「EVERボーナス」(アメリカンファミリー生命)
今回は、アメリカンファミリー生命の「EVERボーナス」に注目してみました。
〔商品の特徴〕 終身医療保険に健康祝金特約をセットした商品で、次のような特徴があります。
●10年ごとに健康祝金契約開始から10年ごとに、入院給付金の支払いが継続9日以内であれば、健康祝金を受取ることができる。
●60歳の契約応当日から保険料が半額主契約の保険料は、60歳の契約応当日から半額になる。ただし、健康祝金特約の保険料は契約から10年ごとに更新し、更新後の保険料は更新時の満年齢によって決まる(最終更新年齢は70歳まで)。
●死亡・高度障害の保障も小さいながらついている病気入院は終身、ケガ入院は90歳まで保障するほか、死亡・高度障害の保障も小さいながらついている。
[契約例] 女性・30歳で入院給付金日額10,000円コースに契約の場合の月払保険料 (健康祝金は10年ごとに10万円)
(アメリカンファミリー生命サイトより) 上記の例で、30歳女性が85歳で亡くなった場合の保険料総額 主契約分 6940×12ヵ月×30年+3470×12ヶ月×25年=353万9400円 特約分 (720+710+680+600+540)×12ヶ月×10年=39万円 主契約+特約=392万9400円
参考:上記と同条件で 「EVERハーフ」に加入した場合の保険料総額 3900円×12ヶ月×30年+1950円×12ヶ月×25年=198万9000円 <ケース1> 55年間1度も入院をしなかった場合
<ケース2> 10年に5日ずつ入院した場合 (80歳から85歳までの5年間は3日と仮定)
(5日×5+3日)×1万円+健康祝金10万円×5回+死亡保険金100万=178万円
実際の負担=392万9400円−178万円=204万9400円
「EVERハーフ」に入ったとき(198万9000円−入院給付28万円)より34万400円の損
<ケース3> 10年に9日ずつ入院した場合 (80歳から85歳までの5年間は5日と仮定)
(9日×5+5日)×1万円+健康祝金10万円×5回+死亡保険金100万=200万円
実際の負担=392万9400円−200万円=192万9400円
「EVERハーフ」に入ったとき(198万9000円−入院給付50万円)より44万400円の損
<ケース4> 10年に10日ずつ入院した場合 (80歳から85歳までの5年間は5日と仮定)
(10日×5+5日)×1万円+死亡保険金100万=155万円
実際の負担=392万9400円−155万円=237万9400円
「EVERハーフ」に入ったとき(198万9000円−入院給付55万円)より94万400円の損
<ケース5> 10年に20日ずつ入院した場合 (80歳から85歳までの5年間は10日と仮定)
(20日×5+10日)×1万円+死亡保険金100万=210万円
実際の負担=392万9400円−210万円=182万9400円
「EVERハーフ」に入ったとき(198万9000円−入院給付110万円)より94万400円の損
〔コメント〕
アメリカンファミリー生命の「EVERボーナス」は、一見すると、「エバーハーフ」に死亡保障と健康祝金がついて、多少の保険料アップは仕方がないと思わせる効果があります。
しかも、「健康祝金特約」の保険料だけを見ると、たとえば、30歳の女性で、上記の例であれば、720円×12ヶ月×10年=86400円で、これで9日以内の入院給付だったときに健康祝い金10万円がもらえることを考えると、貯蓄面でもお得と錯覚しがちです。
そのため、上記のように、"実際の負担額"で、「EVERハーフ」と比較をしてみたところ、健康祝金を受け取る・受け取らないにかかわらず、いずれも「EVERハーフ」が有利という結果になります。
〔総合評価〕 (5段階)☆
最近、女性を中心に、「健康祝い金付」といったタイプの人気が高まっています。しかし、前述の試算を見ると、健康祝金を受け取る・受け取らないにかかわらず、「EVERハーフ」が有利という結果になります。そのため、総合評価を低く設定しました。
(2005年4月30日現在) ファイナンシャルプランナー 豊田眞弓
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