保険比較201112 対面販売とネット販売の商品比較オリックス生命

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保険比較201112 対面販売とネット販売の商品比較



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対面販売とネット販売の商品比較


インターネット専用の保険会社が珍しくなくなってきましたが、2011年には対面販売を行っている生命保険会社でも、一部インターネットで申込可能な商品を取り扱うようになりました。

インターネットでの申込は、インターネットで申し込んだ日(告知が遅ければその日)が保障開始日になることから、店舗に行ったり人に会うことなく、自分の都合の良い日、時間にいつでも申込ができる手軽さがあります。しかし、今のところはインターネットで申込ができる商品は限られています。

2011年にインターネット申込を再開したメットライフアリコと、インターネット専用商品を発売したオリックス生命の商品について対面の場合とインターネット申込の場合で比較してみました。

メットライフアリコの終身医療保険


対面で申込みをする場合の「新終身医療保険」と、ネットで自分で保障内容を選んで申込みができる「ネットでセレクト保険」で比較してみましょう。



●対面とインターネットでの商品内容の相違点

最も大きな違いは1入院あたりの入院給付金の給付限度日数です。対面の場合には、30日から730日まで多くの選択肢がありますが、インターネット申込の場合には60日型しか選べませんでした。払込期間についても同様で、インターネットの場合には終身払いか60歳払込満了のいずれかですが、対面の場合の選択肢は多くあります。
保障内容についてはほぼ同じですが、対面の場合には付加できる特約が多くあり点が大きな違いとなっています。また、入院給付金の日額もインターネットでは5000円、10000円、15000円の3種類のみです。

オリックス生命の定期保険



対面での募集も行っている「Fine Save(ファインセーブ)」とインターネット専用商品である「Bridge(ブリッジ)」を比較してみましょう。




●対面とインターネットでの商品内容の相違点


死亡保険金の上限が、ネットの場合には3,000万円まで、対面は5000万円まで、保障期間はネットの場合で最長80歳満了、対面は最長90歳満了という点が大きく異なる点です。多額で期間の長い保障のみならず、対面であれば100万円から契約できるので500万円未満の少額での加入も可能です。この2商品は保険料も異なります。例えば30歳男性、保険金額1000万円、保険期間10年の場合の月払い保険料は、ファインセーブで1840円、ブリッジでは1310円とブリッジの方が割安になっています。

選択肢が広い対面販売


医療保険であれば入院給付金の金額、1入院の上限日数など医療保険選びでメインとなる部分での選択肢が、定期保険の場合も同様に保障額と保険期間の選択肢が多くなっているのが対面販売です。対面の場合には、さまざまなニーズに対してその人に適した保障内容を営業パーソンが提案する必要があるため選択肢が多くなっているのは当然でしょう。
しかし、インターネットで申し込む場合であっても保障のニーズは人それぞれのはず。という点から考えれば、対面同様に選択肢が多いのが理想ですが、選択肢が多いと選びきれずに申込につながりにくい、複雑になるとネットだけでは理解してもらいにくいなどの問題点もあり、各社とも選べるプランを狭くしているものと思われます。

インターネット申込みに適している人は?


現状では、ネット専業の保険会社も含め、インターネットで申込みができるのは保険商品のうちごく一部です。しかし、保険料は全体的には割安の傾向にあります。うまく利用すれば時間も保険料も節約できるインターネット申込みは、次のような人に向いていると考えられます。

・自分で必要な保障や商品内容を理解している人
コールセンターや保険の相談コーナーで申込のサポートはしてもらえますが、あくまでもその商品についてであり、多くの会社の保険商品から選びたいという場合には、自分で選べる力も必要です。選ぶためには商品内容を理解できることや自分にはどのような保障が必要かを知ることも必要で、これらを自分でできる人、ということになるでしょう。
もしくは、ファイナンシャルプランナーなどに総合的にコンサルティングを受け、保険の手続き自体は自分で行うという場合にも利用できます。

・保障を上乗せしたい人、少額の保障がよい人
すでに他の保険に入っていて、家族が増えた、ライフプランが変わったなどの理由で、あと少し上乗せしたいという場合には、少額でも入りやすいという点でインターネットの商品は適しています。また、最低限の保障を少額でよいので備えておきたい、という人にも向いています。

・時間がない人、人に会うのが面倒な人
保険商品は決して安い買い物ではありません。また、万一のときにこそ役立つものでなければ意味がないので、本来であればじっくりとプロのサポートを受けながら検討をして欲しいところです。しかしながら、どうしてもその時間がない、または営業の人に会うのはどうも苦手、という人には非常に便利なシステムです。

このように誰にとっても良いというわけではありませんが、加入の方法に選択肢が増えてきたという点では、インターネット申込ができるようになってきたことは喜ばしい傾向だと思います。個人的にはもっと商品を増え、個々がそれぞれに適した保険に好きな方法でストレスなく加入できる時代になることを望んでいます。

2011年12月
ファイナンシャルプランナー
高田晶子
マネーライフナビ

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