万3600円」も支払う必要があるかどうかだ。これなら確実に10年後「9万3600円」を手にできる「預貯金」にしておいた方が賢明な対応だ。
このように説明すると「アフラックの医療保険」に不安を持たれるかも知れないが、実は「アフラックのボーナス付きの『EVERボーナス』」は、この「ボーナス健康祝金」は、契約者の意志で付加することもあるいは付加しないこともできる、契約者の選択が可能な医療保険なのだ。
しかも『EVERボーナス』は「解約返戻金」がある最近では珍しい医療保険となっている。なぜ、「解約返戻金がある医療保険」に「ボーナス(無事故給付金)」を付加したのか、商品コンセプトに私は疑問を抱くが、いずれにしても契約者選択ができる点では、「契約者に優しい」商品設計と言えなくもない。
(4)「ボーナス(無事故給付金)」の組込型には、要注意! ところが、アフラックの場合は、「ボーナス(無事故給付金)の保険料」は、パンフレットに明記されているため契約者も検討することができるが、しかし他の保険会社の場合ほとんど開示されていない。しかもこれが「主契約に組込型」となると、契約者の選択の余地はないことになる。
もし、加入してしまったら、ひたすら「入院」をしないよう健康管理に注意して生活をしないと、高い保険料に付くことになるから後々地団駄を踏むことになりかねない。
ところで、これまで「入院したらボーナス(無事故給付金)」が貰えない、という書き方をしたが、これは正確な表現ではない。先ほどのアフラックの場合は「病気入院・災害入院とも継続10日以上」となると、『ボーナス健康祝金』は貰えない。
また広告量の多さに賛否両論(?)がある「アリコ」の場合、「病気入院継続8日以上、災害入院通算5日以上」となっている。条件は「アフラック」が有利だが、いずれの場合も「入院したら即ボーナスは貰えない」わけではないことを知っておきたいところだ。例えば1日1万円の入院給付金欲しさに必要以上の入院をすることになると、わずか1日の違いで「ボーナス(無事故給付金)」を貰い損ねることにもなりかねないからだ。
(5)高齢者の「ボーナス(無事故給付金)は得!」は、リスク大! アフラックの「60歳・EVERボーナス」の「ボーナス部分の保険料」は、毎月590円と安い。これだと10年間に7万800円の保険料で済む計算だ。もし、該当する入院をしなければ「10年後に10万円」を手にすることができる。何と約3万円も増えて戻ってくる計算だ。
しかし、これは「保険料が安い=入院リスクが高い」ことをも教えていることになる。それだけ入院する確率が高いのだ。最初に「ボーナス(無事故給付金)」の保険料は「入院したら”没収”」と書いたが、実はその”没収”された保険料は、「他の契約者のボーナスに化ける」仕組みであることから、高齢者はそれだけ「貰う可能性が低い」ことになる。これなら、欲張って3万円を期待するよりも確実に7万円を70歳時に手にした方が安心できる選択だ。
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商品比較200501 終身医療「EVER」vs「EVER HALF」 「EVER」三商品の比較…エヴァー・ハーフ・ボーナス 「一生いっしょの医療保険EVER」アメリカンファミリー 「EVER HALF(エヴァーハーフ)」アメリカンファミリー 「EVER ボーナス」アメリカンファミリー 注目商品「EVERボーナス」(アメリカンファミリー生命) ボーナス(無事故給付金)型 ここに注意!
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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