結論からいいますと、「今」が保険加入のタイミングです。保険は「晴れた日に傘を買う」ようなものなので、何か病気になってから慌てて加入しようとするものではありません。
まず、保険加入にどういう基準があるのか把握しておくとよいでしょう。
保険会社の健康状態の基準は、まず「過去5年間の病歴」。
過去に重い病気で入院した経験のある方は、完治してから5年が基準となります。
退院日から5年、といわけではなく、その病気による投薬や通院を終了した日から5年ということが原則です。
また、現在は元気でも、血圧がやや高い、血糖値がやや高いなどで、投薬をして生活をしている場合は保険加入が難しくなります。
もちろん、風邪などすぐ治る病気は保険加入においてはあまり重要な病気とはみなされません。
保険会社によって基準は違いますが、60歳になったら加入できない、80歳が契約可能な最終年齢など、加入したくても加入できない場合があります。
「漢字生保」の契約年齢は誕生日の半年前から、年齢が1歳繰り上がるという独特の計算方法をする保険会社が多く、「カタカナ生保」は誕生日の前の日までの加入であれば、満年齢で加入できる保険会社が多いです。
1)の健康状態、2)の年齢をクリアしていても、以下の職業に従事している方は、保険に加入することが難しいです。
力士、プロレスラー、プロボクシング、テストパイロット、カーレース、登山家など。
また、定職に就いていない方も加入できないことがあります。
なぜ保険会社は3つの条件を提示してくるのでしょうか?
保険料は、ごく一般的な健康な人、普通の職業の人、普通の生活をしている人などの死亡率に基づいて計算しているので、健康でない人や、危険な職業の人が多く加入してしまうと、保険料収入より、保険金の支払額が多くなりすぎてしまって、保険会社の経営が成り立たなくなる恐れがでてくるからです。
一般の健康な人、安全な職業に就いている人が万が一のときに、保障ができなくなってしまうと、生命保険のしくみである「相互扶助」の理念が崩れてしまうからです。
保険の必要性を感じるときは、あなたが病気になったり、周りの方で突然事故にあうことに遭遇したときが多いものです。手遅れにならないためにも、後で考えるのではなく、「今」真剣に考えることが大切なのです。
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保険は「晴れた日に傘を買う」ようなものです。
病気になってから加入できる保険商品もありますが、当然保険料は割高になります。あなたは「晴れた日に傘を買う」ことができますか?
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2004.3.21記事 2007.7更新 |