アフラックより、今までにはないタイプの終身保険が発売になりました。
60歳、または65歳の払込終了時に、終身保険のままにしておくほか、保障内容を医療保障、介護年金、年金に変更することもできる、というものです。
確かに、必要な保障、もしくは欲しいと思う保障は年齢やライフステージによって異なってくるもの。若い頃には考えが及ばなかった保障の必要性も出てくるかもしれません。
最終的な保障の内容は、将来選ぶことができるという点で画期的であり、なかなか良い点を突いてきているなと思います。
<保障が大きければ、組み合わせも可能に> 1つのコースを選ぶだけではなく、金額によっては複数のコースの組み合わせも可能になります。
保障の移行年齢 この終身保険は60歳または65歳払い済みの2種類です。
医療保障コースと介護年金コースは、60歳払い済みの場合は58歳時に、65歳払い済みの場合は63歳時に選択します。年金コースについては、払い済み時期以降ならいつでも移行が可能です。
それぞれのコースの内容 (1)医療保障コース
移行時の健康状態にかかわらず一生涯の医療保障に変更することができます。
いわゆる60日型の医療保険になり、手術給付金は日額の10,20,40倍。
移行以降5年間の間、および6〜10年の間に10日以上の入院給付金が支払われなかった場合は各々入院給付金日額の20倍の健康祝金も支払われます。ただし、全額を医療保障に移行することはできず、最低30万円の医療保障は残さなくてはなりません。
<コメント> 移行時の健康状態にかかわらず医療保障にできる点は画期的です。
若いうちから、特約や一生涯の医療保険に入っていたとしても、20年も30年も経過したときにはインフレが進んでいて保障金額が足りないと感じることもあるでしょう。
また、思っていた以上に健康に自信がなくなり、もっと医療保障が欲しいと思う場合もあるでしょう。老後を迎える前に医療保障を増やせる可能性を持っておくというのは、気持ちの上での安心感はかなり高まるのではないでしょうか。
ただし、日額の設定によっては、終身保険や他のコースの金額が小さくなり、せっかく貯めてきた分を一部掛け捨てに回すことにもなりますので、この点には注意が必要です。
(2)介護年金コース
公的介護保険制度の要介護認定または要支援認定を受けた場合に介護年金が受取れます。 もし、介護年金を受取らずに死亡した場合も、移行日現在の年金原資を所定の利率で運用したものが支払われます。
<コメント> 民間の介護保険は掛け捨てタイプが多く、介護状態にならなかった場合を考えると保険料が高いという印象があります。その点で、この介護年金コースは要支援認定でも、介護年金が受取れるということ、また介護状態にならなかった場合でも払い込んだ分以上は戻ってくるという点が魅力です。
しかしながら、介護状態になった場合にも十分な金額ということを考えると、かなり多めの金額に入っておく必要もあり、他の保障や貯蓄との併用という位置づけになりそうです。
(3)年金コース
移行した時点から5年間、年金を受取ることができます。
<コメント> 他のコースと異なり、払込期間終了後であればいつでも移行できます。医療や介護の保障をプラスする必要がなかった、という場合に生活資金として活用できます。
総合評価 ☆☆☆☆☆
久しぶりに、私も「入ってもいいかな」と思う商品が出てきたので満点です。
医療保障や介護に備えるお金は、正直、20年も30年も前からは想像がつかないところでしょう。一方で、不足するのではないかという不安もあるのです。
保障が足りていれば、老後生活資金として利用することもできるので、ムダにはならないというところも心強い点です。
ただし、低解約払戻金型である点には注意が必要。払込期間中に解約した場合には、返戻金が少なくなるので、あくまでも継続できる保険料の範囲内で考えるべきです。
商品内容等は、2006年1月31日現在のものです。
マネーカウンセリングネットWealth 高田晶子
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