『社会人になったばかりでお給料も少ないし。でも保険は若いうちに入った方が安いって聞くので、入っておいた方がいいかなぁ』
『医療保障は、終身でシンプルかつ安いものが一番!』
『他の生命保険に医療特約が付いているから、取り合えず終身で安いのが欲しい』
『自分は健康だから、あまり保険の必要性は感じないけど、お守り代わりに安い保険に入っておこうかなあ』
などいろいろな理由がありますが、終身で医療保障があるもので、保険料の安いものに関心が集まります。
また、『共済は安いらしい』いや『やっぱりカタカナ生保の方が安いんじゃな?』という声もチラホラ。
ということで、カタカナ生保代表でAFLACの一生いっしょの医療保険EVERと全労済の新総合医療共済を保障内容と保険料の観点で比較してみました。
■保障内容の比較
| AFLAC EVER | 全労済 新総合医療共済 | 入院日額 | 5,000円 | 5,000円 | 3,000円 | 手術 | 5万・10万・20万 (入院5000円の場合) | 5万円 | 3万円 | 1入院限度 | 最高60日 | 最高180日 | 長期入院 &通院特約 | 入院61〜180日目まで5,000円 5日以上の継続入院後、通院した場合、最高30日、3,000円※ | − | 通算限度 | 通算1,000円 | 通算1,000日 | 日帰り入院 | 保障あり | 保障あり | 医療保障 | 病気は一生、ケガは90歳まで | 病気もケガも一生涯 | 死亡保障 | なし | なし | 解約返戻金 | なし | なし | 保険料払込免除 | あり(所定の高度障害・身体障害状態になった時) | あり(所定の重度身体障害状態になった時) | その他特約 | 終身(死亡保障)特約、女性疾病 | − | 前納 | 6ヶ月、12ヶ月前納の割引有り | なし(月払いのみ) | 配当・割戻 | 無配当保険 | 割戻金あり(5月末決算) | ※主契約が入院日額1万円以上ならば、長期入院1万円、通院特約6000円も可能
新総合医療共済は1入院180日と長いのが特徴です。
EVERは基本契約では60日ですが、長期入院&通院特約を付けて、180日まで保障することができます。
手術給付は、新総合医療共済は最高5万円までとやや少ないですね。
■保険料・掛金の比較 25〜60歳の男女で保険料・掛金を比較してみました。
| AFLAC EVER | 全労済 新総合医療共済 | A)基本契約 | B)長期入院&通院 | A+B) 特約付合計 | 入院日額 5000円 | 入院日額 3000円 | 年齢 | 男 | 女 | 男 | 女 | 男 | 女 | 男 | 女 | 男 | 女 | 25 | 1,635 | 1,565 | 753 | 754 | 2,388 | 2,319 | 2,020 | 2,070 | 1,212 | 1,242 | 30 | 1,790 | 1,720 | 849 | 860 | 2,639 | 2,580 | 2,270 | 2,290 | 1,362 | 1,374 | 35 | 1,995 | 1,925 | 976 | 1,002 | 2,971 | 2,927 | 2,580 | 2,570 | 1,548 | 1,542 | 40 | 2,270 | 2,200 | 1,150 | 1,202 | 3,420 | 3,402 | 2,960 | 2,950 | 1,776 | 1,770 | 45 | 2,625 | 2,555 | 1,382 | 1,462 | 4,007 | 4,017 | 3,420 | 3,440 | 2,052 | 2,064 | 50 | 3,075 | 3,005 | 1,678 | 1,791 | 4,753 | 4,796 | 4,000 | 4,020 | 2,400 | 2,412 | 55 | 3,670 | 3,600 | 2,086 | 2,222 | 5,756 | 5,822 | 4,700 | 4,730 | 2,820 | 2,838 | 60 | 4,410 | 4,340 | 2,618 | 2,774 | 7,028 | 7,114 | 5,570 | 5,650 | 3,342 | 3,390 | 平均 | 2,684 | 2,614 | 1,437 | 1,508 | 4,120 | 4,122 | 3,440 | 3,465 | 2,064 | 2,079 |
平均値でEVERの基本契約A)と新総合医療共済を比べると、EVERの方が25%程安くなっています。新総合医療共済は最高180日まで保障されることが高くなっている主な要因です。
そこで、EVERに長期入院&通院特約をつけたA+B)と新総合医療共済を比べてみると、今度はEVER(特約付き)の方が20%程高くなります。
しかし、EVER(特約付き)は通院特約も付きますので、同じ条件での比較は出来ません。
保険は全く同じ条件にすると価格競争になってしまいますので、条件などで微妙に差があります。自分にとって必要な(欲しい)保障を見つけることが大切です。
■全労済"割戻金"について 共済は営利目的ではないので、集まったお金で経営して決算で余ったお金の一部は割戻金として、加入者に掛金を戻すしくみになっています。2004年12月に始まった新総合医療共済は、決算月(5月末)でみるとまだ1年間経っていない為、割戻金の実績がありません。
以前からあるこくみん共済(医療タイプや総合タイプ、キッズタイプなど)は、2003年度の実績を見ると、種類によって幅はありますが掛金の約20〜40%の割戻金の還付がされています。終身タイプの新総合医療共済では、割戻金は据え置かれ、保障が終わる時(死亡時)、解約時、または自分で請求しない限り自動的には受け取れません。
新総合医療共済は余った掛金を戻すというしくみがあるので、掛金が高めになっているとも言えますが、割戻金も含めてEVERの保険料とどちらが安いかは、残念ながら今現在では比較できません。
■では、どちらがオススメ? 最低限の保障でいいので、とくかく安いものと思われる方でしたら、EVERの基本契約だけを選択するのが無難です。手術給付金でもEVERの保障の方が充実しています。
反対に長い入院への備えが欲しい、90歳以上のケガが心配という方でしたら、新総合医療共済がいいでしょう。
更に、貯蓄もあるので万一の時には保険金を充てにするというより、お守り(保険に入っていたら病気にかからない気がする!)のつもりで加入するというのでしたら、新総合医療共済の入院日額3,000円で、掛金を押さえるという選択肢もあります。
■契約時の注意 全労済の場合、掛金の基準になる発効日は、申込日(消印日)の翌々月の1日の満年齢で決まります。通常、EVERなどは契約日(告知と第1回保険料の払込み完了日)の満年齢で見ますが、新総合医療共済の場合は誕生日前2ヶ月間程度余裕を持って申込む必要があります。
2006年4月
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