入院はオプション「アクサのがん保険」 byしごとにん(96)
7518 アクサ生命
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入院保障がオプションとなるがん保険「アクサの治療保障のがん保険」先日アクサ生命から「治療保障のがん保険」が発売されました。
これまでのがん保険と言えば、「診断給付金＋入院給付金」がスタンダードでオプションとして抗がん剤や放射線治療など付加するものがほとんどでした。
すでに通常の入院保障を付保している観点から見れば、敢えてがんになった際の入院保障はなくてもいい、その代わりにがん特有の治療について手厚い保障が欲しい、というニーズがあると想定でき、そこをポイントに商品設計したと考えられます。
コンセプトとしては悪くないと思います。
実際にがんだから必ず入院するとは限らないし、入院が長引くケースも少なくなっているようです。
そこで今回は、アクサ生命「治療保障のがん保険」と、従来からありコストパフォーマンスが高いとされている日本興亜生命の「終身がん保険」を比較、検証してみます。
図 アクサ生命ＶＳ日本興亜生命
「治療保障のがん保険」は10年更新のため、継続すれば保険料は10年ごとに上がっていきます。
「終身がん保険」は加入した際の保険料が据え置きです。
「80歳まで支払総額」では80歳まで継続した場合の保険料支払い総額を計算しております。
ここで保険料の負担を見てみますと、男女どちらも支払総額は「終身がん保険」の方が負担は少なく、女性においては月保険料でも負担が少なくなっています。
特に３０，４０歳代では2倍以上「終身がん保険」が有利です。
●給付条件と給付総額を見極める
「終身がん保険」の給付条件（給付金が支払われる条件）はがんの治療による入院です。
「治療保障のがん保険」のセールスポイントは「入院しなくても（給付される）」なのですが、ある程度の疾患であれば検査を含めて、一泊でも入院となるのではないかと思います。
当然検査のみの入院であるとグレーですが、入院すれば検査＋初期治療になるのが自然だと考えられます。
「終身がん保険」の診断給付金は入院すれば100万円出ます。
上皮内がんでも給付されますし、2年以上経てば複数回の給付もあります。
初動で100万円あれば、「治療保障のがん保険」における「抗がん剤治療」や「放射線治療」などの10〜20万円の給付はカバーできますし、他の用途にも利用できます。
廉価な保険料で「上皮内がんを含むがんで入院したら100万円」というシンプルな保障が現状では最強で、今後がん治療が発達したとしても、全く入院をしないでのがん治療というのはかなり限られると想定されるのではないでしょうか。
確かに入院日数はがんに限らず、かなり少なくなっているようですが、全くなくなることは考えにくいですし、100万円の威力は大きいです。
●結論
先に述べましたように、「治療保障のがん保険」は商品のコンセプトは悪くないと思いますが、10年更新であることや保険料が高すぎるのが大きな難点ですね。
是非とも同じコンセプトで終身タイプにて日本興亜生命の「終身がん保険」より保険料が安いものを開発していただきたいと思います。
入院保障はオプション、というのはすでに通常の入院保険に加入の方には「ダブり」が解消できるのでいいかもしれませんが、それでも使途を問わない「診断給付金100万」は強力です。
この100万円はがんの診断書を1回出せば給付されて、当然抗がん剤や放射線治療などにも使えますし、お見舞いの交通費（結構バカにならない）やその他入院や治療の経費にも流用できます。
保険料の負担と給付金の使途の自由度の両方で日本興亜生命の「終身がん保険」の方が勝っていると思いますが如何でしょうか。
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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