(主契約は「個人年金保険」、特約はなし)
* 年金保険には、「定額」と「変額」があります。
「個人年金保険」とは、「定額個人年金保険」のことです。
一般的な解説
(生命保険文化センター 「2001年11月 生命保険いろはにほんと」より)
保険期間は一定で、その間に死亡した場合のみ死亡保険金が受け取れます。
※■色は、将来の保険金・給付金の支払いに備えて積み立てられる部分を表しています。
契約時に定めた一定の年齢から年金が受け取れます。
年金を受け取る期間でいくつかの種類があります。
●保証期間付終身年金
保証期間中は生死に関係なく年金が受け取れ、その後は被保険者が生存している限り終身にわたり年金が受け取れます。
保証期間中に被保険者が死亡した場合、残りの保証期間に対応する年金、または一時金が支払われます。
保証期間のないものもあります。
●確定年金
生死に関係なく契約時に定めた一定期間、年金が受け取れます。
●保証期間付有期年金
保証期間中は生死に関係なく年金が受け取れ、その後は契約時に定めた年金受取期間中、被保険者が生存している限り年金が受け取れます。
保証期間中に被保険者が死亡した場合、残りの保証期間に対応する年金、または一時金が支払われます。
保証期間のないものもあります。
●夫婦年金
夫婦いずれかが生存している限り年金が受け取れます。
年金受取開始前に被保険者が死亡した場合、死亡給付金が受け取れますが、金額は少額です(死亡給付金をすでに払い込んだ保険料の累計額程度に抑えて、年金の受取額を多くした「生存保障重視型年金」もあります)。
年金額が毎年一定の定額型と、一定期間ごとに増えていく逓増型などがあります。
個人年金保険とは、老後の生活資金準備を目的とするもので、一定の年齢から年金を受け取ることができます。
将来受け取る年金額が契約時に決まっている年金保険を個人年金保険と呼んでいます。
つまり、個人年金保険とは、定額個人年金保険を意味します。
年金受取方法としては、5年・10年と一定期間に定められている「確定年金」と、公的年金と同様に終身にわたり年金が支払われる「終身年金」があります。
あとは、生死に関係なく年金が支払われるか、生きている場合に限り年金が支払われるか、によってプランが異なります。
もちろん受け取る期間が長いほど、そして生死に関係なく年金が支払われるほど、保険料は高くなっていきます。
契約時に年金の受取方法を決めて、加入します。主な受取方法を確認してみましょう。
■確 定
年金の受取期間を確定させた受取方法です。
5年、10年など一定期間、被保険者の生死にかかわらず、年金を受け取ることができます。
■有 期
年金の受取期間が○歳までと、一定期間を設けた受取方法です。
5年、10年など保証期間中は、被保険者の生死にかかわらず年金が受け取れ、その後一定期間は死亡するまで年金が受け取れます。
保証期間のないものもあります。
■終 身
年金の受取期間を終身にした受取方法です。
つまり、公的年金と同じく、生きている限り年金を受け取ることができます。
5年、10年など保証期間中は、被保険者の生死にかかわらず年金が受け取れ、その後死亡するまで年金が受け取れます。
保証期間のないものもあります。
■夫 婦
夫婦どちらか一方が生存している限り、年金が受け取れます。
■その他
夫婦どちらか一方が生存している限り、年金が受け取れます。
利率変動型
予定利率を定期的(一般的には加入後5年ごと)に見直す無配当の個人年金保険。
将来受け取る年金額は運用実績に応じて変動しますが、どんなに運用が悪くても、契約時の最低保証予定利率を下回ることはありません。
米国ドル建て
保険料の払込や年金の受け取りが米国建となります。特約の付加により、日本円での取り扱いも可能になります。
個人年金は、国から認められたお金を貯める制度です。
そのため、税制適格特約を付加し、適格要件を充たしている場合、個人年金保険料控除をうけることもできます。
つまり、お金を貯めながら、税金の還付があるということです。
【税制適格特約の適格要件】
1.年金受取人は、被保険者と同一で、契約者またはその配偶者であること。
2.保険料払込期間が10年以上であること。
3.確定年金・有期年金の場合、年金開始年齢が60歳以上、かつ、年金支払期間が10年以上あること。
以上、3点を満たしたプランに加入すると、所得・住民税が安くなります。
老後の資金は、将来確実に使うお金ですから、個人年金を利用して安全・確実に貯めることが一番ですね。
そして、個人年金保険料控除が適用されるプランを賢く選ぶことをおすすめします。
あなたはどのタイプ?
■老後資金が公的年金だけでは不十分と考える人
老後資金は、貯蓄や、投資信託・株・不動産などいろんな備える方法があります。
安全確実に貯めるという方には、契約時に将来受け取る年金額が確定している個人年金が良いでしょう。ただ開始年齢が1歳でも若いほど戻り率が高くなり、年齢によっては個人年金そのものに加入できなくなるので注意が必要です。
■ある程度生活に余裕があり、銀行の利息では物足りない人
銀行に積立預金をしていても、なかなか利息は付きません。
同じ積立額で個人年金に加入して、10年間にわたって年金を受け取るプランにすると、個人年金保険料控除を使って税金が還付されるという特典を使うことができます。
万が一、亡くなったときも、払い込んだ保険料相当額が死亡保険金として支払われますので、老後までは死亡保障の役割を、元気に老後を迎えたら、老後保障として年金の役割を、という方にはピッタリの保険です。
2004.12.12記事 2007.7更新 |