引受基準緩和型の終身医療比較2 by しごとにん(35)
7305 住友生命
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引受基準緩和型の終身医療保険比較2 アフラックから引受基準緩和型の終身医療保険「やさしいEVER」が発売されて、やっと土俵に上がれる商品が出てきたな、という感じです。
数少ない医療保険での「保険料割増」で引受基準があるソニー生命と競合した場合に勝負できる商品設計になっていると思います。
今回比較対象となり、今まで長期間の規制緩和型の数少ない商品であった住友生命の「千客万頼」とアリコジャパンの「まもりたい」については、死亡保障や生存給付金がベタ付きで、保険料の設定がかなり高く、提案しづらい商品でした。
「引受基準緩和型の終身医療保険1」で具体的な引受基準を告知書から分析してみましたが、今回は実際のコストパフォーマンスを見て行きたいと思います。
アフラック「やさしいEVER」、住友生命「千客万頼」、アリコジャパン「まもりたい」、3つとも1入院60日までで、加入1年以内の給付金は半額という内容で、長生きのリスクが高い女性のケースで比較してみました。
女性 60日型 日額5000円 1年以内給付半額
保険会社 | アフラック | 住友生命 | アリコジャパン | 商品名 | やさしいEVER | 千客万頼 | まもりたい | 保障・支払期間 | 終身 | 終身 | 90歳 | 手術 | 5万円 | 5万円 | 5万円 | 通院 | ― | 2.5万円 | 2.5万円 | 死亡保障 | ― | 100万円 | 50万円 | 生存給付金 | ― | 80歳で10万円 | 10年ごと10万円 90歳時50万円
| その他保障 | ― | 骨折 5万円 顔のケガ50万円
| ― | 月保険料 40歳 | 4,270 | ― | ― | 45歳 | 4,970 | ― | 10,210 | 50歳 | 5,730 | 11,221 | 11,260 | 55歳 | 6,570 | 12,595 | 12,495 | 60歳 | 7,510 | 14,256 | 13,965 | 65歳 | 8,605 | 16,650 | 15,095 | 「やさしいEVER」は40歳、「まもりたい」は45歳、「千客万頼」は50歳から加入できる
55歳加入85歳死亡のシミュレーション
商品名 | やさしいEVER | 千客万頼 | まもりたい | 支払総額 | 2,365,200 | 4,534,200 | 4,498,200 | 生存給付金 | 0 | 100,000 | 300,000 | 死亡保険金 | 0 | 1,000,000 | 500,000 | 実質コスト | 2,365,200 | 3,434,200 | 3,698,200 | 生存給付金:「やさしいEVER」なし、「千客万頼」80歳で一時金10万円、 「まもりたい」10年ごと10万円のため10万円×3回=30万円
「やさしいEVER」は「千客万頼」「まもりたい」に比べて保険料が約半額となります。 大きな違いは死亡保障と生存給付金がある点です。
死亡保障を終身保険ですでに準備できている方であれば、間違いなく「やさしいEVER」を選ぶケースが多くなると考えられます。 生存給付金については、給付される金額分多く保険料を支払っているだけなのであまり意味がありません。 「掛け捨てはイヤだから」といって生存給金付きや無事故給付金付きのものを選ぶのは慎重になるべきです。
死亡保障については、比較的早期に亡くなってしまった際にはコストパフォーマンスは上がりますが、表にある「55歳加入85歳死亡のシミュレーション」の通り、死亡保険金と生存給金を全てもらったとしても収支は「やさしいEVER」に軍配が上がります。
実際の活用方法実際の現場でご相談が多いのは「血圧が高めで降下剤で抑えている」と「通院のみの糖尿病である」というケースです。
「血圧が高めで降下剤で抑えている」というケースでは、ほとんどの場合(経験値では100%)ソニー生命にて無条件で引き受けうけてもらえます。 「通院のみの糖尿病である」というケースですが、「やさしいEVER」の場合、2年以内に糖尿病の診察を受けたことがあるだけで引き受けができません。 ソニー生命の場合は、症状により保険料20%〜100%の割り増しから謝絶まで様々なケースがあります。
従いまして、糖尿病の場合「やさしいEVER」は加入できませんので、ソニー生命でトライ→謝絶なら「千客万頼」か「まもりたい」ということになりますが、それ以外の様々な病歴がある方において「やさしいEVER」は重要な選択肢になります。
「やさしいEVER」は従来の「EVER」に比べて概ね保険料が90%アップになりますが、ソニー生命の保険料割増より安くなるケースが考えられますので、きちんと比較する必要があります。
また、ソニー生命で謝絶になってしまっても「やさしいEVER」で加入できるケースが考えられます。 例えば、「腸閉塞」はソニー生命では謝絶になる可能性が極めて高いのですが、「やさしいEVER」であれば引き受け可能です。
今回改めて感じたこと これまでの「引受基準緩和型」の医療保険は、死亡保障や生存給金が付加されているとはいえ保険料の負担が、通常の4倍ほどになり加入・継続が極めて難しい状況でした。
しかし今回の「やさしいEVER」の登場により、ソニー生命や損保ジャパンなどで謝絶となっても、まだ保険料負担が通常の2倍程度で終身医療保険に加入できる可能性が広がったことは、消費者のとって喜ばしいことだと思います。
しかし、注意したいことは、安易に「やさしいEVER」に流されてしまわないか、ということです。
細かい告知(薬の名前や治療経過)やエビデンス(診断書等)の提示など、かなりお客様も担当者も、条件付引受の場合手間がかかり、さらに手間がかかった上で謝絶となってしまうことがあります。
そんな手間と時間をかけるなら、保険料が倍近くになっても「やさしいEVER」で申し込んでしまうパターンが増えると思われますが、お客様の意思でそうなってしまうのは仕方がないと思います。
しかし、例えば通常の「EVER」の申し込みが謝絶となり、ソニー生命や損保ジャパンの商品を知らない、または取り扱っていない代理店や担当者であれば、「やさしいEVER」だけを勧める当然の成り行きです。
アフラックしか取扱のない代理店で、このようなケースが多数発生することは大いに考えられます。
「お客様が納得した」と言っても、限られた情報しか提供していない場合、つまり特定の商品しか提示していないのであれば、本当に「お客様が納得した」と言えるのでしょうか?
今回の「引受基準緩和型」のケースだけでなく、様々なケースで「限られた情報しか提供していない」ことは、金融商品取引法で規制されるでもなく、金融庁において「代理店の裁量次第で問題なし」という見解です。(直接問い合わせてみました)
残念ながら現状では、この「保険選びネット」など活用して賢い消費者になるしかない、と改めて感じた次第です。
2007年9月
引受基準緩和医療比較 アメホvsアフラック 商品比較 限定告知型の医療保険 限定告知・引受基準緩和医療比較 引受基準緩和型の終身医療比較1 引受基準緩和型の終身医療比較2 告知義務と質問に答える義務 商品比較無選択型の医療保険 弱体者向け医療保険の比較 限定告知型医療保険の比較 やさしいEVER(アメリカンファミリー) 注目商品 みんなのほすピタる アメリカンホーム スミセイの千客万頼(住友生命)住友生命 まもりたい(アリコジャパン)アリコジャパン 限定告知型医療保険損保ジャパンひまわり生命
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この情報は公開情報と独自調査によります。発売元保険会社のパンフレットや約款等によりご確認ください。
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