60日型 終身医療保険 を考える最近の保険ニーズ 今年2006年になって、国内大手生保が8年ぶりに業務回復したというニュースがありました。 少子高齢化の傾向が一層顕著になり、自分の将来は自己責任でなんとかしようとする意識の高まりが背景にあり、医療保険・個人年金保険などの伸びが大きく貢献したようです。
医療保障は、少し前までは定期付終身保険に医療特約をつけるという形が一般的でしたが、最近の主流は、1泊2日から保険金が出る終身保障の医療保険になってきています。厚生労働省の患者調査によると、患者の平均在院日数は病気全体で37.9日です。 3大生活習慣病、特に脳血管疾患の場合は120日程度の長期に及ぶ場合もありますが、1回の入院日数は、国の医療費抑制政策も影響して、ますます短期化する傾向にあります。
こういった情勢を踏まえ、各保険会社の1入院あたりの限度日数が60日程度の比較的短い商品に注目してみました。
1入院を60日まで保障する商品の保険料比較終身医療保険の商品別 月払い保険料比較
基本設計が1回の入院60日まで・1泊2日から日額5千円を保障するタイプ (その他、商品ごとに特徴があるため、単純に比較できるものではありません)
会社商品名 (支払い方法) | 男性 | 女性 | 30歳 | 40歳 | 50歳 | 30歳 | 40歳 | 50歳 | アクサ生命 通算1095日 | セルフガード (60歳払込終了) | 2,660 | 4,030 | 8,260 | 2,660 | 4,030 | 8,260 | セルフガード (終身払) | 1,805 | 2,240 | 2,970 | 1,805 | 2,240 | 2,970 | *注1(終身払に特約付加) | 2,455 | 3,005 | 3,870 | 2,455 | 3,005 | 3,870 | オリックス生命 通算1000日 | fit30…30日、 60歳以降90日 | | | | | | | (60歳払込終了) | 2,910 | 4,805 | 10,515 | 2,925 | 4,460 | 9,735 | (終身払) | 2,200 | 3,050 | 4,490 | 2,095 | 2,580 | 3,605 | fit60…60日、 60歳以降120日 | | | | | | | (60歳払込終了) | 3,265 | 5,340 | 11,495 | 3,220 | 4,900 | 10,620 | (終身払) | 2,480 | 3,415 | 4,940 | 2,310 | 2,845 | 3,945 | ソニー生命 通算730日通 | 低解約医療60 | | | | | | | (60歳払込終了) | 3,035 | 4,920 | 10,790 | 2,960 | 4,770 | 10,430 | (終身払) | 2,295 | 3,085 | 4,465 | 2,170 | 2,835 | 3,950 | アメリカン ファミリー生命 通算1000日 | EVER | | | | | | | (終身払) | 1,790 | 2,270 | 3,075 | 1,720 | 2,200 | 3,005 | EVER HALF (終身払・60歳以降半額) | 1,910 | 2,550 | 3,970 | 1,950 | 2,670 | 4,240 | 東京海上日動 あんしん生命
通算730日 | トリプルガード60 | | | | | | | (60歳払込終了) | 2,940 | 4,629 | 9,669 | 3,439 | 5,566 | 11,993 | (終身払) | 2,248 | 3,004 | 4,258 | 2,455 | 3,290 | 4,627 |
*注1・・・セルフガードに次の特約をつけたもの @無事故割引特則…5年間無事故判定されると、次の5年主契約保険料が 10%割引になり、最大50%割引になる。(終身払にのみ付加) A生活習慣病長期継続入院給付金… 7つの生活習慣病で継続して61日以上入院すると1入院120日まで保障 B高度先進医療給付金…技術量により610〜10万円 1400万円限度 …特約保険料40円〜100円くらいでつけられる、この保険のウリといえる
各商品の特徴と医療保険の選び方
60歳以降の保障を厚く 前述のとおり、長期入院の可能性が高いのは、脳血管疾患をはじめとする3大生活習慣病です。これらは年齢が上がるほど危険性も増してきます。 年齢が上がるほど入院日数が増加するという点に目をつけたものとして、オリックスのfit30 および fit60という商品があげられます。
- fit30: 60歳までは1入院30日まで、60歳以降は1入院90日に保障日数が延びる。
- fit60:60歳までは1入院60日まで、60歳以降は1入院120日に保障日数が延びる。
長期入院の危険度が高い生活習慣病に的を絞る 年齢ではなく病気自体に目をつけたものとして、アクサ生命のセルフガードがあります。 普通の病気・ケガによる入院は60日までですが、長期入院の可能性が高くなる7大生活習慣病(がん・心疾患・脳血管疾患・高血圧・糖尿病・腎疾患・肝疾患)で継続して61日以上入院したときは、更に1入院120日が追加され、合計で180日まで保障する特約を付保できます。
高度先進医療費を給付対象とする アクサのセルフガードは、40円〜120円の高度先進医療給付金特約をつけることによって健康保険でカバーできない高度先進医療を特約で保障します。(技術料により610万〜10万で1400万円限度)例えば、重粒子線がん治療は1照射で約300万円かかるのですが、高度先進医療ということで全額自己負担になります。いくら患者が希望し、医師がその必要性や合理性を認めたとしても、金銭的に余裕がなければなかなか踏み切れないのではないでしょうか。それをほぼ全額保障してくれるこの商品は魅力です。
保険料の割安感から選ぶ 一般に入院日額は医療費のみ保険で賄うのなら5000円から、差額ベッド代や食事代などの諸雑費を含めれば15000円もあれば健康保険の適用もあるのでなんとかなります。 それくらいなら、医療保険でなく預貯金で用意したほうがいいという考えもあってよいでしょう。それでも、いざという時の保障が必要と考えるなら、預貯金が潤沢にない場合、目先の保険料の安を優先するでしょう。60歳などで払込終了するタイプよりも、終身払い続けるタイプの方が、目先の保険料はぐっと抑えられます。 終身払いのタイプでもアメリカンファミリーのエバーハーフのように65歳からの保険料が半額になり、老後の負担軽減をはかったものもあります。また、アクサ生命のセルフガードの終身払いは5年毎に保険事故がない場合は、保険料が10%ずつ割引かれる無事故割引特約を利用することができます。 できるだけ払込保険料を抑えたいという場合は、総支払額で比較する方法もあります。死亡給付金がついているものは、払込み総額からその分を差し引いて考えることもできるでしょう。ソニー生命の低解約医療60日タイプは、入院日額の100倍の死亡給付金が支払われますので、実際の総支払額は割安になっている場合があります。
各保険会社から、今後も様々なニーズを追及した医療保険が出てくることが予想されますが、医療保険は告知が大切です。健康で、問題なく加入できるうちに、シンプルな60日の保障を確保しておくのも良いかもしれません。
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