全労済とは、労働者共済の代表的な全国組織です。
労働者共済事業は、昭和29年に大阪で火災共済事業が実施されて以来、全国に広がり、昭和32年9月、労済運動の全国組織として、「全国労働者共済生活協同組合連合会」(労済連)が結成されました。
しかしながら、労済連は各県労済に対する指揮監督権限もなく、単なる集合体でしかなかったため、昭和44年の関東地域の中央労済をはじめとして全国に9ブロックの連合会を設立することにより地域統合を進めるとともに、労済連においても、昭和48年に「全労済統合準備会」を発足させ、昭和51年11月、略称を「労済連」から現在の「全労済」へ変更させました。
全労済は統合を機に主力の団体定期生命共済を大きく伸ばしています。
もともと労働者による相互扶助を目的に始まりましたが、誰でも出資金100円程度を払えば組合員になれ、自由に加入することができます。
取扱商品は、個人向けとして、総合医療共済、こくみん共済、せいめい共済、終身生命共済、ねんきん共済などです。
団体向けとしては、団体生命共済などがあります。
団体生命共済は、一般の生命保険会社の団体定期保険〔任意加入〕に相当します。
申し込みは、近くの全労済の窓口で行えるのはもちろん、金融機関に置いてあるパンフレットや申込書を使って金融機関窓口でも受け付けています。
また、商品によっては郵送だけで申し込めたり、コンビニエンスストアでも加入することができるようになっています。
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全労済で一番身近な保険商品は、「こくみん共済」。
1年満期の個人定期生命共済で、死亡、障害、病気入院および交通事故に対する保障をセットした商品です。
ただ、いずれも継続加入年齢が60歳前後であったり、その後継続できても、病気入院の保障はなくなります。現在は「新・総合医療共済」という終身型の医療共済も販売されていますので、比較検討してみてください。
医療保障に関しては、「かづな先生の医療保険比較表・医療共済」を参照して下さい。
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2005.4.24記事 2007.7更新 |